日産マーチ12SRについて



07年8月3日修正
10年8月23日専用装備を加筆


2003年10月15日、K12シリーズのスポーツモデルとして発売される。
開発はオーテックジャパンが担当だが、一部のパーツ以外は日産の工場で組み立てられているとの事。
エンジンはオーテックにより徹底的に手が入れられ、チューニング内容は専用ピストンやカムシャフト、バルブスプリング、軽量フライホイール、専用ECUなど多岐にわたる。
足回りもオーテックにおいて専用チューニングが施され、カルソニックカンセイ製のエキゾーストシステムと相まってスポーツライクな乗り味を提供してくれる。センターパイプは専用品。(何故か品番はHR15用と同じ)マフラーはニスモ製マフラーと材質を除いてほぼ同等の造りとなっているとの事。
フロントシートやリアシート表皮も12SR専用品に改められている。ただし、EXマニと触媒はCR14系からの流用であり、エアロも14Sグレードと共通となっていて3ドア以外はエンブレムを見ないと外観上区別がつかないのが少々不満ではある(笑)

2005年8月、K12シリーズのマイナーチェンジに合わせての改良が施され、エアロパーツがSR専用品に一新される。(オーテックでは「FF初のゼロリフト実現!」と豪語)
標準車の3ドアグレード廃止により5ドアのみとなったのは残念。
エンジンにはポート加工が施され、EXマニは待望のステンレス製の専用品へと進化を果たす。(EXマニは藤壺製との噂だが、真偽は不明である)
足回りのチューニングも変更され、初期型の少々荒々しさの残る(80年代テイストとも言われる)足から若干現代的なしなやかさを持つ足回りへと変更される。
フロントディスクブレーキをティーダ(1.8L車)より流用されディスク径が若干サイズアップ。リアトーションビームはノートより流用、リアトレッドが10ミリ広くなっている。(標準車両のリアトレッドも同様に広くなっている事から、K12自体のトーションビームがノートと共有に変更されたものと考えられる)
専用アルミのデザインも変更され、12SRとしての完成形と見ていいだろう。
何故かシート表皮が「黒、オレンジ」のカラーから「黒、グレー」に変更されたのは謎である(爆)
その他、OP設定でクスコ製のフロントタワーバーが設定されたのもニュースである。
またHR15DEを搭載した15SR-Aも追加される(ミッションはCVT)。

2007年6月、(恐らくK12として最後の)マイナーチェンジが行われる。
が、しかし内容は標準車に準じたフロントウインカー位置変更に伴うグリルデザインの変更や内装の小変更などに留まる。何故かシートカラーが「黒、ブルー」へ変更。
このマイナーにより呼称が03年10月〜が前期型、05年8月〜が中期型、07年6月〜が後期型と呼称される。
オーテック関係者の方がこのような呼び方をされていたので、これが正式な呼び方になるかと思いますが、個人的にはT型、U型、V型という呼称を採用していただきたかった・・・
もっとも性能的には中期型と後期型は同一ですので、外観上の違いしかないんですけどね(^^;

2010年4月19日をもって生産終了。


前期型12SRの専用装備03/10〜05/08

パワートレイン
  • 高回転型カムプロフィール
  • 専用バルブスプリング
  • 専用ピストン(高圧縮、高強度)
  • 軽量フライホイール
  • 専用クラッチカバー及びクラッチディスク(欧州仕様MT用)
  • 専用チューニングコンピューター
  • 専用エキマニ+キャタライザー(CR14から流用)
  • 専用センターマフラー+メインマフラー(カルソニックカンセイ製)
  • 専用エアクリーナーBOX(日産マークをメッキ処理)
足回り、ブレーキ
  • 専用スポーツチューンドサスペンション
  • 専用フロントスタビライザー(標準車18ミリ→20ミリ)
  • リアスタビライザー(23ミリ) 14Sからの流用?
  • BS製ポテンザRE01(185/55R15)+専用アルミホイール(エンケイ製 15×6JJ)
  • 専用ブレーキマスターシリンダー
ボディ、内装
  • 専用エアロパーツ(14Sと共通)
  • 専用フロントフェンダーモール
  • 専用ラジエーターグリル(ブラック化)
  • 専用フロントエアスパッツ
  • ヘッドランプインナーパネルブラック
  • リヤコンビアウタースモーク化
  • 専用テールクロスバー
  • 専用メーターパネル
  • 専用カーボン調フィニッシャー(メーター、オーディオ周り等)
  • 専用革巻ステアリング、シフトノブ
  • 専用アルミペダル(R34GT-Rと同形状)
  • 専用スポーツシート(黒地にオレンジ)
  • 6:4分割可倒式リアシート(色はフロントシートと同じ)
  • 専用リアエンブレム
  • 専用フロアマット(オプション設定)
  • 専用ボディカラー
    • ホワイトパール
    • ダイアモンドシルバー
    • スーパーブラック
    • クリスタルブルー(03/10〜05/08)
    • パプリカオレンジ(03/10〜04/04)
    • シトロンイエロー(04/04〜05/08)
    • キウイグリーン (04/04〜05/08)
  • ※04年4月より電動格納式リモコンドアミラーが標準となる
前期型 主要諸元
  • 全長:3695mm 全幅:1670mm 全高:1505mm 最低地上高:120mm
  • ホイールベース:2430mm
  • トレッド 前/後:1460mm/1445mm
  • 車両重量:910kg(3ドア)/930kg(5ドア)
  • 最小回転半径:4.4M
  • 総排気量:1,240cc
  • 最高出力:108PS(79kW)/6900rpm 最大トルク:13.7kgm(134N-m)/3600rpm
  • タンク容量:41L(無鉛プレミアムガソリン)
  • タイヤ前・後:185/55R15 81V

中期型12SRの専用装備(前期からの変更点)05/08〜07/06

パワートレイン
  • 専用チューニングコンピューターの仕様変更
  • ヘッドポート研磨
  • 専用ステンレス製エキマニ(藤壺製?)
  • 専用エアクリーナーBOX(「Tuned by AUTECH」プレートを追加)
足回り、ブレーキ
  • 専用スポーツチューンドサスペンションの仕様変更
  • フロントスタビライザーのサイズ変更(フロント20ミリ→22ミリ)
  • 専用リアトーションビーム(ノートからの流用)
  • リアスタビライザー径変更(標準車23ミリ→24.6ミリ)
  • BS製ポテンザRE01R+専用アルミホイールデザイン変更(同じくエンケイ製)
  • ブレーキローター径アップ(238ミリ→258ミリ)
  • ※キューブ・キュービック、ティーダ1.8L及び4WD用から流用
ボディ、内装
  • 専用エアロパーツ
  • 専用フロントグリル(標準車のデザイン変更により)
  • リア用エアスパッツを追加
  • 専用トンネルステー、リアパネルパッチを追加
  • 専用メーターパネルデザイン変更(標準車のデザイン変更により)
  • 専用革巻ステアリング、シフトノブのステッチ色変更(オレンジ→グレー)
  • 専用スポーツシート(黒地にグレー)
  • クスコ製専用ストラットタワーバー(オプション設定)
  • 専用ボディカラー
    • ホワイトパール
    • ダイアモンドシルバー
    • スーパーブラック
中期型 主要諸元
  • 全長:3735mm 全幅:1670mm 全高:1505mm 最低地上高:120mm
  • (スポイラーレス仕様は全長3725mm)
  • ホイールベース:2430mm
  • トレッド 前/後:1460mm/1455mm
  • 車両重量:960kg
  • 最小回転半径:4.4M
  • 総排気量:1,240cc
  • 最高出力:110PS(81kW)/6900rpm 最大トルク:13.7kgm(134N-m)/3600rpm
  • タンク容量:41L(無鉛プレミアムガソリン)
  • タイヤ前・後:185/55R15 81V

後期型12SRの専用装備(中期からの変更点)07/06〜10/04

ボディ、内装
  • 専用フロントグリル(標準車のデザイン変更により)
  • 専用スポーツシート(黒地にブルー)
  • 一体型リアシートへ変更
  • 専用ボディカラー
    • ホワイトパール
    • ダイアモンドシルバー
    • スーパーブラック
    • パシフィックブルー
後期型 主要諸元
  • 全長:3735mm 全幅:1670mm 全高:1505mm 最低地上高:120mm
  • (スポイラーレス仕様は全長3725mm)
  • ホイールベース:2430mm
  • トレッド 前/後:1460mm/1455mm
  • 車両重量:960kg
  • 最小回転半径:4.4M
  • 総排気量:1,240cc
  • 最高出力:110PS(81kW)/6900rpm 最大トルク:13.7kgm(134N-m)/3600rpm
  • タンク容量:41L(無鉛プレミアムガソリン)
  • タイヤ前・後:185/55R15 81V

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