K12ブレーキランプユニットのリコールに関する考察


平成24年12月7日、日産自動車よりAK12マーチ及びマイクラC+Cのリコールが公表されました。(以下、日産自動車HPより転載)
『コンビネーションランプ(後退灯、尾灯、制動灯及び方向指示器)のバルブホルダにおいて、電気配線の接続コネクタ部の端子が変形しているものがあります。そのため、当該端子の接点部に絶縁物質が生成されて導通不良となり、当該ランプが点灯しなくなる、又は、正常に作動しなくなるおそれがあります。』
で、その対策が・・・
『当該ランプの車両側電気配線のコネクタを切除し、追加配線にてバルブホルダの基板にはんだ付けします。』
な、なんですとぉぉぉぉぉ・・・!
ディーラーで配線をチョン切って基盤にハンダ付けなどという前代未聞といってもよい日産本社の対応に恐れおののいた私は頑なにリコール入庫を拒否していたのだが、日産からの再三にわたる催促メールに根負けしてついに入庫することと相成った・・・・・

と言う訳で昨年末のマーチのリコールのネタでも。

まずリコール前はこんな感じです。

特に問題無さそうなんですけどねぇ。



コネクター外したところ。




リコール作業後はこんな感じ。

「やっつけ作業やりました」感は拭えません。



すでに作業を終えている方の中には「基盤のコネクターソケット部は切り取られていました」という方もいらっしゃったようですが・・・

ウチのディーラーはビニールテープ1枚でシールド(爆)

これでいいのか!?

というか、とてもプロの仕事には見えない(苦笑)



基盤はこんな感じでハンダ付けされていました。

まぁ、本来の仕事と違うからこんなモンか。

ディーラーのメカさんたちは、リコールが決まってから慌ててハンダこてを買い込んで練習したそうな・・・


一般的にはコネクターか基盤のどちらか(もしくは両方)を対策品と交換というのが通例だと思うのだが、その場限りとも思えるこの対策は一体どうした訳なんでしょうかねぇ?
このやり方って、「もう2度と外しません」という前提じゃないの!?
これで今後接触事故などでリアランプユニットもしくは基盤を壊してしまった場合、どうやって修理するんでしょう?
基盤のハンダを剥がして、新たな基盤をハンダ付けしろとでも!?
つ〜か、修理なんぞしないで買い換えろって事か!?
と言うか、国交省もよくコレでOK出したよなぁ・・・

お断りしておきますが、ディーラーには責任はありません。リコール対策はメーカー側の責任ですから。
ディーラーは、あくまでメーカーの指示通りの作業しかできませんから。

私見ですが、現在の日産自動車のものの考え方を象徴したようなリコール対策ではないかと思います。

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