ブログの方ですでに触れましたが、今回ダンロップディレッザZUを購入しましたのでインプレなど。
メーカーさんの謳い文句は
「サーキットでのLAPタイムを大幅に短縮!」だそうです。
本当はRSスポーツか在庫処分のZ1を安くを買おうと考えていたんですが、冷やかしのつもりで行ったショップの店員さんと意気投合してその場で予約を入れてしまった(笑)
さてZU、ショルダーが丸くて縦溝がなければほぼSタイヤのような外観。
溝の深さは約6.2ミリ。スポーツ系のタイヤは大体こんなモンなのかな?
パターンもZ1よりはRSスポーツに似ているような気がする。
まぁこの辺りも気に入った要因ですが(笑)
サーキットを走ったとりあえずの印象は、発熱は早いようです。
マランゴーニ、R1R、ZUのサーキットでの最初の周回の空気圧変化を比較してみたんですが、やはりZUの変化量は他のタイヤより多いようです。
※空気圧は全て温間で計測、走行前と走行後の比較です。
計測日 |
気温 |
タイヤ |
周回数 |
空気圧フロント右 |
空気圧フロント左 |
空気圧リア右 |
空気圧リア左 |
09/10/31 |
14℃ |
マランゴーニ |
7周 |
2.10→2.55 |
2.10→2.40 |
2.15→2.30 |
2.15→2.25 |
10/11/20 |
13℃ |
R1R |
7周 |
2.0→2.40 |
2.0→2.40 |
2.20→2.40 |
2.20→2.40 |
12/04/19 |
13℃ |
ZU |
8周 |
2.0→2.55 |
2.0→2.50 |
2.30→2.55 |
2.30→2.50 |
|
18℃ |
ネクセン |
7周 |
2.1→2.40 |
2.1→2.40 |
2.20→2.35 |
2.20→2.3 |
乗った印象は、結構柔らかい感じで街乗りでの案外乗り心地は悪くありません。
タイヤのパターンノイズも予想よりは少ない。
と言うか、街乗り用のネクセンがうるさすぎて・・・(笑)
今回キャンバーボルトを外していてアライメントがいつもと違っていたので単純比較はできませんが、タイヤのショルダーの様子を見ると、空気圧の割には削れてるような感じ。
フロント右タイヤ。
ショルダーを使い切っている感じです。
写真では分かりにくいですが、サイドのスリップサインを示す△マークがすでに消えかけてます。
フロント左タイヤ。
こちらも予想よりショルダーが磨耗してます。
リア右タイヤ。
今までのタイヤよりもショルダーの磨耗が多いように感じます。
フロントタイヤならトーの調整を失敗しているのでまだ分かるんですが、リアタイヤの磨耗具合からするとサイドウォールが案外やわらかいのかもしれない。
もしかしたら空気圧でタイヤを支持するタイプなのかも。
メーカーサイトによると、
『従来品(Z1☆)よりも荷重変化に対して均一に「たわみ」が変化する』と書いてありました。
この図からすると初期のたわみ量は従来より大きくなるという事ですから、やはり空気圧の設定がキモになるかも。
一般的に日本のタイヤメーカーはサイドウォールの強度を上げてタイヤを支えるというケースが多い。(特にブリジストンなどその傾向が強いと言われている。)
よって国内メーカーの場合、空気圧の変化による性能の変化が少ない傾向が強い。言い方を変えれば空気圧変化に対して鈍感とも言えます。
それに対して海外のメーカーはサイドウォールの強度はそこそこにして、空気圧を日本のものよりも高める事によってタイヤを支えるという考え方だと言われています。(E4規格がJIS規格よりも空気圧の設定が高いのはそのため)
どちらが優れていると言うより、設計思想の違いではないかというのが個人的見解です。(好みの違いとも言えますが)
日本向けのRSスポーツはダンロップが製造を委託されているそうですから、グッドイヤーから何らかの技術供与を受けたのかもしれませんね。
どちらかと言うとZUは海外メーカーの性格付けに近いような印象です。
トレッド面の溶け具合はいい感じ。
グリップはメーカーが豪語するだけの事はある。・・・が比較対象が中古のR1Rではなぁ(^^;
耐久性なんかはおいおいと見ていきましょう。
空気圧ももう少し高くてもよいのかもしれない。
今回はアライメントに問題があったので、このあたりは再度検証が必要でしょう。