Marangoni ZetaLineaに関する再考察

シーズンインも近いということで、マランゴーニZetaLineaについて再度考察してみます。


使用サイズは195/50R15で、約1年半ほど使用。
ETRTO規格ですので、空気圧は日本製のタイヤに比べて0.1〜0.2キロほど高い設定となります。
ただしこのタイヤ、一部サイズはXL規格になりますので(XL規格は、さらに高い空気圧が必要です)、装着される際はよく確認してください。

グリップは、最初は(RE-01と比べて)さほど遜色ないかと感じましたが、よくよく考えるとやはり1段
落ちますね。
それでも縦グリップはまぁまぁなんですが、横グリップは今一つといった感じです。

一般的に海外製のタイヤは、空気圧でタイヤを支えるという考え方の場合が多いそうで、サイドウォールの剛性が日本製タイヤに比べて弱い場合が多いんだそうです。
マランゴーニはイタリア製のタイヤですので、そういった理由からサイド剛性があまり強くなく、横グリップが少し弱く感じてしまうのかもしれません。

サーキット走行の場合、基本的には温間2.4〜2.5キロあたりを狙った空気圧セッティングにして走っています。
1度だけ温間2.3キロでサーキットを走らせたことがあるんですが、サイドウォールが盛大に削れました(笑)
恐らくサイド剛性が不足して、タイヤが潰れやすくなるのでしょう。
ただし、空気圧が2.5キロを超えだすと、グリップの低下が感じられます。
まぁFFの場合は、リアタイヤの空気圧を高めにして、少しオーバーぎみのセッティングにするケースが多いですけどね。

熱ダレに関してですが、以前の更新で「少々熱ダレが早くて30周もすると・・・」などと書いてましたが、そりゃあ30周もすれば熱ダレもするよなぁ・・・と。
当時はまだサーキット走行に慣れてなかったんですよ(^^;
最近は熱ダレというよりも、空気圧の関係かなぁ・・・という気もしています。
ちなみに残り溝が5分山位になってくると、空気圧の上昇が随分と早くなってきますので、(このタイヤに限った事ではないと思いますが)サーキット走行時の空気圧チェックはマメに行った方がいいでしょう。(これもアタリマエだなぁ)

発熱は比較的早い方かもしれません。タイヤが温まってくると、コーナーで少し滑るような感触が出てきます。が、実際に滑ってるという訳ではなく、あくまで感触です。(いや、少し滑ってるかも・・・笑)
しかしグリップが抜けるという訳ではなく挙動は掴み易いので、変にビビらずにコーナーに進入すれば、弱アンダーでクリアできると思います。・・・って、アタリマエじゃないのか(爆)
元々潰れやすいタイヤですから、多少荷重移動がヘタクソでも前輪に荷重が乗せやすいので走りやすいかと思います。

なおこのタイヤ、時速100キロを過ぎるあたりから若干振動が出てきます。
最初はホイールバランスが狂ってるのかと思いましたが、どうやら製造時の精度があまりよろしくないようで、どうしても振動が残るようです。
サーキット走行ならさほど気になりませんが、通常の高速走行だと気になるポイントですね。

正直サーキットでタイムを削るような走り方には向かないと思いますが、練習用にそこそこグリップして値段が安いタイヤが欲しいという方には、決して悪い選択ではないと思います。

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