K12のキャンバー調整に関する考察

先回はトー調整だったので、今回はキャンバー調整についての考察です。
ご存知の通り、K12ではキャンバー調整ができません。
調整式のピロアッパーも販売されてますが、そこまでは要らないという方も少なくないかと。
そんな訳で、今回はキャンバーボルトを取り付けてみました。

左が純正、右がキャンバーボルトです。

正直言って、「ホムセンでよく売ってる普通のボルト」にしか見えません(笑)
太さは純正のボルトより約2ミリほど細くなっています。


ストラットの下側のボルトを交換すればOK。今回はキャンバーが最大値となるようにセットしてみました。
交換前のキャンバーが約0.7度、交換後は約2.5度くらいでした。(かなり大雑把な計測ですので参考程度に)

メーカーでは「約2度のネガキャンがつく」という謳い文句でしたが、車高を落としている分キャンバーの変化量は少なくなったのかもしれません。
ただし、ストラットの取り付け穴に対して、ずっと細いボルトで固定するわけですので、微妙な調整には向きません。
と、いいますか、「あと1度」とか「あと0.5度」なんて調整になると、相当面倒です。
そういう調整なら、やはりピロアッパーの方がいいかと思います。
太さの違うボルトを数種類用意して微調整できればいいんですけどねぇ。

あと、約2度近いネガキャンを付けると、相当なトーインとなります。
今回のケースだと装着後計測したトーインは21ミリ(^^;
で、計算を間違えたままトーの修正を行ってしまったために、全く収拾がつかなくなり、あげくにハンドルセンターまで狂ってしまいました(T▽T)
現在は1ミリのトーアウトですが、センターはまだ狂ったままです(泣)

調整後サーキットを試走してみました。
右フロントタイヤの外側



右フロントタイヤ内側

写真では、よくわかりませんね(^^;

まだ多少片減りしてますが、大分内側と外側の差が少なくなってきました。


乗ってみた感触としては、コーナー脱出時のグリップが多少良くなりました。
コーナー後半のアクセルONのタイミングも若干早まりましたね。
でもLSDがないので最終的にはグリップが抜けますが。
回頭性も若干マシになったような。
でも直進安定性は若干低下してますね。ハンドルの切り始めはやっぱりダルいし。
やはり一長一短あります。

あとはトーを再度調整してやれば、もう少しマシになるかと思います。

最後に念のために書いておきますが、これはあくまでサーキット走行を考えた上でのセッティングです。
公道のみであれば、2.5度のネガキャンは必要ありません。(タイヤが内減りするだけです)
実際に試される場合は、あくまで自己責任でお願いしますm(_ _)m

09.06.15追記
街乗りで気付いたんですが、キャンバーが付いてフロントの接地が良くなった分、リアのキャンバー不足からくるグリップの抜けが顕著になったような気がします。
サーキットでも「あれ?」とは思ったんですが、てっきりムリな突っ込みからくるアンダーステアだと思ったんですよね(^^;
特に街乗りで使っているネクセンのようなグリップの高くないタイヤの場合、リアの「グニャ」とする感触がいっそう強調されて、とても気持ち悪い仕様になってしまったようです(^^;
ん〜、リアのアライメントも何とかせねば・・・


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