K12のトー調整に関する考察

※あくまで簡易的な調整方法です。正確に行いたい場合には有効な方法ではありませんので、ご了承ください。
実際に行う際は自己責任でお願いいたします。


最近足回りのセッティングという名の泥沼に陥っておりますが、そんな中で簡単なトー調整の方法などエラそうに語ってみようかと思います(笑)

まずこんな感じでマーキングしておきます。
こうしておけば、元に戻したい時すぐ戻せますので。

K12の場合、片側のタイロッド1回転で約8ミリほどトーが変化します。
左右両方1回転させると、合計16ミリとなりますね。
タイロッドは左に回すとトーアウト、右に回すとトーイン方向へ変化します。

本来ですと、トーの計測を行いながらの調整となるのですが、シロートゆえトーの計測自体あまり正確とはいえず、不正確な計測値で弄っていくと訳が分からなくなりそうなので、他の方法で行います。

写真に示した位置の長さを計測し、そこからトーの変化した値を割り出そうという、とても横着な方法です(笑)
計測するのはタイロッドブーツの端っこからタイロッドエンドの端まで。

私の車両の場合、右75.5ミリ、左73.7ミリでした。(必ずしも左右同じ長さではありませんので注意!)

あとはロックナットを緩め、タイロッドブーツのクリップを外して調整となります。
タイロッド1回転で長さは約2ミリ変化します。
例えばトーを約4ミリ変化させたい場合、左右それぞれ約2ミリずつ変化させれば良い訳ですが、実際にはタイヤの前後が同時に動きますので、その半分の約1ミリ程度変化させればいい訳です。
ゆえにタイロッドは左右それぞれ1/8回転、タイロッド長を左右0.25ミリずつ変化させれば良いという計算になる訳です。(あくまで目安程度に考えて下さい。車両の状態により実際の変化量は異なる場合があります)

現在のトーはトーイン2ミリ。今回はトー0ミリへ変更します。
よって、左右それぞれ1ミリずつ変化させれば良いので、左右のタイロッドをそれぞれ1/16回転分左へ回せばよいので、タイロッド長は現在より0.125ミリ短くなればいい訳です。
が、現実には0.025ミリの変化なんてシロートの調整ではほぼ不可能ですので、このあたりはアバウトに考えた方がいいです(^^;

あとは再度トーを計測して確認すればOK。
ただしこの方法ではそれほど正確な値は出ませんので、あまり追求してしまうと神経衰弱になりますので注意してください。
厳密にやりたい場合は、むしろショップなどに依頼した方がよいかもしれません。

ついでにトー変化による操縦性の変化について。
基本的に直進安定性を重視するならばトーイン設定の方がよいです。
トーアウトの場合、直線でふらつく場合がありますので注意してください。
極端なトーアウトは直線の加速が悪くなりますので注意してください。(極端なトーインも同じですが)
ステアリング切り初めの応答性はトーインの方がよいです。
トーアウトだと、コーナー進入時に若干アンダーが強くなります。
ただしコーナー後半での応答性はトーアウト設定の方がよくなります。
コーナー立ち上がりでのフロントタイヤのグリップもトーアウト傾向の方が若干よくなります。
「サーキットではトーアウト寄りのセッティングの方が良い」と言われるのは、コーナーでの立ち上がりを重視しているからではないかと思われます。
あと、これは個人的な見解ですが、トーアウト傾向だとABSが効き易くなるような感じがします。
言い換えると、直線でのグリップは若干落ちるんでしょうかねぇ。

フロントタイヤの内側が減る場合はトーイン、外側が減る場合はトーアウト方向へセッティングするのが一般的のようです。

どちらにしても、あまり極端なセッティングは安全性を損ないますのでご注意ください。

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