レギュラーガソリン使用時の出力変化に関する考察

ガソリン価格の高騰が続き、ハイオク指定の12SRには非常に厳しい状況となってきました。
そこで、レギュラーガソリンを使用するとどの程度変化があるのか?というのが今回の実験。
で、実験の結果が下のグラフです。

赤のグラフがハイオク、青はレギュラーです。
最高で10馬力以上もの出力低下となってますね。
走ってみた感じも最悪です。発進時には「ガラガラ・・・」とタクシーみたいな音が出ます(^^;
アクセル踏込んでも全く加速しませんから、正直ノーマルの12C以下ってな感じですね。
まさかこんなに酷いとは思いませんでしたよ。


次にインジェクタ噴射率と点火時期を見てみましょう。

これも赤のグラフがハイオク、青がレギュラーです。
レギュラー使用時は4千回転あたりから急に噴射率が上がっているのがわかります。
点火時期もかなり遅角していますから、やはりノッキング対策ではないでしょうか?


それではフィードバック領域ではどうか?ある特定の速度で定速走行した時のインジェクター噴射率と点火時期をグラフにしたのが次のグラフ。


これも赤がハイオク、青がレギュラーです。
回転数でいうと3000〜3200位の時の値なんですが、予想以上に噴射率が高くなってますね。
これでは、むしろ燃費が悪化してしまうか・・・


ちなみにレギュラー使用時の平均燃費はリッターあたり14.6km。同条件でのハイオク使用時は15.4kmでしたから若干の燃費低下。(まぁ、この程度なら誤差の範囲内とも言えますが)
これを元に1ヶ月のガソリン代を試算してみると、差額は300円程度。
燃費の悪化、出力低下、ノッキングの危険性の増大といったリスクを考えると、レギュラーガソリンの常用はあまり意味がないようですねぇ。

と、言う訳でハイオク指定のエンジンにはやはりハイオクを使うのがイチバンという、何の面白みもない結果となりました
 m(_ _)m

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