冬場にヒーターの風がぬるい、水温計の針が真中より下を指している、という場合はサーモスタットの開き放しが原因です。傾向として新車から約7年過ぎたあたりから不具合が出るようです。エンジン冷却水温が低いとヒーターが効かないだけではなく、確実に燃費に悪影響を及ぼします。

サーモスタットとは
エンジン冷却水の温度を自動的に一定に保つ装置です。エンジンの性能を最高に発揮させる為の冷却水温はマーチの場合82℃程でその温度が高すぎても低すぎてもいけません。このため、冷却水温が低い時はサーモスタットが冷却水路を閉じ、ラジエターに冷却水を循環させず、出来るだけ早くエンジンを温め、出来るだけ早くヒーターが効くようにサーモスタットが働きます。冷却水温が上昇した時のみにサーモスタットが開きラジエターに冷却水を循環させ、適温を保つように働きます。


サーモスタットはエンジン前側のサーモスタッドハウジングの中に付いています。

サーモスタットハウジングを外すとサーモスタットが見えてきます。

右が新品で左が壊れたサーモスタットです。
通常、常温では閉じてなければいけませんが壊れたサーモスタットはバルブが開き放しです。
左の壊れたサーモスタットはバルブが下がっています。

マーチのサーモスタットの壊れ方は開き放しで壊れますが、仮に閉じ放しで壊れますとラジエターに冷却水が流れない為、間違いなくオーバーヒートを起こします。そういう壊れ方をしないのがマーチのいい所(?)です。(笑)

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