プラナーのレンズ構成図 04年2月
07年3月改
ローライSL35用の「プラナーという名のウルトロン」調査の中で、プラナーのレンズ構成が話題となった為、各カタログ、書籍の中で明らかになっているプラナーのレンズ構成図を並べてみた。
レンズ構成と表現描写とは関係がないかもしれない。また同じ構成でもちょっとした曲率の違いや、コーティングの違いで、レンズの性格も変わってくるであろう。しかし、構成図だけを系統的に見てみると、なかなか興味深いものがある。
1,元祖プラナー(ルドルフにより1896年に開発されたもの)
( F4.5 「写真レンズの歴史」より )
( F3.5 「写真レンズの基礎と発展」より )
2,レンジファインダー・コンタックス用(1933年発売)
(プラナー35mmF3.5)
小型カメラ用の初めてのプラナー
3,コンタレックス用(1958年発売)
(プラナー50mmF2) (プラナー55mmF1.4)
ほとんど元祖プラナーに見える 1961年発売
(S−プラナー50mmF4) (S−プラナー60mmF5.6)
1963年発売
4,ローライフレックスSL35用(1970年発売、ただし50mmF1.4以下は1974年発売)
(プラナー50mmF1.8)
(プラナー50mmF1.4) (プラナー60mmF2.8) (プラナー85mmF1.4)
コンタックスRTS用と同じ
5,コンタックスRTS用(1975年発売)
(プラナー50mmF1.7) (プラナー50mmF1.4)
(プラナー55mmF1.2)
100周年記念として
1996年限定発売
(プラナー85mmF1.4) (プラナー85mmF1.2)
コンタックス60周年記念として
1992年限定発売
(プラナー100mmF2) (プラナー135mmF2)
(マクロプラナー60mmF2.8) (マクロプラナー100mmF2.8)
6,コンタックスGシリーズ用(AF) (1994年発売)
(プラナー45mmF2) → (プラナー35mmF2)
7,二眼レフ・ローライフレックス用(1954年発売)
(プラナー80mmF2.8) (プラナー75mmF3.5)
代表的なプラナーのこのレンズの構成は こちらは1957年発売
なぜか他と異なっている。
(プラナー75mmF3.5)
6枚構成のF3.5があるという話、構成図は不明
8,ハッセルブラッド用
(プラナーC80mmF2.8) 1957年〜
4群6枚の初期玉、構成図不明
CFへ移る前にT*(マルチコーティング)のものに変更
(プラナーCF80mmF2.8) 1983年〜 (プラナーCB80mmF2.8)
(プラナーCF100mmF3.5) (プラナーFE110mmF2)
(S-プラナー C120mmF5.6)
4群6枚対称型
(マクロプラナーCF120mmF4) (マクロプラナーCF135mmF5.6)
9、ローライSL66用(1966年発売)
(プラナー80mmF2.8)
基本構成はハッセル用と同じであるが、少しの違いはある
(Sプラナー120mmF5.6) (マクロプラナー120mmF4)
4群6枚 4群6枚
10、ローライフレックス6008インテグラル(1993年発売)
(プラナー80mmF2.8)
SL66用から少し違いがある
11,コンタックス645用(AF)
(プラナー80mmF2) (アポ・マクロプラナー120mmF4)
5群6枚 5群8枚
12、中判カメラ用
(プラナー80mmF2.8)Graflex用 (プラナー100mmF2.8)
13、大判カメラ用
(プラナー100mmF4.5) 1922年〜1927年 129本 (07/3月寫楽采さん掲示板より)
(プラナー135mmF3.5)
(プラナー160mmF3.8) 1905年 10本 (07/3月寫楽采さん掲示板より)
(プラナー300mmF4.2 DRP) (らんの館に試写に来られていた方より)
古典プラナーレンズ資料
14、ZMマウント(Mマウントと同じ)用
(プラナーT*35mmF2) (プラナーT*50mmF2)
2005年発売
15、Lマウント用
(ローライ・プラナー80mmF2.8HFT)
2002年発売 ローライ・フォトテクニック
二眼レフ用と同じ
16、用途不明 シネ用?
(プラナー20mmF4.5) (プラナー35mmF4.5) (プラナー50mmF4.5)
(プラナー75mmF4.5)