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「 ボルタ判フィルムカメラ スタート35 」

 
発売年度:1950年 現物は最も古いT型になる。

                       

仕様:
   レンズ:1群1枚のガラス玉、収差はたっぷりあり、焦点距離=約42mm 少し長め
        明るさ本来はF=8位とかなり明るいと思われる、それにF=12用円盤絞りを入れ、
        さらにもう一枚F=16用円盤絞りを噛ませて調節する。
        さすがにこれでは大変と、同じ年度に発売されたU型はレバー切り替え式になっている。
        収差は相当残っているもようで、このレンズを取り出し、
        35mm一眼レフに取り付け、「ボケ単」写真を楽しまれている方もみえる。
   シャッター:B、I (約1/30秒)
   使用フィルム:ボルタ判 35mm幅、裏紙付き
   画面サイズ:24×24  35mm幅のフィルムを使用して24mmしか使用しないのは、随分と贅沢に思える。

さて現在は売られていない、ボルタ判フィルムは35mm幅であることを利用し、通常の35mmフィルムを使用して撮影をする。
   条件は、フィルム一本/回だけ、自家現像であること。

   1、35mmフィルムのパトローネの中に入っているスプールを加工してボルタ判用スプールを作る。
     (軸径が本来のボルタ判スプールの方が小さく、撮影枚数を多くするには本来のスプールがあればその方がよい)

           

   2、パトローネから出ている35mmフィルムの端を、このスプールにしっかりと取り付ける。
     この作業は明るい場所で行えるので容易。
   3、ダークバッグの中に、このスプールに端を取り付けたフィルム、本来のボルタ判スプールの軸に両面接着テープを巻いたもの、
     カメラ本体、はさみ をダークバッグに入れる。
   4、フィルム端を取り付けたスプールにフィルムを巻き付けて行き、フランジより出ない場所でやめ、ハサミで切り落とす。
     この端を本来のボルタ判スプールの軸に巻き付けてとめる(暗中で行うにはこの両面テープが簡単)
   5、本体を開け、フレーム枠を外し、フィルムを入れ込む。
     レーム枠を再度取り付ける(この作業は予め明るい場所で練習しておく)

           

     本体の蓋を巻き上げ部の噛み合わせをセットしながら閉める。(吊り紐はこの作業の邪魔なので取ってしまった)
   6、撮影を行う。
     巻き上げはノブを一回転させると余裕ある間隔となる(24枚撮りフィルムが終わりまで巻け、この方法でも20枚は撮影できる)
     巻かれる側のスプールが緩まないように、抵抗(ワンタッチテープ)を取り付ける。

   7、撮影の終わったカメラ、はさみ、現像用品(リール、タンク)をダークバッグに入れる。
     カメラからフィルムを取り出し、両端をはさみで切り、リールに巻き付け、現像へ進む。

   なお、ボルタ判フィルム使用のカメラについては「クラシックカメラ専科No21」に詳細が記述されている。

ところで、同じ35mm幅の裏紙付きフィルムに、Kodak828番のバンタム判がある。スプールの形状が違うので、直接使用することはできないが、巻き直して使うことはできそう。両者は同じ1935年ごろ発売されており、なんらかの関係はあるのと思われる。

             左:ボルタ判スプール、右:バンタム判スプール

(追)昔のボルタ判フィルムを入手してみて、正体が判明した。
   ボルタ判フィルムとは、35mmフィルムに裏紙を付けたものであった。
   35mm幅フィルムなのになぜ24mm幅の画面しかないのかこれで明らかに。

              


< スタート35K >

              

   年度:1956年発売
   画面サイズを24×34mmに拡大したもの、フィルムは長辺に沿ってカーブが付くようになっている
   レンズの焦点距離は47mmと長くなり、絞りはF16のみ