●JRA60周年記念 第55回 宝塚記念(G1)● 6月29日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定 6月28日更新 変更点 記念
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 1.記念競走 今回は「JRA60周年記念」の記念競走として行われる。 参考:記念競走として行われた古馬G1
12年の女王杯以外は、見事なまでにG1既勝馬と未勝利馬との結末。 しかし、記念の中身を見ると、このレースだけが「エリザベス女王即位60年記念」と外国のことを祝っている。 他は皇族やJRA自身を祝う点で大きな違いがある。 だからこそ、女王杯ではG1既勝馬が2着同枠馬にとどめ置かれたのかもしれない。 今年の出走馬でG1既勝馬は、3.6.8.10.11。 この5頭から1頭と、残り7頭からの1頭の結末ではなかろうか。 ちなみに、このレースが記念競走として行われた04年は同じ「JRA50周年」記念となった金鯱賞を制したタップダンスシチーが勝っている。 今年の出走馬で、そのような記念競走勝ちを持つ馬はいない。 あえて出すならカレンミロティック(13年金鯱賞・サイレンススズカメモリアル)。 2.前年勝ち馬の参戦 今年は前年1着馬ゴールドシップが参戦する。 参考:前年1着馬参戦の宝塚記念(01年以降)
連対したのは1番人気を背負い、天皇賞を制したテイエムオペラオーのみ。 しかし、この時は前年の1.2着を裏返しただけ。 3.出馬構成 今春の古馬G1を見ると、1番人気が連対したのは安田記念(ジャスタウェイ、1人気1着)のみ。 その安田記念は当日の6Rと7Rを当初から入れ替え、4歳馬を排除した出馬構成を組んだ。 宝塚記念は記念競走で行われ、3歳馬と7歳馬を排除した出馬構成。 それならば、これを書いている時点での1番人気馬ゴールドシップでよさそうだが、祝日競馬で行われた天皇賞をしくじった。 これが気になる。 なお、ジャスタウェイといえば、ドバイDFを勝った海外G1馬。天皇賞秋も勝っており、もちろん国内G1馬でもある。 今年の出走馬で海外G1馬といえばジェンティルドンナ。ジャパンC連覇など、こちらも国内G1馬。 そして、3.7歳馬不在で行われたのは昨年。 1着 ゴールドシップ 天皇賞春5着 同枠 ジェンティルドンナ ドバイシーマC2着 2着 ダノンバラード 鳴尾記念3着(AJCC1着) 古馬G1連対歴のある4歳馬の枠と非G1馬の枠。 前者はデニムアンドルビー、メイショウマンボだが、勝っていることを踏まえればメイショウ。 後者は枠構成を見ると1頭枠となった非G1馬ホッコーブレーヴとヒットザターゲットだろう。 4.有馬記念と宝塚記念/天皇賞と宝塚記念 一時期は10Rで行われていたが、11Rとなり、WIN5を発売した11年以降で目立つのは同じファン投票を行う有馬記念との兼ね合い。 11年 2着 ブエナビスタ 有馬記念2着(1着馬不在) 12年 1着 オルフェーヴル 有馬記念1着 13年 1着 ゴールドシップ 有馬記念1着 最先着馬の出番だが、こうなると、前年2着(1着馬不在)のウインバリアシオン。 一方、天皇賞春1着馬が不在 02年 1着 ダンツフレーム(安田記念2着・非G1馬)/2着 ツルマルボーイ(金鯱賞2着・非G1馬) 04年 1着 タップダンスシチー(金鯱賞1着)/2着 シルクフェイマス(天皇賞春3着・非G1馬) 05年 1着 スイープトウショウ(安田記念2着)/2着 ハーツクライ(天皇賞春5着・非G1馬) 08年 1着 エイシンデピュティ(金鯱賞1着・非G1馬)/2着 メイショウサムソン(天皇賞春2着) 11年 1着 アーネストリー(金鯱賞3着・非G1馬)/2着 ブエナビスタ(ヴィクトリア2着) 金鯱賞か安田記念での馬券対象歴を求めているが、今年はそういった馬がゼロ。出てはいけないというのだろうか。 5.最終結論 あれこれと並べてきたが、最終的な結論を。 記念競走年ということで、G1馬x非G1馬の結論になるとみる。 非G1馬から考えると、前年有馬記念最先着の看板を背負うウインバリアシオンをやはり上位ととらえざるを得ず、ここが○。 相手は牡馬G1馬のジェンティルドンナ、ゴールドシップ。 仮にウインがこけるなら相手を担うのはジャパンC2着のデニムアンドルビーだろう。 なお、◎はジェンティルドンナとして馬券は変則的な買い方を。 【 買い目 】 馬連、馬単 (6.11)→(2.7) 計8点 【 結果 】 1着 ▲ 11 ゴールドシップ(1人気) 2着 -- 05 カレンミロティック(9人気) 3着 -- 03 ヴィルシーナ(8人気) ----- 7着 ○ 07 ウインバリアシオン(2人気) 9着 ◎ 06 ジェンティルドンナ(3人気、2着同枠) 【 再考 】 最後に触れた「G1馬x非G1馬の結論」になることだけが正解。 ◎ジェンティルドンナは2年連続の連対同枠馬となったが、自身が1番人気にならなかった時点でダメだったのだろう。 同枠馬カレンミロティックが2着に来たが、今回と同様に記念競走となった金鯱賞勝ちはプラスに働いたと受け取りたい。 昨年の33回ジャパンCを左回りでしか勝てないジェンティルドンナが初の連覇で飾ったが、55回宝塚記念も右回り、それ以前に 古馬になってからは阪神しか勝っていないゴールドシップの連覇。 そしてファン投票1位で1番人気となったのもプラス。 参考:ファン投票1位馬が1番人気となった宝塚記念(3連単発売以降) 06年 1着 ディープインパクト 10年 2着 ブエナビスタ 11年 2着 ブエナビスタ 12年 1着 オルフェーヴル 14年 1着 ゴールドシップ 1番人気を背負った時点で連対確定。 ここまで一気に読み切れればよかったが、さすがにそこまではできなかった。 まだまだ未熟ということでしょう。 |