●JRA60周年記念 第55回 宝塚記念(G1)● 
    6月29日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定

    6月28日更新
    変更点 記念
06 ジェンティルドンナ 56 川田 07 ウインバリアシオン 58 岩田
11 ゴールドシップ 58 横山典 02 デニムアンドルビー 56 浜中

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
45回 04年 3阪4芝22、国、定、指   50周年記念   タップダンスシチー
46回 05年 3阪4芝22、国、定、指   3連単発売   スイープトウショウ
47回 06年 4京4芝22、国、定、指   代替京都   ディープインパクト
48回 07年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり
7歳なし
    アドマイヤムーン
49回 08年 3阪4芝22、国、定、指 8.9歳なし 11R→10R   エイシンデピュティ
50回 09年 3阪4芝22、国、定、指       ドリームジャーニー
51回 10年 3阪4芝22、国、定、指     取消 ナカヤマフェスタ
52回 11年 4阪4芝22、国、定、指   WIN5発売、10R→11R   アーネストリー
53回 12年 3阪8芝22、国、定、指 3歳あり 4日→8日(時期不変)   オルフェーヴル
54回 13年 3阪8芝22、国、定、指 7歳なし     ゴールドシップ
55回 14年 3阪8芝22、国、定、指 7歳なし 記念    

【 考察 】

 1.記念競走
 今回は「JRA60周年記念」の記念競走として行われる。

 参考:記念競走として行われた古馬G1
年、レース、枠連 1着馬   2着馬  
01年 有馬記念 4−1 マンハッタンカフェ 菊花賞1着 アメリカンボス  
04年 宝塚記念 8−1 タップダンスシチー ジャパンC1着 シルクフェイマス 京都記念1着
04年 スプリンタ 3−1 カルストンライトオ  アイビス1着 デュランダル 高松宮記2着
04年 天皇賞秋 7−2 ゼンノロブロイ 京都大賞典2着 ダンスインザムード  
05年 天皇賞秋 1−7 ヘヴンリーロマンス 札幌記念1着 ゼンノロブロイ インターナ2着
06年 天皇賞秋 7−5 ダイワメジャー 毎日王冠1着 スウィフトカレント  
12年 天皇賞春 1−8 ビートブラック   トーセンジョーダン  
12年 天皇賞秋 6−2 エイシンフラッシュ   フェノーメノ セント記1着
12年 エリザベス 8−6 レインボーダリア   ヴィルシーナ 秋華賞2着
(赤字はG1既勝馬)

 12年の女王杯以外は、見事なまでにG1既勝馬と未勝利馬との結末。
 しかし、記念の中身を見ると、このレースだけが「エリザベス女王即位60年記念」と外国のことを祝っている。
 他は皇族やJRA自身を祝う点で大きな違いがある。

 だからこそ、女王杯ではG1既勝馬が2着同枠馬にとどめ置かれたのかもしれない。

 今年の出走馬でG1既勝馬は、3.6.8.10.11。
 この5頭から1頭と、残り7頭からの1頭の結末ではなかろうか。

 ちなみに、このレースが記念競走として行われた04年は同じ「JRA50周年」記念となった金鯱賞を制したタップダンスシチーが勝っている。
 
 今年の出走馬で、そのような記念競走勝ちを持つ馬はいない。
 あえて出すならカレンミロティック(13年金鯱賞・サイレンススズカメモリアル)。

 2.前年勝ち馬の参戦
 今年は前年1着馬ゴールドシップが参戦する。

 参考:前年1着馬参戦の宝塚記念(01年以降)
年、前年1着馬、着順 前走 1着馬 前走 2着馬 前走
01年 テイエムオペラオー 2着 天皇賞春1着 メイショウドトウ 天皇賞春2着 テイエムオペラオー 天皇賞春1着
03年 ダンツフレーム 着外 安田記念5着 ヒシミラクル 天皇賞春1着 ツルマルボーイ 金鯱賞2着
05年 タップダンスシチー 着外 金鯱賞1着 スイープトウショウ 安田記念2着 ハーツクライ 天皇賞春5着
10年 ドリームジャーニー 1着同枠 大阪杯3着 ナカヤマフェスタ メトロS1着 ブエナビスタ ヴィクトリア1着
12年 アーネストリー 2着同枠 鳴尾記念5着 オルフェーヴル 天皇賞春11着 ルーラーシップ Qエリザベ1着

 連対したのは1番人気を背負い、天皇賞を制したテイエムオペラオーのみ。
 しかし、この時は前年の1.2着を裏返しただけ。
   
 3.出馬構成
 今春の古馬G1を見ると、1番人気が連対したのは安田記念(ジャスタウェイ、1人気1着)のみ。
 その安田記念は当日の6Rと7Rを当初から入れ替え、4歳馬を排除した出馬構成を組んだ。

 宝塚記念は記念競走で行われ、3歳馬と7歳馬を排除した出馬構成。

 それならば、これを書いている時点での1番人気馬ゴールドシップでよさそうだが、祝日競馬で行われた天皇賞をしくじった。
 これが気になる。

 なお、ジャスタウェイといえば、ドバイDFを勝った海外G1馬。天皇賞秋も勝っており、もちろん国内G1馬でもある。
 今年の出走馬で海外G1馬といえばジェンティルドンナ。ジャパンC連覇など、こちらも国内G1馬。

 そして、3.7歳馬不在で行われたのは昨年。

 1着 ゴールドシップ 天皇賞春5着
 同枠 ジェンティルドンナ ドバイシーマC2着

 2着 ダノンバラード 鳴尾記念3着(AJCC1着)

 古馬G1連対歴のある4歳馬の枠と非G1馬の枠。
 前者はデニムアンドルビー、メイショウマンボだが、勝っていることを踏まえればメイショウ。
 後者は枠構成を見ると1頭枠となった非G1馬ホッコーブレーヴとヒットザターゲットだろう。


 4.有馬記念と宝塚記念/天皇賞と宝塚記念
 一時期は10Rで行われていたが、11Rとなり、WIN5を発売した11年以降で目立つのは同じファン投票を行う有馬記念との兼ね合い。

 11年 2着 ブエナビスタ 有馬記念2着(1着馬不在)
 12年 1着 オルフェーヴル 有馬記念1着
 13年 1着 ゴールドシップ 有馬記念1着  
 
 最先着馬の出番だが、こうなると、前年2着(1着馬不在)のウインバリアシオン。

 一方、天皇賞春1着馬が不在

 02年 1着 ダンツフレーム(安田記念2着・非G1馬)/2着 ツルマルボーイ(金鯱賞2着・非G1馬) 
 04年 1着 タップダンスシチー(金鯱賞1着)/2着 シルクフェイマス(天皇賞春3着・非G1馬)
 05年 1着 スイープトウショウ(安田記念2着)/2着 ハーツクライ(天皇賞春5着・非G1馬)
 08年 1着 エイシンデピュティ(金鯱賞1着・非G1馬)/2着 メイショウサムソン(天皇賞春2着)
 11年 1着 アーネストリー(金鯱賞3着・非G1馬)/2着 ブエナビスタ(ヴィクトリア2着)
 
 金鯱賞か安田記念での馬券対象歴を求めているが、今年はそういった馬がゼロ。出てはいけないというのだろうか。

 5.最終結論
 あれこれと並べてきたが、最終的な結論を。

 記念競走年ということで、G1馬x非G1馬の結論になるとみる。
 非G1馬から考えると、前年有馬記念最先着の看板を背負うウインバリアシオンをやはり上位ととらえざるを得ず、ここが○。

 相手は牡馬G1馬のジェンティルドンナ、ゴールドシップ。
 仮にウインがこけるなら相手を担うのはジャパンC2着のデニムアンドルビーだろう。

 なお、◎はジェンティルドンナとして馬券は変則的な買い方を。

【 買い目 】 馬連、馬単 (6.11)→(2.7) 計8点


【 結果 】
1着 ▲ 11 ゴールドシップ(1人気)
2着 -- 05 カレンミロティック(9人気)
3着 -- 03 ヴィルシーナ(8人気)
-----
7着 ○ 07 ウインバリアシオン(2人気)
9着 ◎ 06 ジェンティルドンナ(3人気、2着同枠)

【 再考 】
 最後に触れた「G1馬x非G1馬の結論」になることだけが正解。

 ◎ジェンティルドンナは2年連続の連対同枠馬となったが、自身が1番人気にならなかった時点でダメだったのだろう。
 同枠馬カレンミロティックが2着に来たが、今回と同様に記念競走となった金鯱賞勝ちはプラスに働いたと受け取りたい。

 昨年の33回ジャパンCを左回りでしか勝てないジェンティルドンナが初の連覇で飾ったが、55回宝塚記念も右回り、それ以前に
 古馬になってからは阪神しか勝っていないゴールドシップの連覇。

 そしてファン投票1位で1番人気となったのもプラス。

 参考:ファン投票1位馬が1番人気となった宝塚記念(3連単発売以降)
 06年 1着 ディープインパクト
 10年 2着 ブエナビスタ
 11年 2着 ブエナビスタ
 12年 1着 オルフェーヴル
 14年 1着 ゴールドシップ

 1番人気を背負った時点で連対確定。

 ここまで一気に読み切れればよかったが、さすがにそこまではできなかった。
 まだまだ未熟ということでしょう。
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