●第149回 天皇賞(春)(G1)● 5月4日京都11R 芝3200m、国際、定量、指定 5月3日更新 変更点 祝日施行、ステップ戦(阪神大賞典、日経賞、大阪杯)賞金増額、1着馬優先権付与
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 今年からステップ戦(阪神大賞典、日経賞、大阪杯)の1着馬に優先権を付与することになった。 もともと賞金面で出走できることがほぼ確実にもかかわらず、こういうことをするというのは気になる。 これまで行われた古馬のG1を振り返ると、フェブラリーSはステップ戦をパスしたコパノリッキーが単勝万馬券を叩きだした。 ちなみに出走資格順は最下位。 一方で高松宮記念は、ステップ戦となった阪急杯を制したコパノリチャードの出番であり、出走順が1位かビリしか勝っていない。 今回の出走資格1位は外国馬レッドカドーとステップ戦勝ちの3頭。 登録全馬が出走した場合、最下位はアドマイヤフライト。 最下位からの巻き返しも考えたいだろうが、さすがに重賞未勝利は厳しいのではなかろうか。 さて、今年の出走馬で気になるのは、やはり昨年のダービー馬キズナの出走。 参考:前年のダービー馬が出走した天皇賞春 (01年以降)
※1 日経賞が阪神2400施行、当日発表後番組変更あり ※2 皐月賞東京施行 04年のネオユニヴァース、12年のオルフェーヴルが沈み、他の馬には出番がきた。 ちなみに、04年はJRA50周年、12年は中央競馬150年の記念事業年(副題が付与されたのは12年のみ)。 「記念事業年では前年ダービー馬はいらない」とも受け取れる。 しかし、キズナ自身が80周年記念番組で構成されたダービーを制している以上、無下にはできないだろう。 (ここまで4月29日更新) 今年はトライアル認定初年だが、勝ち馬3頭が揃って参戦してきた。 参考 阪神大賞典、日経賞、大阪杯1着馬が揃った年の天皇賞春(3連単発売後)
阪神大賞典組は出番なし、日経賞は2着まで、大阪杯は2勝3着1回だが4歳馬のときは勝っている。 この3頭で連を分け合った経歴はない。 1番人気が全て沈んでいる点は気になるが、キズナにはプラスだろう。 さらには、前年勝ち馬のフェノーメノが連覇を目指して顔を出す。 前年勝ち馬の参戦は少なく、3連単発売後はわずか3頭。 08年 2着 メイショウサムソン 5歳 2人気 大阪杯6着 10年 2着 マイネルキッツ 7歳 4人気 日経賞1着 12年 着外 ヒルノダムール 5歳 5人気 阪神大賞典4着(前年天皇賞後、国内加算歴なし) フェノーメノは買いになるが、前年のこのレース以降、賞金加算歴がない点が気になる。 最後だが、昨年についで外国馬レッドカドーが来日した。 外国馬が出走したのは、これまでに3度。 05年 1着 スズカマンボ 4歳13人気 大阪ハンブルクC3着/2着 ビッグゴールド 7歳14人気 大阪ハンブルクC1着 11年 1着 ヒルノダムール 4歳7人気 大阪杯1着/2着 エイシンフラッシュ 4歳3人気 大阪杯3着 13年 1着 フェノーメノ 4歳2人気 日経賞1着/2着 トーセンラー 5歳3人気 京都記念1着 1番人気に出番はないが、いずれも勝ったのは4歳馬。 以上のことから結論を。 外国馬が出走することから4歳馬の出番と見る。 トライアル3レースの勝ち馬が揃ったうえに4歳の大阪杯勝ち馬。 祝日施行のここにあわせるように、80周年記念となった昨年のダービー勝ちを持っての出走。 この2点はプラスとみて、人気だが連軸としてキズナを◎。 相手上位にはゴールドシップとフェノーメノ。 前年は阪神大賞典勝ちの1人気を裏切ったが、前年出走歴を持つ馬が巻き返したのはこの10年で以下の6頭。 04年1着 イングランディーレ 前年5人気着外(前年日経賞1着) 06年2着 リンカーン 前年1人気着外(前年日経賞1着) 08年2着 メイショウサムソン 前年1着 10年1着 ジャガーメイル 前年2着同枠 10年2着 マイネルキッツ 前年1着 12年1着 ビートブラック 前年1着同枠 前年にステップ戦勝ちで出走、前年連対枠入りのどちらかしか出番が来ていない。 となると、フェノーメノとゴールドシップであり、ウインバリアシオンの評価は下げることになる。 押さえに優先権組で総まとめの意味あいを含めてウインバリアシオン。 前走1着馬が同居した5枠からフェイムゲームを一応の押さえ。 馬券は人気馬から買う以上、絞らざるを得ないが、フェノーメノの単複だけは忘れずに買っておきたい。 【 買い目 】 単複7、馬連14流し 計6点 【 結果 】 1着 ▲ 07 フェノーメノ(4人気) 2着 △ 12 ウインバリアシオン(3人気) 3着 -- 06 ホッコーブレーヴ(12人気) ----- 4着 ◎ 14 キズナ(1人気) 7着 ○ 08 ゴールドシップ(2人気) (単勝 1150円、複勝 310円) (参考:馬連2080円、馬単5670円) (騎手変更:12 ウインバリアシオン 58 シュタルケ→ 58 武幸) 【 再考 】 ◎キズナは伸びきれず4着。 前年ダービー馬、大阪杯勝ちから07年のメイショウサムソンの再現を期待したが、甘くなかった。 ステップ戦3レースの勝ち馬が揃った時点で、この3頭では決まらないとわかっていながら、それを買ったのは自分のミス。 外国馬出走で4歳馬と頭から決めつけてしまったのが失敗だった。 なお、最後に「▲フェノーメノの単複だけは忘れずに買っておきたい」と書いたが、これについては最後に触れています。 「前年天皇賞1着馬の出走」 、しかも前走ステップ戦負け。 前年連対枠に入った馬が再度出走してきたときは、その年に出番ということを示唆していた。 その時点で4枠が鉄板であり、そこから行けばよかっただけのことでした。 |