●JRA60周年記念 ジャパン・オータムインターナショナル 第15回チャンピオンズカップ(G1)● 
    12月7日中京11R ダート1800m、国際、定量、指定

    12月6日更新
    変更点 記念、ジャパンカップダートから名称変更、阪神→中京、賞金減額(13000→9400)、
          国際招待なし、定量規定変更(3歳55K→56K))
11 ワンダーアキュート 57 武豊 14 コパノリッキー 57 田辺
05 ワイドバッハ 57 蛯名 08 ホッコータルマエ 57 幸
× 01 インペラティヴ 57 デザーモ × 06 グレープブランデー 57 北村宏

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
5回 04年 5東8ダ21、国、定、指、2場 8歳なし 3連単発売、7日11R→8日10R   タイムパラドックス
6回 05年 5東7ダ21、国、定、指、2場   8日10R→7日11R   カネヒキリ
7回 06年 5東7ダ21、国、定、指、2場   (外国招待馬なし)   アロンダイト
8回 07年 5東7ダ21、国、定、指 4歳なし 発表後番組変更あり 2場→3場 ヴァーミリアン
9回 08年 5阪2ダ18、国、定、指、2場 7歳なし 5東京7ダ21→5阪神2ダ18、JAI組込
定量規定変更(3歳55K→56K)
取消 カネヒキリ
10回 09年 5阪2ダ18、国、定、指、2場   JRAプレミアム   エスポワールシチー
11回 10年 5阪2ダ18、国、定、指 6歳なし (2場→3場)
ステップ戦みやこS創設、外国馬なし
  トランセンド
12回 11年 6阪2ダ18、国、定、指 3歳なし WIN5発売   トランセンド
13回 12年 5阪2ダ18、国、定、指       ニホンピロアワーズ
14回 13年 5阪2ダ18、国、定、指   最終戦、定量規定変更(3歳56K→55K)   ベルシャザール
15回 14年 4名2ダ18、国、定、指   記念、名称変更、5阪2→4名2(時期不変)
賞金減額(13000→9400)、国際招待なし
定量規定変更(3歳55K→56K)
   
 (14回まではジャパンカップダートとして施行、国際招待競走、JAI……ジャパン・オータムインターナショナル)

【 考察 】
 昨年までの阪神「ジャパンカップダート」から、中京「チャンピオンズカップ」と大きく変更された。

 中京への移設された理由は、「ダート競馬が盛んで左回りがメジャーな米国からの参戦馬を増やすため」というのが一般的。

 それも正論だろうが、それだけならば名称を変える必要は全くないはず。

 朝日杯FSは中山から阪神に移っても、名を変えずに残っている。

 しかし、今回はあえて変更した。
 「国際招待」を取りやめ、賞金を一気に下げることで、フェブラリーSと同列に置きたかっただけのことではなかろうか。

 そうなると、もう1つの疑問が浮かぶ。

 誰でも気付くであろう、はじめてのチャンピオンズCにもかかわらず、開催回数が「第15回」。
 ここだけ、ジャパンカップダートの14年間を受け継いでいる。
 リニューアルしたのであれば、NHK杯からNHKマイルカップに変更されたときのように「第1回」を名乗るはず。

 回数を敢えて継続してきたことに注目すると、浮かぶのは同じ中京のG1高松宮記念。

 97年まで高松宮杯として行われてきたが、98年に突如高松宮記念と名称を変えた。
 こちらは、「宮杯」の提供が皇室経済法に違反していたのが要因だが、変わったことに変化はない。

 この年、名を変えた高松宮記念はシンコウフォレストが前年3着の憂さ晴らしをする形となり、馬主は連覇を飾った。

 しかも前年の勝ち馬シンコウキングがたどったシルクロードS3着からの優勝。
 今年のチャンピオンズCも、前年勝ち馬ベルシャザールが通った武蔵野S勝ちというルートをワイドバッハが通っている。
 
 ちなみに、馬主の連覇というのならグレープブランデー。

 一方で、このレースは「JRA60周年記念」の副題付与最終戦だが、ここだけが唯一のダート戦。
 高松宮記念にせずに、ここにしたのはなぜだろう。

 皐月賞から開始したかったことに加えて、今年を記念競走化して目立たせ、棚上げする目的もあるのだろう。

 今年、そのサブタイトルをつけた古馬G1は宝塚記念と天皇賞秋。
 両レースとも興味深い結果を見せている。

 宝塚記念
 1着 ゴールドシップ 1人気 前年1着
 2着 カレンミロティック 9人気 
 (同枠 ジェンティルドンナ 3人気 前年2着同枠)

 天皇賞秋
 1着 スピルバーグ 5人気
 2着 ジェンティルドンナ 2人気 前年2着
 (同枠 ヒットザターゲット 10人気 前年1着同枠)

 前年の同レースで連対枠入りした馬の出番。
 開催回数を引き継いだのは、ここで意味がある、とでも言いたいのだろうか。

 それなら、前年連対枠入りした4頭中で唯一今年も出走するワンダーアキュート(前年2着)の出番だろう。
 もしくはジェンティルドンナのように海外歴を問うのなら、ホッコータルマエ。他では外国馬のインペラティヴ。

 あとは、フェブラリーSと賞金を揃えたことについて。
 これまでは、「JCダート>フェブラリーS」だったが、「チャンピオンズC=フェブラリーS」に変更された。

 フェブラリーSといえば、シンガリ人気で制したコパノリッキーがここにも出走するが、9か月の月日がたって前日段階で1番人気。
 この真逆ぶりにも注目したい。


 とりとめがなくなってしまったが、高松宮記念ではなく、あえてここに記念事業を持ち込んだことに注目して、◎ワンダーアキュート。  
 
【 買い目 】 単複11、枠連、馬連流し 計12点


【 結果 】
1着 △ 08 ホッコータルマエ(2人気)
2着 -- 04 ナムラビクター(8人気)
3着 -- 12 ローマンレジェンド(3人気)
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5着 ◎ 11 ワンダーアキュート(5人気、3着同枠)
6着 ▲ 05 ワイドバッハ(10人気)
12着 ○ 14 コパノリッキー(1人気)

【 再考 】
 完全に失敗。
 記念事業をここに持ち込んだことは正解だったが、古馬限定ではなく、秋のG1で考えなければいけなかった。

 菊花賞
 1着 トーホウジャッカル 神戸新聞杯3着、G1初出走
 2着 サウンズオブアース 神戸新聞杯2着

 天皇賞秋
 1着 スピルバーグ 毎日王冠3着、G1初出走
 2着 ジェンティルドンナ 宝塚記念9着(2着同枠)

 優先権を付与するレースの3着馬に出番。
 みやこS、武蔵野S3着馬が両方出走したが、グレープブランデーはG1既勝馬。
 ならば、残ったナムラビクターを狙えばいいだけのこと。

 さらには、勝ったホッコータルマエは前年のJCダート3着。
 高松宮杯から高松宮記念に変更された初年の勝ち馬、シンコウフォレストも前年3着。
 シンコウフォレストのことは本文に記載おり、そこまで書きながら見落とす体たらく。

 よく考えれば簡単に取れるレースだったが、それを仕留めそこなう以上、管理人の状態の悪さを露呈しただけだったかと。
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