●第30回 フェブラリーステークス(G1)● 
    2月17日東京11R ダート1600m、国際、定量、指定

    2月16日更新
    変更点 なし(ステップ戦、平安S→東海S)
10 ワンダーアキュート 57 和田 02 グレープブランデー 57 浜中
16 シルクフォーチュン 57 横山典 08 イジゲン 57 ベリー
× 14 テスタマッタ 57 岩田 × -- --

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
20回 03年 2中8ダ18、混、定、指、2場   代替中山ダ1800、馬単・3連複発売
定量規定変更
  ゴールドアリュール
21回 04年 1東8ダ16、混、定、指、2場   代替戻り、定量規定変更   アドマイヤドン
22回 05年 1東8ダ16、混、定、指、2場 8歳なし 3連単発売   メイショウボーラー
23回 06年 1東8ダ16、混、定、指、2場       カネヒキリ
24回 07年 1東8ダ16、国、定、指、2場   国際化   サンライズバッカス
25回 08年 1東8ダ16、国、定、指、2場 5.10.11歳なし     ヴァーミリアン
26回 09年 1東8ダ16、国、定、指       サクセスブロッケン
27回 10年 1東8ダ16、国、定、指、2場     当日番組変更あり
取消、枠連ゾロ目
エスポワールシチー
28回 11年 1東8ダ16、国、定、指、2場       トランセンド
29回 12年 1東8ダ16、国、定、指、2場   WIN5発売   テスタマッタ
30回 13年 1東8ダ16、国、定、指        

【 考察 】
 去年と今年の最大の違いは、やはりステップ戦が平安Sから東海Sに変更されたことだろう。

 ステップ戦の変更というと、昨年のNHKマイルC(ファルコンS:1200→1400)や安田記念(マイラーズC:阪神→京都)などが記憶に新しい。

 とはいえ、簡単に片づけてはいけないのだが、それらは時期や距離のマイナーチェンジとして扱うことは可能。
 その一方で、今回はステップ戦の名前からガラッと変わった。

 そんなステップ戦が行われたG1といえば、やはり、「みやこS」が創設された初年となる10年のJCダートだろう。

 この年は、その新生されたみやこSを勝ったトランセンドが勝ち、みやこS創設の関係で1週繰下げられた武蔵野S勝ちのグロリアスノアが2着。

 同じことを繰り返すのならば、新生東海S勝ちのグレープブランデーは消せるわけがない。
 ただし、今回は根岸S勝ちのメイショウマシュウは回避。

 これがどのような因果関係を及ぼすのかは、また考えてみたい。
 (ここまで2月13日更新) 

 ちなみに根岸Sが現在の時期に移ってから1着馬不在で行われたフェブラリーSというと03年のみ。
 その03年は中山代替開催のダート1800で行われ、ゴールドアリュールが東京大賞典から連勝するという、これまでになかった
 結末を見せた。

 「これまでになかったもの」で、今年考えられる結末の1つとういうならば、初ダートの馬が勝つ、ということが考えられる。

 しかし、ここはダートのG1。
 カレンブラックヒルやガルボが勝ったら、ダート路線の全否定とも受け取れ、さすがにそれはできないだろう。

 そこで少し解釈を変えてみるが、ステップ戦として東海S(昨年までは平安S)、根岸Sが用意されている。
 その勝ち馬がどちらか不在と見ると浮かんでくるものがある。
 
不在馬 1着馬 前走 2着馬 前走
02年 平安S1着 アグネスデジタル 香港C1着(南部杯) トーシンブリザード 東京大賞典3着(JDD)
03年 根岸S1着 ゴールドアリュール 東京大賞典1着 ビワシンセイキ 平安S4着(東京大賞典2着)
09年 平安S1着 サクセスブロッケン 川崎記念3着(JDD) カジノドライヴ 1600万1着
10年 平安S1着 エスポワールシチー JCダート1着 テスタマッタ 川崎記念3着(JDD)
12年 平安S1着 テスタマッタ 根岸S3着 シルクフォーチュン 根岸S1着
 注:前走後の( )は直前1年間ダートG1格連対歴
 
 09年のカジノドライヴは米国G2勝ちのうえに、聞いたことがない前走1600万出走馬。
 昨年のテスタマッタには2年前の2着歴。

 ここから見る限り、前1年内のG1格連対歴は必要だろう。
 そこで、昨年のJBCクラシック勝ちを持つワンダーアキュートを◎としたい。

 相手筆頭はJCダート1着同枠のうえに、ステップ戦勝ち歴のあるグレープブランデー。
 他ではステップ戦を飛ばしたシルクフォーチュン、前年のこの時期は未勝利だったイジゲン。
 最後に前年1着馬テスタマッタを押さえたい。

【 買い目 】 馬連2.10-8.10.14.16 計7点
 

【 結果 】
1着 ○ 02 グレープブランデー(3人気)
2着 -- 06 エスポワールシチー(9人気)
3着 ◎ 10 ワンダーアキュート(7人気)
-----
5着 ▲ 16 シルクフォーチュン(5人気)

【 再考 】
 素直にいけば取れたレース。

 みやこSが創設された10年に、勝ち馬トランセンドがJCダートも持って行ったが、それと全く同じ結末。
 リニューアルされた東海Sを勝ったグレープブランデーがここも持って行った。

 また、根岸Sの勝ち馬不在から、ステップ戦勝ち馬不在年の資料を入れたが、少し書き換えるとこうなる。

不在馬 1着馬 ダートG1格 2着馬 ダートG1格
02年 平安S1着 アグネスデジタル 南部杯 トーシンブリザード JDD
03年 根岸S1着 ゴールドアリュール 東京大賞典 ビワシンセイキ 東京大賞典2着
09年 平安S1着 サクセスブロッケン JDD カジノドライヴ (1600万1着)
10年 平安S1着 エスポワールシチー JCダート テスタマッタ JDD
12年 平安S1着 テスタマッタ JDD シルクフォーチュン (根岸S1着)
           
13年 根岸S1着 グレープブランデー JDD(東海S1着) エスポワールシチー 南部杯
 注:JDD…ジャパンダートダービー

 前走条件馬がいないので、G1格勝ち馬どうし、もしくはステップ戦1着馬/同一レースの2着馬を相手という結末。

 グレープブランデーが軸(JDD1着馬/東海S1着馬)である以上、相手はG1格既勝馬を選べばそれで終了だった。

 つまり、タイセイレジェンド、エスポワールシチー、ワンダーアキュート、テスタマッタの4点へ流せば取れたレース。

 捻って失敗した典型例といってもいいだろう。
 当初から気づいていたが、それはあまりにも単純すぎるのでは?と考えた時点で負けだったのかもしれない。
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