●第65回 朝日杯フューチュリティステークス(G1)●
     12月15日中山11R 芝1600m、2歳、牡牝、国際、馬齢、指定

     12月14日更新
     変更点 なし(次年から阪神へ移設)
01 ベルカント 54 武豊 14 ウインフルブルーム 55 和田
06 アジアエクスプレス 55 ムーア 16 ショウナンワダチ 55 北村宏
× 05 サトノロブロイ 55 松田 × 10 グリサージュ 55 江田照

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
55回 03年 5中4芝16、2歳、牡セン、混、馬、指 定量→馬齢   コスモサンビーム
56回 04年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指 3連単発売、牡セン→牡牝 枠連ゾロ目 マイネルレコルト
57回 05年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指   2頭取消 フサイチリシャール
58回 06年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指     ドリームジャーニー
59回 07年 5中4芝16、2歳、牡牝、混、馬、指 表記G1→Jpn1   ゴスホークケン
60回 08年 5中6芝16、2歳、牡牝、混、馬、指 4日→6日、賞金増額(6000→6300)   セイウンワンダー
61回 09年 5中6芝16、2歳、牡牝、混、馬、指 最終登録2週前   ローズキングダム
62回 10年 5中6芝16、2歳、牡牝、国、馬、指 国際化、J1→G1、賞金増額(6300→7000)   グランプリボス
63回 11年 5中6芝16、2歳、牡牝、国、馬、指 WIN5発売 枠連ゾロ目 アルフレード
64回 12年 5中6芝16、2歳、牡牝、国、馬、指     ロゴタイプ
65回 13年 5中6芝16、2歳、牡牝、国、馬、指      
 
【 考察 】
 来年から阪神に移設されるため、最後となる「中山」朝日杯。

 今年の出走馬を見ると、気になることが2つ。

 1つは牝馬ベルカントの出走。

 参考:牝馬が出走した朝日杯FS
1着馬 前走   2着馬 前走  
05年 フサイチリシャール 東スポ杯1着 東スポ杯、萩S スーパーホーネット 500万1着 OP加算なし
07年 ゴスホークケン 東スポ杯4着 OP加算なし レッツゴーキリシマ 京王杯3着 OP加算なし
(注:05年は牝馬が出馬表に名を連ねるも出走取消)

 05年の2着枠、07年の1着枠はオープン加算歴がない。
 今回、オープン加算歴のない馬で組まれた枠は3.5.8枠とあるが、オープン歴すらない馬が揃った5枠は厳しいともいえる。
 
 ただ、それぞれの年に出てきた牝馬のキャリアが意味深。

 05年 出走取消 スロクハイネス 初勝利以外の加算歴なし → 1着 フサイチリシャール 東スポ杯1着
 07年 3着同枠 フォーチュンワード 芙蓉S1着 → 1着 ゴスホークケン 初勝利以外の加算歴なし

 牝馬の戦績とは真逆の結果を勝ち馬に求めてきた。

 今年はベルカントがファンタジーS1着歴を持っての参戦となるため、07年と同じ流れ。
 初勝利以外の加算歴なし(いわゆる資格賞金400万)の馬は、5.10.15の3頭。
 ただ、経歴を見ると素直にこれとは言い難い。  

 もう1つは、[地]プレイアンドリアルの出走。

 公営馬が出走するのは03年のモエレエスポワール以来だが、この年はデイリー杯と京王杯の勝ち馬どうしで決着した。
 ただ、今年は牡馬重賞勝ち馬はゼロの顔ぶれである以上、視点を変える必要があるだろう。

 モエレエスポワールは夏重賞の札幌2歳S勝ちが参戦の直接要因に対して、プレイアンドリアルは東スポ杯2着と秋重賞。
 夏と秋が違う以上、当然別の流れになる。

 1着馬を3つ並べる形の裏で、2着を並べる形になるのだろうか。
 それならば、アトムとこの馬のド本命決着であっさり終わることになる。

 そして、このレースは来年から阪神に移るため、「WIN5ありの中山朝日杯」は3回で終了する。

 WIN5発売前は、それこそ取消戦となった05年2着のスーパーホーネット以外は全く出番がなかった「前走500万勝ち」。
 発売されるようになってからは2年連続で1着席に入ってきた。

 しかも、ともに外国人騎手。

 前走500万勝ちは5頭いるが、外国人騎手はダートで2つ圧勝したアジアエクスプレス。
 最後だからこそ初芝を持ってくるということもありだろうが、それなら牝馬を持ってくる可能性のほうが上と見たい。

 舞台が違えど、このレースの牝馬出走はオークスをパスしてダービーに牝馬が参戦するようなもの。

 オークスと賞金額に差があるダービーではビワハイジ、ウオッカが参戦した年は連対枠入りを許可してきた。

 阪神JFと賞金額で強弱をつけられてからは初めてとなる牝馬出走。
 出番があるからこそ、阪神JFへの出走権を放棄したと考えて最内枠のベルカントを◎。

 重賞勝ち馬が1頭しかいない年の朝日杯は、その馬を連対させることで、ステータスを保ってきた歴史もある。

 99年 2着 レジェンドハンター デイリー杯1着
 02年 2着 サクラプレジデント 札幌2歳S1着

 これらもプラスだろう。

 相手は前走500万勝ちの3頭を上位に。

【 買い目 】 複勝1、馬連流し 計6点
 

【 結果 】
1着 ▲ 06 アジアエクスプレス(4人気)
2着 -- 11 ショウナンアチーヴ(6人気)
3着 ○ 14 ウインフルブルーム(5人気)
-----
10着 ◎ 01 ベルカント(3人気)

【 再考 】
 本文に書いた通りで考察はほぼ正解だったが、最後で選択を誤った。

 「WIN5発売の中山朝日杯」は今年までの3回。
 いずれも外国人騎手騎乗前走500万勝ち馬を1着席に用意した。

 この流れは変わらずじまいで、該当する▲アジアエクスプレスで素直に行けばよかっただけのこと。
 最後だからこそ、これまでの勝ち馬にない「芝出走歴なし」のキャリアも生きた。

 ◎とした牝馬ベルカントとの選択で最後に失敗。

 とはいえ、500万勝ちどうしでの結末も想定できなかったため、いずれにしても、取れても単複(単勝870円、複勝390円)まで
 だったでしょう。

 人気となったアトム、プレイアンドリアルを消せたことだけが正解でした。
このページ最上段へ  トップページへ