●有馬記念(第58回グランプリ)(G1)●
     12月22日中山10R 芝2500m、国際、定量、指定

     12月21日週中考察更新
     変更点 なし
14 ゴールドシップ 57 ムーア 03 カレンミロティック 57 戸崎
06 オルフェーヴル 57 池添 16 トーセンジョーダン 57 内田
× 01 ダノンバラード 57 川田 × 05 デスペラード 57 横山典

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
48回 03年 6中8芝25、混、定、指       シンボリクリスエス
49回 04年 5中8芝25、混、定、指   3連単発売   ゼンノロブロイ
50回 05年 5中8芝25、混、定、指     5R⇔6R ハーツクライ
51回 06年 5中8芝25、混、定、指       ディープインパクト
52回 07年 5中8芝25、国、定、指   国際化 祝日施行、取消 マツリダゴッホ
53回 08年 5中8芝25、国、定、指 6歳なし 9R→10R、JRAプレミアム 枠ゾ万 ダイワスカーレット
54回 09年 5中8芝25、国、定、指 4歳なし     ドリームジャーニー
55回 10年 5中8芝25、国、定、指     取消 ヴィクトワールピサ
56回 11年 5中8芝25、国、定、指   WIN5発売、賞金増額(18000→20000) 取消 オルフェーヴル
57回 12年 5中8芝25、国、定、指、2場 6.8歳なし   祝日施行 ゴールドシップ
58回 12年 5中8芝25、国、定、指、2場        
 
【 考察 】
 キズナ、エピファネイア、ジェンティルドンナ、メイショウマンボらは登録前に回避。
 エイシンフラッシュが追い切り後に脚部不安を発症して回避したことで、グランプリといいながらさびしい顔ぶれとなった。

 まずは、その出馬構成から考えたい。

1着馬 当年G1勝ち 2着馬 当年G1勝ち 当年G1馬
01年、祝日、慶祝、枠万馬券 マンハッタンカフェ 3歳 当年G1馬 アメリカンボス 6歳   3頭
02年 シンボリクリスエス 3歳 当年G1馬 タップダンスシチー 5歳   2頭
03年 シンボリクリスエス 4歳 当年G1馬 リンカーン 3歳   3頭
04年 ゼンノロブロイ 4歳 当年G1馬 タップダンスシチー 7歳 当年G1馬 4頭
05年 ハーツクライ 4歳   ディープインパクト 3歳 当年G1馬 3頭
06年 ディープインパクト 4歳 当年G1馬 ポップロック 5歳   4頭
07年、祝日、取消 マツリダゴッホ 4歳   ダイワスカーレット 3牝 当年G1馬 3頭
08年、枠ゾロ目万馬券 ダイワスカーレット 4牝   アドマイヤモナーク 7歳   1頭
09年 ドリームジャーニー 5歳 当年G1馬 ブエナビスタ 3牝 当年G1馬 5頭
10年、取消 ヴィクトワールピサ 3歳 当年G1馬 ブエナビスタ 4牝 当年G1馬 5頭
11年、取消 オルフェーヴル 3歳 当年G1馬 エイシンフラッシュ 4歳   6頭
12年、祝日 ゴールドシップ 3歳 当年G1馬 オーシャンブルー 4歳   4頭
13年         1頭
(注:馬名の赤字は古馬初対戦、青字はG1初出走)

 現行馬齢表記となった01年からまとめたが、ブログでも触れたように当年G1勝ち馬が連から全滅したのは08年のみ。
 こうなると、唯一の当年G1馬ゴールドシップが眩しく映る。

 ちなみに08年は枠連ゾロ目万馬券決着、ファン投票1位馬が不在、当年G1馬が1頭のみの顔ぶれだった。
 (ダイワスカーレットは前年2着馬、アドマイヤモナークはJC1着同枠馬)

 今年も当年G1馬が1頭のみだが、ファン投票1位馬は出走し、古馬初対戦の3歳馬も不在と、似たような顔ぶれという点が気になる。

 もちろん、3歳G1馬もいないが、これは08年以外では00年。

 00年といえば、「テイエムオペラオーvsメイショウドトウ」の4度目のワンツー決着で終わった年だった。

 唯一の当年G1馬の看板を生かすのか、それとも、2年越し4度目となる「オルフェーヴルvsウインバリアシオン」で終わるのか。
 はたまたその他の結末か。

 これはまた考えてみたい。
 
 2つ目だが、今年はジャパンC勝ち馬が不在。

 ジャパンC勝ち馬不在の有馬記念
  有馬記念1着馬 秋G1 2着馬 秋G1
01年 マンハッタンカフェ 3歳 菊花賞 アメリカンボス  
02年 シンボリクリスエス 3歳 天皇賞秋 タップダンスシチー  
05年 ハーツクライ ジャパンC2着 ディープインパクト 3歳 菊花賞
07年 マツリダゴッホ   ダイワスカーレット 3歳牝 秋華賞、女王杯
09年 ドリームジャーニー   ブエナビスタ 3歳牝  
12年 ゴールドシップ 3歳 菊花賞 オーシャンブルー  

 3歳馬が必ず連に入っているが、いずれもG1馬。
 非G1馬しかいない今年はやはり厳しく映る。

 (ここまで12月19日更新) 
 
 上で、今年は当年のG1勝ち馬が1頭のみという点を触れたが、この年だけ当年G1馬が連対していないという事実もある。

 当時の勝ち馬、ダイワスカーレットは前年の有馬記念2着、当年は大阪杯1着、天皇賞秋2着とわずか3戦ながら全戦連対。

 大阪杯とフォワ賞を勝ち凱旋門賞2着。
 前年からわずか3戦ながら全戦連対のオルフェーヴルと見事に重なる。

 ただ、この馬で気になるのは、ここがラストランの5歳馬。
 5歳馬にとって有馬記念は鬼門であり、現行馬齢表記となった01年以降で連対したのはわずか3頭。

 勝ったのは09年のドリームジャーニー、そして04年のタップダンスシチー、06年のポップロックが2着に入ったのみ。
 この3回はいずれも1枠が連対し、相手はG1馬。

 そしてラストランの馬は1頭もいない。

 万が一の可能性を考えても、G1馬ゴールドシップ以外を相手に選ぶことはなさそうにも見える。

 
 最後に。

 今年の中央競馬もあと2日。  
 去年、今年は祝日絡みの3連休のため9日間開催で行われているが、来年は最終日曜が28日となり8日間開催となる。
 
 同日にホープフルSが組まれているため、最終の重賞となるかは定かでないが、有馬記念は開催最終日に復帰。

 グランプリと謳いながら最後の重賞、最後の開催日ではないという珍妙な状態から解放される。

 この2年間の有馬記念を、今年唯一のG1馬ゴールドシップがまとめて面倒を見ると考えたい。

 相手筆頭は昨年から暮れに移った金鯱賞を勝ったカレンブラックヒル。
 前年2着馬オーシャンブルーと同じ流れという点を買う。

 一気の逆転というのならオルフェーヴルだろうが、ゴールドシップか同枠のデスペラードと枠連ゾロ目を見せるかのどちらか
 と受け取り、評価を下げる。

 あとは天皇賞秋1着同枠のトーセンジョーダン、宝塚記念で相手となったダノンバラードを。

【 買い目 】 単複14、馬連流し 計5点
 

【 結果 】
1着 ▲ 06 オルフェーヴル(1人気)
2着 -- 04 ウインバリアシオン(4人気)
3着 ◎ 14 ゴールドシップ(2人気)
-----
6着 ○ 03 カレンミロティック(6人気、2着同枠)
(複勝170円)

【 再考 】  
 「ラストランを圧勝ですか、そうですか」としか言いようのない終わり方。

 金曜に会社で上司と話していたことを書き忘れていたことに後で気づく体たらく。

 「オルフェーヴルが勝つなら、ウインバリアシオン、デスペラード、ゴールドシップの3頭しか相手にならないのでは?」

 まさにその通り。
 
 結果としては、3歳G1馬のいない00年と08年を綺麗にミックスしてきた。
 「相手はこれまでと同じ馬(00年)、今年全戦重賞を走り、賞金加算に一度も失敗していない馬が勝つ(08年)」

 ゴールドシップの宝塚記念勝ちを評価してましたが、2つの結論から最後で間違えるというのは先週と同様。

 「そこが甘い」と言えばそれまでですが、それが毎週できていれば、何の苦労もしないんですけどね。
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