●第53回 宝塚記念(G1)● 6月24日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定 6月23日更新 変更点 4日→8日(時期不変)
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 1.8日目施行 2.出てきたマウントシャスタ 3.海外経験 4.ビートブラックの出走 5.最終結論 1.8日目施行 これまでと時期は変わらないが、開催日程の変更を受けて今年は「8日目」で行われる。 開催日程が変わったのは4日目に繰り上げられた00年、夏季番組に移行した02年以来のことだが、この両年を見たい。
連対席に座ったのはいずれも4歳馬、勝ち馬は1番人気の前走G1連対馬。 前走天皇賞惨敗の4歳馬オルフェーヴル、前走香港G1勝ちの5歳馬ルーラーシップ。 このどちらかが1番人気となるだろう。 しかし、両馬とも気になる点が。 前者は記念競走であったとはいえど、天皇賞惨敗歴。 後者は年齢と3歳3冠全戦出走歴がない。 また、2着馬は金鯱賞1着。 しかし、今年はステップ戦としての立場を鳴尾記念に譲った。 開催8日目に移った宝塚記念を象徴する要素として、開催初日に装いも新たに出てきた鳴尾記念の勝ち馬を使う。 屋根は問題外の印象が強いが、シナリオの流れとしては最適だろう。 (ここまで6月19日更新) 2.出てきたマウントシャスタ 3歳馬マウントシャスタが次週のラジオNIKKEI賞ではなく、こちらに矛先を向けた。 53Kで勝負になるとかならないとかという視点は別として、「3歳馬が出てきた」という事実ができたことを見たい。 3歳馬が出走した宝塚記念となると、夏季番組に移行した02年以降では02.03.07年の3回。
再び02年が登場。そして、出馬構成を見ると03年、07年は7歳世代不在で8歳馬が出走。 世代抜けの顔ぶれを作ったからこそ、前走天皇賞春1着馬を起用してきたとも受け取れる。 ならば、記念競走化した天皇賞春1着馬ビートブラックは不要と受け取れるだろう。 (ここまで6月21日更新) 3.海外経験 前走、香港で勝ったルーラーシップが参戦する。 02年の夏季番組移行後は海外加算歴を持つ馬を反故にしない流れができている点は見ておきたい。 前走海外出走馬の宝塚記念(02年以降)
これを見る限り、前走海外連対馬出走年は前走連対馬が勝っている。 今年は半数の8頭が該当するが、G3までしか力走歴がない2枠両馬は厳しいだろう。 残り6頭のいずれかが勝つ競馬と見たい。 4.ビートザブラックの出走 前走の天皇賞で場内を沈黙のどん底に突き落としたビートブラックが出走する。 前走:天皇賞春1着馬出走の宝塚記念(02年以降)
自身が勝ったのは京都で行われた06年のディープインパクトのみ。 リニューアルされた8日目開催には「近代競馬150周年記念」の副題がついたレースを勝ったこの馬はいらないだろう。 最終結論 1番人気はオルフェーヴルとなりそうだが、「50周年記念」の副題がついた04年、京都施行の06年以外は未勝利。 2着はメイショウサムソンとブエナビスタが2回の計3回あるが、全て前走G1連対の過去を持っていた。 こうなると、天皇賞で惨敗したオルフェーヴルの挽回は厳しいとみたい。 今年からステップ戦が金鯱賞から鳴尾記念に変更されたが、この逆、鳴尾記念から金鯱賞に変わったのが00年のこと。 この年は金鯱賞勝ち馬メイショウドトウが2着と力走した。 そう考えると、今回もリニューアルしたステップ戦鳴尾記念の勝ち馬トゥザグローリーが手ぶらで帰ることはないと判断したい。 金鯱賞、旧鳴尾記念がG2に対して、現在の鳴尾記念はG3。 その違いはあれど、リニューアルされた8日目宝塚記念の象徴としては、やはり初日に移った鳴尾記念だろう。 勝ちきるのは難しいかもしれないが、軸馬としてこの馬から入る。 相手筆頭は海外連対歴を前走で持つルーラーシップ。 今年の象徴ともいえる1月開催でAJCC勝ち歴を持つのもプラスだろう。 あとは、賞金減額G2を勝ったショウナンマイティ、フェデラリストを。 【 買い目 】 単複15、馬連流し 計5点 【 結果 】 1着 -- 11 オルフェーヴル(1人気) 2着 ○ 07 ルーラーシップ(2人気) 3着 △ 02 ショウナンマイティ(6人気) ----- 10着 ▲ 12 フェデラリスト(7人気) 12着 ◎ 15 トゥザグローリー(5人気) 【 再考 】 本文でも「勝ちきるのは難しいかも」と触れた◎トゥザグローリーはいいところなく大敗。 リニューアルをテーマにして選んだが、今年の古馬G1でステップ戦勝ち馬が連対したのはシルクフォーチュンのみ。 しかも、記念競走化した根岸S1着→フェブラリーS2着。 こうなると、単に「リニューアルしました」という鳴尾記念勝ちでは厳しい。 その流れに早く気づいていれば、この馬を◎とすることはなかっただろう。 とはいえ、それを知ったとしてもおそらく勝ち馬に◎をつけることはなかった。 そのオルフェーヴル。 前年の3冠馬が出てきたが、ディープインパクトは「京都」宝塚記念だからこそ、と考えていた。 しかし、オルフェーヴルは「東京」皐月賞から始まった変則3冠馬。 そこがこれまでの馬たちとの違い、と言われればそこまでなのでしょうが……。 |