●第53回 宝塚記念(G1)● 
    6月24日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定

    6月23日更新
    変更点 4日→8日(時期不変)
15 トゥザグローリー 58 福永 07 ルーラーシップ 58 ウィリア
12 フェデラリスト 58 蛯名 02 ショウナンマイティ 58 浜中

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
43回 02年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり、7歳上なし 夏季番組移行   ダンツフレーム
44回 03年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり、7歳なし 馬単・3連複発売 枠連ゾロ目万馬券 ヒシミラクル
45回 04年 3阪4芝22、国、定、指   50周年記念   タップダンスシチー
46回 05年 3阪4芝22、国、定、指   3連単発売   スイープトウショウ
47回 06年 4京4芝22、国、定、指   代替京都   ディープインパクト
48回 07年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり、7歳なし     アドマイヤムーン
49回 08年 3阪4芝22、国、定、指 8.9歳なし 11R→10R   エイシンデピュティ
50回 09年 3阪4芝22、国、定、指       ドリームジャーニー
51回 10年 3阪4芝22、国、定、指     取消 ナカヤマフェスタ
52回 11年 4阪4芝22、国、定、指   WIN5発売、10R→11R   アーネストリー
53回 12年 3阪8芝22、国、定、指   4日→8日(時期不変)    

【 考察 】
 1.8日目施行 2.出てきたマウントシャスタ 3.海外経験 4.ビートブラックの出走 5.最終結論  

 1.8日目施行

 これまでと時期は変わらないが、開催日程の変更を受けて今年は「8日目」で行われる。

 開催日程が変わったのは4日目に繰り上げられた00年、夏季番組に移行した02年以来のことだが、この両年を見たい。

1着馬 前走 2着 前走
00年 テイエムオペラオー 4歳 1人気 天皇賞春1着 メイショウドトウ 4歳 6人気 金鯱賞1着
02年 ダンツフレーム 4歳 1人気 安田記念2着 ツルマルボーイ 4歳 4人気 金鯱賞1着
 注:年齢は現行表記に修正記載

 連対席に座ったのはいずれも4歳馬、勝ち馬は1番人気の前走G1連対馬。
 前走天皇賞惨敗の4歳馬オルフェーヴル、前走香港G1勝ちの5歳馬ルーラーシップ。
 このどちらかが1番人気となるだろう。

 しかし、両馬とも気になる点が。
 前者は記念競走であったとはいえど、天皇賞惨敗歴。
 後者は年齢と3歳3冠全戦出走歴がない。

 また、2着馬は金鯱賞1着。
 しかし、今年はステップ戦としての立場を鳴尾記念に譲った。

 開催8日目に移った宝塚記念を象徴する要素として、開催初日に装いも新たに出てきた鳴尾記念の勝ち馬を使う。

 屋根は問題外の印象が強いが、シナリオの流れとしては最適だろう。

 (ここまで6月19日更新)

 2.出てきたマウントシャスタ

 3歳馬マウントシャスタが次週のラジオNIKKEI賞ではなく、こちらに矛先を向けた。

 53Kで勝負になるとかならないとかという視点は別として、「3歳馬が出てきた」という事実ができたことを見たい。

 3歳馬が出走した宝塚記念となると、夏季番組に移行した02年以降では02.03.07年の3回。

出馬構成等 1着馬 前走 2着馬 前走
02年 夏季番組移行初年 ダンツフレーム 安田記念2着 ツルマルボーイ 金鯱賞1着
03年 7歳なし、馬単初年 ヒシミラクル 天皇賞春1着 ツルマルボーイ 安田記念2着
07年 7歳なし アドマイヤムーン Qエリザベス3着
(ドバイDF1着)
メイショウサムソン 天皇賞春1着

 再び02年が登場。そして、出馬構成を見ると03年、07年は7歳世代不在で8歳馬が出走。
 世代抜けの顔ぶれを作ったからこそ、前走天皇賞春1着馬を起用してきたとも受け取れる。

 ならば、記念競走化した天皇賞春1着馬ビートブラックは不要と受け取れるだろう。
 
 (ここまで6月21日更新)

 3.海外経験

 前走、香港で勝ったルーラーシップが参戦する。
 02年の夏季番組移行後は海外加算歴を持つ馬を反故にしない流れができている点は見ておきたい。

 前走海外出走馬の宝塚記念(02年以降)
年、成績 馬名 前走 宝塚1着馬 前走
04年 着外 サイレントディール ドバイWC12着 タップダンスシチー 金鯱賞1着
05年 着外 コスモバルク チャンピオンズマイル10着 スイープトウショウ 安田記念2着
06年 2着同枠 コスモバルク シンガポール国際C1着 ディープインパクト 天皇賞春1着
07年 1着
07年 2着同枠
07年 着外
アドマイヤムーン
コスモバルク
シャドウゲイト
Qエリザベス2世C3着(2走前:ドバイDF1着)
シンガポール国際C2着
シンガポール国際C1着
アドマイヤムーン Qエリザベス1着
10年 着外 ネヴァブション Qエリザベス2世C4着 ナカヤマフェスタ メトロポリタンS1着
12年 ? ルーラーシップ
エイシンフラッシュ
Qエリザベス2世C1着
ドバイWC6着
   
(参考)        
10年 2着 ブエナビスタ (2走前:ドバイシーマC2着) ナカヤマフェスタ メトロポリタンS1着

 これを見る限り、前走海外連対馬出走年は前走連対馬が勝っている。
 今年は半数の8頭が該当するが、G3までしか力走歴がない2枠両馬は厳しいだろう。

 残り6頭のいずれかが勝つ競馬と見たい。

 4.ビートザブラックの出走
 
 前走の天皇賞で場内を沈黙のどん底に突き落としたビートブラックが出走する。

 前走:天皇賞春1着馬出走の宝塚記念(02年以降)
変更点 枠連 1着馬 前走 2着馬 前走
06年 京都施行 6→5 ディープインパクト 天皇賞春 ナリタセンチュリー 金鯱賞12着
07年   3→8 アドマイヤムーン Qエリザベス3着 メイショウサムソン 天皇賞春
09年   6→5 ドリームジャーニー 天皇賞3着 サクラメガワンダー 金鯱賞
10年 取消 8→4 ナカヤマフェスタ メトロポリタンS ブエナビスタ ヴィクトリアM

 自身が勝ったのは京都で行われた06年のディープインパクトのみ。
 リニューアルされた8日目開催には「近代競馬150周年記念」の副題がついたレースを勝ったこの馬はいらないだろう。

 最終結論

 1番人気はオルフェーヴルとなりそうだが、「50周年記念」の副題がついた04年、京都施行の06年以外は未勝利。
 2着はメイショウサムソンとブエナビスタが2回の計3回あるが、全て前走G1連対の過去を持っていた。

 こうなると、天皇賞で惨敗したオルフェーヴルの挽回は厳しいとみたい。

 今年からステップ戦が金鯱賞から鳴尾記念に変更されたが、この逆、鳴尾記念から金鯱賞に変わったのが00年のこと。
 この年は金鯱賞勝ち馬メイショウドトウが2着と力走した。

 そう考えると、今回もリニューアルしたステップ戦鳴尾記念の勝ち馬トゥザグローリーが手ぶらで帰ることはないと判断したい。

 金鯱賞、旧鳴尾記念がG2に対して、現在の鳴尾記念はG3。
 その違いはあれど、リニューアルされた8日目宝塚記念の象徴としては、やはり初日に移った鳴尾記念だろう。

 勝ちきるのは難しいかもしれないが、軸馬としてこの馬から入る。

 相手筆頭は海外連対歴を前走で持つルーラーシップ。
 今年の象徴ともいえる1月開催でAJCC勝ち歴を持つのもプラスだろう。

 あとは、賞金減額G2を勝ったショウナンマイティ、フェデラリストを。  

【 買い目 】 単複15、馬連流し 計5点


【 結果 】
1着 -- 11 オルフェーヴル(1人気)
2着 ○ 07 ルーラーシップ(2人気)
3着 △ 02 ショウナンマイティ(6人気)
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10着 ▲ 12 フェデラリスト(7人気)
12着 ◎ 15 トゥザグローリー(5人気)

【 再考 】
 本文でも「勝ちきるのは難しいかも」と触れた◎トゥザグローリーはいいところなく大敗。
 リニューアルをテーマにして選んだが、今年の古馬G1でステップ戦勝ち馬が連対したのはシルクフォーチュンのみ。

 しかも、記念競走化した根岸S1着→フェブラリーS2着。
 こうなると、単に「リニューアルしました」という鳴尾記念勝ちでは厳しい。

 その流れに早く気づいていれば、この馬を◎とすることはなかっただろう。

 とはいえ、それを知ったとしてもおそらく勝ち馬に◎をつけることはなかった。

 そのオルフェーヴル。
 前年の3冠馬が出てきたが、ディープインパクトは「京都」宝塚記念だからこそ、と考えていた。

 しかし、オルフェーヴルは「東京」皐月賞から始まった変則3冠馬。
 そこがこれまでの馬たちとの違い、と言われればそこまでなのでしょうが……。
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