●第72回 桜花賞(G1)●
     4月8日阪神11R 芝1600m、3歳、牝、国際、定量、指定

     4月7日更新
     変更点 WIN5発売
15 ヴィルシーナ 55 内田 11 アイムユアーズ 55 ピンナ
04 サンシャイン 55 M.デムーロ 05 パララサルー 55 北村宏
× 17 ジョワドヴィーヴル 55 福永 × -- --

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
62回 02年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指、2場     アローキャリー
63回 03年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 馬単・3連複発売 取消 スティルインラブ
64回 04年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 外国産馬一部開放   ダンスインザムード
65回 05年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 3連単発売
外国産出走枠2頭→4頭
  ラインクラフト
66回 06年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指     キストゥヘヴン
67回 07年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 外回りコース使用、表記G1→Jpn1   ダイワスカーレット
68回 08年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指   取消 レジネッタ
69回 09年 2阪6芝16、3歳、牝、定、指 11R→10R   ブエナビスタ
70回 10年 2阪6芝16、3歳、牝、国、定、指 国際化、J1→G1 当日番組変更あり アパパネ
71回 11年 2阪6芝16、3歳、牝、国、定、指、2場 10R→11R、アネモネS中止 番組発表後変更 マルセリーナ
72回 12年 2阪6芝16、3歳、牝、国、定、指 WIN5発売    

【 考察 】
 1.優先権馬が揃わない 2.WIN5 3.阪神JFと桜花賞 4.ハナズゴールの回避 5.最終結論   

 1.優先権馬が揃わない

 フィリーズレビュー2着のビウィッチアスが早々に回避を表明し、優先権を行使しない馬が現れた。
 そのような桜花賞は現行馬齢表記後では、01.02.04.11年の計4回。
 
 参考:優先権を行使しない馬が出た年の桜花賞
変更点 不在 1着馬 前走 2着馬 前走
01年 馬齢表記変更 フィリーズ1着 テイエムオーシャン チューリップ1着 ムーンライトタンゴ 500万1着
02年   アネモネ2着
フィリーズ3着
アローキャリー アネモネ8着 ブルーリッジリバー フィリーズ4着
04年 外国産部分開放 フィリーズ2着 ダンスインザムード フラワーC1着 アズマサンダース チューリップ2着
11年 11R施行 チューリップ1着 マルセリーナ エルフィンS1着 ホエールキャプチャ クイーンC1着
12年 WIN5発売 フィりーズ2着        
 注:優先権は最大8頭。ただし、11年はアネモネSが実施されなかったため最大6頭。

 優先権を2頭行使しなかった馬が出た02年以外は、前走1着馬が勝ち、連対馬が2着。
 昨年はトライアル不出走馬どうしで決まった初めての年だが、アネモネSが行われなかったという初の事情を考慮すると、
 今回のケースは「優先権が全て行使された」トライアル組vs「非トライアル1着馬」と受け取れる。

 優先権全行使はチューリップ賞とアネモネS。非トライアル1着馬は4頭。
 この6頭の競馬となるのでは?と考えることは可能。

 02年は優先権獲得馬すら全排除したが、それ以外の年は優先権獲得馬が同枠にいる。
 そうなると、この4頭が何と同枠を組むかにも注目したい。

 (ここまで4月3日更新)

 2.WIN5
 昨年の皐月賞から始まったWIN5初年戦はここが最終回。
 本来なら、桜花賞→優駿牝馬だが今回は逆。

 優駿牝馬が先で桜花賞が後、の流れで思い出すのが「国際化計画」。

 03年に国際化された優駿牝馬を行い、04年に桜花賞を行った。

 その年の桜花賞はフラワーC勝ちのダンスインザムードが1着、2着にチューリップ賞2着のアズマサンダース。
 ちなみに1着同枠にアネモネS勝ち馬。2着枠は本年トライアル以外の出走歴を持たなかった。

 前者該当は不在で、1着馬同居なら2枠。後者は1枠が該当する。

 そして、昨年終了したWIN5初年の牡馬クラシックと牝馬クラシックは対照的な結果を見せた。

レース名 1着馬 前走 2着馬 前走
皐月賞 オルフェーヴル スプリングS1着 サダムパテック 弥生賞1着
東京優駿 オルフェーヴル 皐月賞1着 ウインバリアシオン 青葉賞1着
菊花賞 オルフェーヴル 神戸新聞杯1着 ウインバリアシオン 神戸新聞杯2着
優駿牝馬 エリンコート 忘れな草賞1着 ピュアブリーゼ フローラS3着
秋華賞 アヴェンチュラ クイーンS1着 キョウワジャンヌ ローズS3着

 牡馬はトライアル1着馬オルフェーヴルにすべてを任せ、2着にもトライアル連対馬。
 牝馬は前走非トライアル1着馬が勝ち、2着はトライアル3着馬。

 そのため、非トライアル勝ちの「2.7枠に入った4頭」対「ジョワドヴィーヴル、プレノタートのトライアル3着馬」とも受け取れる。

 3.阪神JFと桜花賞

 同じ阪神1600で行われる阪神JFと桜花賞。さらにはトライアルのチューリップ賞も同じ舞台。

 この3レースの関連性をどうしても見ざるを得ない。

阪神JF1着馬 トライアル 桜花賞 初勝利
02年 タムロチェリー チューリップ賞12着 着外(3着同枠) 1800
03年 1着馬不出走      
04年 ヤマニンシュクル チューリップ賞3着 3着 1800
05年 ショウナンパントル 不出走 着外(1着同枠) 1600
06年 テイエムプリキュア チューリップ賞4着 着外 1200
07年 ウオッカ チューリップ賞1着 2着 1600
08年 トールポピー チューリップ賞2着 着外 2000
09年 ブエナビスタ チューリップ賞1着 1着 1600
10年 アパパネ チューリップ賞2着 1着 1600
11年 1着馬不出走      

 初勝利が1600でトライアルを連対したら連対枠入り。
 そうでない場合は、連対なしと両極端な結果。

 1着同枠で何とか認められたショウナンパントルはやはり初勝利が1600というのが大きいのだろう。
 ジョワドヴィーヴルは来てもよし、消えてもよし、3着でもよし。
 いかなる解釈も可能になる。
 
 (ここまで4月5日更新)

 4.ハナズゴールの回避

 チューリップ賞を制したハナズゴールが直前になって回避した。
 これでトライアル1着馬のいない桜花賞となったが、1.で触れたように01年と11年。

 この両年は前走1着馬の出番。
 今年は該当馬が6頭いるが、単純にボックスで買っても元は取れる組み合わせ。

 この両年以外で前走1着馬どうしの決着は05年(3連単発売初年)、06年(第66回)、09年(10R化初年)の3回。
 何らかの変更を受けた年で来ているが、今年はWIN5発売初年の桜花賞。

 同じことを繰り返すとも受け取れる。

 ちなみに、トライアル1着馬の回避した01年、11年をさらに細かく書くと前走はマイル戦。
 しかも勝ったのは4枠8番で同枠に3着優先権獲得馬を従えていた。

 01年 枠連4-7、馬連8-13
 1着 テイエムオーシャン チューリップ賞1着
 同枠 テンザンデザート フィリーズ3着
 2着 ムーンライトタンゴ 500万1着(1600m)

 11年 枠連4-8、馬連8-16
 1着 マルセリーナ エルフィンS1着
 同枠 エーシンハーバー フィリーズ3着
 2着 ホエールキャプチャ クイーンC1着
 
 今年の出走馬で前走マイル戦勝ちは、サンシャイン、パララサルー、ヴィルシーナの3頭。
 しかし、3着優先権を持つ2頭はどの馬とも同枠を組んでいない。

 今回、4枠8番に入ったマイネエポナは前走アネモネS2着。
 フィリーズレビュー3着馬の同枠が勝つというのなら、アイムユアーズとなる。
 本来ならバッサリ行きたいが、資格賞金1位馬でもあり、無視とはいかないだろう。

 5.最終結論

 1着優先権獲得馬の回避で話は変わる。
 01年、11年のように前走1着馬の競馬とみたい。

 WIN5初年の3歳牝馬G1が非トライアル組の勝利ということと合わせて、今回は7枠のヴィルシーナを◎。

 相手だが、トライアル勝ち馬不在年とWIN5初年の傾向から、前走マイル戦勝ちのパララサルー、サンシャイン。
 他では、3着優先権で出走するプレノタート、ジョワドヴィーヴルが絡むがプレノは同枠が気になる。

 というのも、資格賞金1位馬アイムユアーズになったから。
 トライアル勝ち馬がいなかった01年、11年はともに資格賞金1位馬に出番(テイエムオーシャン、ホエールキャプチャ)。
 フィリーズレビューからの転戦が気になるが押さえたい。
 
 馬券は変則的に買ってみる。

【 買い目 】 馬連 4.5.15ボックス、(4.5.15)-(11.17) 計9点


【 結果 】
1着 -- 10 ジェンティルドンナ(2人気)
2着 ◎ 15 ヴィルシーナ(4人気)
3着 ○ 11 アイムユアーズ(3人気)
-----
10着 ▲ 04 サンシャイン(8人気)

【 再考 】
 ◎ヴィルシーナは2着を守ったことを見る限り、狙いは正解だが肝心な勝ち馬が無印ではドモナラズ。
 
 チューリップ賞4着からジェンティルドンナを外したが、一昔前に出番の合ったトライアル4着馬。
 そして、牡馬混成のシンザン記念を3歳で勝ったこと。

 この2つに気付く必要があった。

 参考:トライアル4着馬参戦の桜花賞
着、馬名 トライアル成績 重賞連対歴
98年 1着 ファレノプシス
2着 ロンドンブリッジ
チューリップ賞4着
フィリーズ4着

ファンタジーS
99年 1着 プリモディーネ チューリップ4着 ファンタジーS
01年 着外 リキセレナード
着外 ネームヴァリュー
フィリーズ4着
チューリップ4着
 
02年 2着 ブルーリッジリバー フィリーズ4着 フェアリーS2着
03年 2着 シーイズトウショウ チューリップ賞4着 ファンタジーS2着
04年 着外 ホシノピアス フィリーズ4着 フェアリーS2着
06年 着外 テイエムプリキュア
着外 アルーリングボイス
チューリップ賞4着
フィリーズ4着
阪神JF
ファンタジーS
07年 着外 ローブデコルテ チューリップ4着  
12年 1着 ジェンティルドンナ
同枠 イチオクノホシ
チューリップ4着
フィリーズ4着
シンザン記念
クイーンC2着

 参考:3歳牡馬混成重賞勝ち馬が出走した年の桜花賞
成績、馬名、人気 3歳重賞路線
98年 着外 ダンツシリウス(1人気) シンザン記念→チューリップ賞
99年 2着 フサイチエアデール(2人気) シンザン記念→報知4歳特別
07年 1着 ダイワスカーレット(3人気)  シンザン記念2着→チューリップ2着
12年 1着 ジェンティルドンナ(2人気) シンザン記念→チューリップ4着

 シンザン記念を制し、当日2人気のジェンティルドンナ。このキャリアが大きかったのでしょう。
 
 桜花賞で1人気なら沈むと考えれば、そうではないこの馬の出番だった。

 そして今年からG2以下の賞金が減額されたが、その減額重賞を勝った2頭の出番だった。

 さらには、1着優先権不在となったこと。
 考察でも触れたとおり、優先権を持たない馬が来る。

 そこまで見ていた以上、取れてしかるべき馬券だったかと。
このページ最上段へ  トップページへ