● 優駿牝馬(第72回 オークス)(G1) ●
     5月20日東京11R 芝2400m、3歳、国際、牝、定量、指定

     5月19日更新
     変更点 3回2日→2回10日(時期不変)
07 ダイワズーム 55 三浦 08 ミッドサマーフェア 55 蛯名
01 アイムユアーズ 55 ウィリア 14 ジェンティルドンナ 55 川田
× 09 ヴィルシーナ 55 内田 × -- --

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
63回 02年 4東2芝24、3歳、牝、定、指、2場     スマイルトゥモロー
64回 03年 2東2芝24、3歳、牝、定、指 馬単・3連複発売、外国産馬一部開放 取消 スティルインラブ
65回 04年 3東2芝24、3歳、牝、定、指     ダイワエルシエーロ
66回 05年 3東2芝24、3歳、牝、定、指 3連単発売   シーザリオ
67回 06年 3東2芝24、3歳、牝、定、指     カワカミプリンセス
68回 07年 3東2芝24、3歳、牝、定、指 表記G1→Jpn1   ローブデコルテ
69回 08年 3東2芝24、3歳、牝、定、指     トールポピー
70回 09年 3東2芝24、3歳、牝、定、指   除外 ブエナビスタ
71回 10年 3東2芝24、3歳、国、牝、定、指 国際化、J1→G1 当日番組変更あり
1着同着
アパパネ
サンテミリオン
72回 11年 3東2芝24、3歳、国、牝、定、指 WIN5発売 当日番組変更あり エリンコート
73回 12年 2東10芝24、3歳、国、牝、定、指 3回2日→2回10日(時期不変)    

【 考察 】
 1.「10日目」 2.消えたジョワドヴィーヴル 3.2冠馬の要件 4.最終結論   

 1.「10日目」

 昨年まで「3回東京2日目」で行われていたが、今年は「2回東京10日目」で行われる。
 今年から夏季番組が2週早く行われるため、この日程になったわけだが、今後はこの日程がデフォルトになるのだろう。

 このレースが「Jpn1」と表記された07年以降、今後はあり得ないJpn1表記、除外、当日番組変更……。
 今後ありえないと考えられるケースが続いているが、この5年間はフローラS組優先権馬の枠が1つは連対している。

 07年 2着 ベッラレイア フローラS1着
 08年 1着同枠 カレイジャスミン フローラS2着
 09年 1着同枠 ディアジーナ フローラS1着
 10年 1着同着 サンテミリオン フローラS1着
 11年 1着同枠 バウンシーチューン フローラS1着

 裏を返せば、フローラS組の出番は昨年までとも考えられる。
 今年の「10日目」が今後の基準となるならば、これまで暗躍したフローラS組は全く出番がなくなることだろう。

 さらには、07年以降を見ると、牡馬相手に重賞力走歴を持つ馬の枠に出番が来ている。

 07年 2着同枠 ピンクカメオ NHKマイルC
 08年 2着 エフティマイア 新潟2歳S
 09年 該当なし
 10年 1着同枠 ステラリード 函館2歳S
 11年 2着同枠 マイネイサベル 新潟2歳S

 06年までの連対枠を見るとそのような馬はほとんどいない。
 今年の出走馬で牡馬相手に重賞で力走した経験があるのは3頭。
 桜花賞馬ジェンティルドンナ(シンザン記念)とエピセアローム(小倉2歳S)、アイムユアーズ(函館2歳S2着)。

 それまでと逆をやるなら、これらの馬は消えてしまうことになるが……。
 
 (ここまで5月16日更新)

 2.消えたジョワドヴィーヴル

 桜花賞で1番人気を裏切ったジョワドヴィーヴル。
 故障でオークス戦線からは早々に離脱した格好となったが、この馬がいないことを考えたい。

 これが意味することは、「阪神JF1着馬不在のオークス」になったことだが、このケースは02年以降では2回。
 
 参考:阪神JF1着馬不在年のオークス(02年以降)
年、枠連 変更点 1着馬 前走 2着馬 前走
07年 枠連1−4 Jpn1表記 ローブデコルテ 桜花賞4着 ベッラレイア フローラS1着
11年 枠連2−8 当日番組変更、WIN5発売 エリンコート 忘れな草賞1着 ピュアブリーゼ フローラS3着

 昨年はエリンコートの同枠にバウンシーチューン(フローラS1着)がいた。
 そうなると、カギはフローラS1着馬。

 そして、その相手は賞金を加算することなく優先権を得た馬。

 フローラS1着のミッドサマーフェア。同枠はスイートピーS1着のダイワズームでオープン加算歴を持つ。
 そして、4枠だけが牝馬500万下を勝った馬がまとめられた。

 一方、賞金加算なしで優先権だけ勝ち取ったのはアイムユアーズ、ダイワデッセー、ココロチラリの3頭。
 それぞれ同枠馬は優先権なし。
 おまけに、ダイワデッセー、ココロチラリは単なる1勝馬で次走は500万に出ようと思えば出れる馬。

 そう考えると、残るのはアイムユアーズとも受け取れる。

 (ここまで5月17日更新)

 3.2冠馬の要件

 これを書いている前日夜の段階では3番人気にとどまる桜花賞馬ジェンティルドンナ。

 2冠を達成するか否かから見てみたい。

 これまでに桜花賞との2冠を達成した馬は01年以降では3頭。

 参考:桜花賞馬と優駿牝馬(01年以降、なお、桜花賞馬不出走年除く)
桜花賞馬、優駿牝馬成績 桜花賞TR   優駿牝馬1着馬 前走
01年 テイエムオーシャン 3着 チューリップ賞 阪神JF レディパルテル フローラS2着
03年 スティルインラブ 1着 チューリップ賞2着 紅梅S    
04年 ダンスインザムード 着外 (不出走) フラワーC ダイワエルシエーロ 桜花賞7着
06年 キストゥヘヴン 着外 (不出走) フラワーC カワカミプリンセス スイートピーS1着
09年 ブエナビスタ 1着 チューリップ賞 阪神JF    
10年 アパパネ 1着 チューリップ賞2着 阪神JF    
11年 マルセリーナ 着外 (不出走) エルフィンS エリンコート 忘れな草賞1着

 いずれも桜花賞TRで連対して優先権を獲得していた。

 今回のジェンティルドンナは牡馬相手の力走歴こそあれど、桜花賞トライアル負け。
 このキャリアが気になってしまう。

 4.最終結論

 前年から開催地、施行時期が据え置かれた桜花賞、NHKマイルCは7日間化した1月開催の加算歴を持つ馬に出番を与えた。
 逆に、開催地が変更された皐月賞は出番なし。

 さらに、前年から賞金が減額されていない[地]優先権競走1着馬の枠に出番を与えている。
 (桜花賞TRのアネモネSは前年施行なし)

 そう考えると、開催地据置のここは「1月開催加算歴あり」「賞金据置戦加算馬の枠の出番」と受け取れる。

 ならば、狙うは桜花賞馬ジェンティルドンナ、スイートピーS勝ちのダイワズームだろう。
 ジェンティルドンナに桜花賞TR負けがある以上、狙いづらいのでダイワズームを◎としたい。

 阪神JF1着馬不在ということで、フローラS勝ちを持つ同枠のミッドサマーフェアが相手筆頭。
 他では1月加算歴保持馬と同枠になったアイムユアーズ、桜花賞連対馬の2頭を。

 馬券は枠連メインで馬連を押さえにしたい。

【 買い目 】 枠連、馬連流し 計8点


【 結果 】
1着 △ 14 ジェンティルドンナ(3人気)
2着 × 09 ヴィルシーナ(2人気)
3着 -- 03 アイスフォーリス(9人気)
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4着 ▲ 01 アイムユアーズ(4人気)
6着 ◎ 07 ダイワズーム(8人気)
13着 ○ 08 ミッドサマーフェア(1人気)
( 参考:馬連820円、馬単1900円 )

【 再考 】
 レース前に何かが起きるとみていたが、何も起きずゲートは開いた。
 この時点で事実上の終了だったが、終わってみれば桜花賞の焼き直し。

 むやみに穴を狙って失敗した典型例。

 1月加算歴あり、牡馬混成戦力走歴あり、さらには賞金据置の桜花賞1着。
 さらに、昨年と施行日程こそ同じものの中身が違う以上、昨年と同じ結末(フローラS組の起用)はない。

 この時点で素直にジェンティルドンナで、相手も桜花賞のコピーでよかった。
 変な形でケチつけて捻って失敗。

 ただ、それだけです。
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