●第17回 NHKマイルカップ(G1)●
     5月6日東京11R 芝1600m、3歳、国際、定量、指定

     5月5日更新
     変更点 [地]ステップ戦ファルコンS中京1400施行
10 ブライトライン 57 安藤 07 ハナズゴール 55 田辺
14 ジャスタウェイ 57 福永 08 マウントシャスタ 57 岩田

【 過去10年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
7回 02年 3東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指   4R→5R→6R テレグノシス
8回 03年 1東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指 馬単・3連複発売   ウインクリューガー
9回 04年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指     キングカメハメハ
10回 05年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指 3連単発売   ラインクラフト
11回 06年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指     ロジック
12回 07年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指 表記G1→Jpn1   ピンクカメオ
13回 08年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指     ディープスカイ
14回 09年 2東6芝16、3歳、牡牝、国、定、指 国際化、Jpn1→G1 降着あり ジョーカプチーノ
15回 10年 2東6芝16、3歳、牡牝、国、定、指   当日番組変更あり ダノンシャンティ
16回 11年 2東6芝16、3歳、牡牝、国、定、指 WIN5発売
(ファルコンS、NZT阪神施行)
当日番組変更あり グランプリボス
17回 12年 2東6芝16、3歳、牡牝、国、定、指 (ファルコンS中京1400)    

【 考察 】
 1.変わったファルコンS 2.ハナズゴールの存在 3.本年G1の傾向と対策 4.最終結論  

 1.変わったファルコンS
 今年から[地]ステップ戦ファルコンSが1400に変更されたこともあり、ここから考えたい。
 昨年は阪神1200で行われたが、改装工事に伴うもので、あくまでも1回限り。

 ステップ戦の変更を永続的なものと扱うのならば、ローズSと紫苑Sの距離を入れ替えた07年の秋華賞以来となる。
 その07年秋華賞は、9日間開催(!)の5日目で行われ、ローズSを勝ったダイワスカーレットが連勝。
 2着にはローズS3着のレインダンスが入った。

 この変更戦勝ち馬を起用している点は見るべきだろう。

 そうなると、ファルコンSを勝ったうえにNZT3着で優先権を獲得したブライトラインは外せない。

 あとは1月の7日間開催で加算歴を持つカレンブラックヒル、ガンジス、マイネルロブストを見たい。

 2.ハナズゴールの存在
 チューリップ賞を勝って優先権を得るも、桜花賞をドタキャンしたハナズゴールがこちらに参戦。

 理由はともあれ、「先行G1への正式優先権を反故にした経験がある馬の参戦」となる。

 参考:G1優先権を持ちながら出なかった馬がいる年のNHKマイルC
年、該当馬、成績 前走   連対相手馬  
96年 ツクバシンフォニー 2着 弥生賞2着 ホープフルS2着 タイキフォーチュン 毎日杯1着
02年 テレグノシス 1着 スプリングS2着   アグネスソニック きさらぎ賞2着
02年 アグネスソニック 2着 スプリングS3着   テレグノシス スプリングS1着
09年 レッドスパーダ 2着 スプリングS2着   ジョーカプチーノ ファルコンS、NZT3着

 3度あるが、該当馬は全て連対。そして相手馬は重賞連対歴保有馬というワンパターンの決着。
 過去の実績を無駄にせず、きちんと復活の場を与えていることが結果を見てもわかる。

 ならばハナズゴールは外せず、相手も1800以上の重賞連対馬。
 他では優先権を持つステップ戦勝ち馬なので、マイネルロブスト、マウントシャスタ。

 09年勝ち馬ジョーカプチーノのファルコンS勝ち→NZT3着を完全踏襲したブライトラインも面白そうだ。

 3.本年G1の傾向と対策?

 フェブラリーSから先週の天皇賞(春)までに5つのG1が行われたが、ステップ戦勝ち馬が連対したのは根岸Sのみ。
 優先権という明確なものを与えた桜花賞、皐月賞ではトライアル勝ち馬が見事に全滅。

 しかし、桜花賞2着にヴィルシーナ(クイーンC1着)、皐月賞1着にゴールドシップ(共同通信杯1着)。
 今年から減額されたG3の勝ち馬に連対席の1つをわけていることは注目すべきこと。

 裏返せば、「新賞金規定をむげにはできない」ということになる。

 出走馬でいうと、アーリントンCを勝ってからどこも相手にしてこなかったマウントシャスタ。

 このあたりは枠を含めて考えることにします。
 (ここまで5月4日更新)

 4.最終結論
 弥生賞、スプリングS、フィリーズレビューとトライアルG2勝ち馬は全くの出番なし。
 その傾向がここも続くとみて、NZT勝ち馬のカレンブラックヒルは評価を下げます。

 代わって◎とするのが、ブライトライン。
 今年から変更されたファルコンS勝ちにNZT3着で優先権獲得。
 これまで全く出番のなかったファルコンS組が日の目を見るときが来た、と受け取ります。

 相手本線は桜花賞をパスしてチューリップ賞優先権を棒に振ったハナズゴール。
 考察でも触れたように、優先権反故の代償は支払わず償ってもらえる過去は買い材料。

 あとは桜花賞、皐月賞で別定G3勝ち直行馬に出番が来たこともあり、アーリントンC勝ちのジャスタウェイ。
 毎日杯2着のマウントシャスタを合わせた4頭でまとめたい。

【 買い目 】 馬連ボックス 計6点


【 結果 】
1着 -- 05 カレンブラックヒル(1人気)
2着 -- 17 アルフレード(3人気)
3着 -- 12 クラレント(15人気)
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6着 ▲ 14 ジャスタウェイ(4人気)
7着 ○ 07 ハナズゴール(6人気)
10着 ◎ 10 ブライトライン(5人気)
( 失格 △ 08 マウントシャスタ(2人気) )

【 再考 】
 見事なまでに明後日を向いていた。
 ここまで外れるとスッキリします。

 「というわけで、また来週」でもいいのですが、再考を。

 勝ったカレンブラックヒル。
 エルコンドルパサー以来(?)の無敗の1番人気馬の勝利。

 賞金減額G2勝ちを嫌って無印としたが、無敗で1番人気。
 さらには、7日間開催化した1月開催でのデビュー、同枠シゲルスダチも[地]ステップ戦マーガレットS勝ち。
 この2つもこの馬を後押ししたのだろう。

 2着に朝日杯を制したアルフレード。
 こちらは同枠馬を含めて3頭ともが直前加算が指定戦。
 こういう珍しい枠構成だったことを見ておく必要があったのだろう。
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