●第29回 フェブラリーステークス(G1)● 2月19日東京11R ダート1600m、国際、定量、指定 2月18日更新 変更点 WIN5発売
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 1.はじめてのWIN5とトランセンド 2.[地]馬の出走 3.ヒラボクキングの回避 4.最終結論 1.はじめてのWIN5とトランセンド 昨年の皐月賞で始まったWIN5も間もなく1年。 フェブラリーS、高松宮記念、桜花賞で新馬券発売が一周することになる。 このレースも新馬券1年目ということから見ていきたい。 これまでの馬単、3連単発売初年となった03年、05年は1番人気馬の勝利。 (ちなみにワイド発売初年の00年は1番人気キングヘイローは13着と惨敗したが、1番人気で単勝が5.1倍もついていた。) そうなると、人気となるであろうトランセンドには追い風。 さらに、この馬は「何かの初年」は異様なまでの強さを見せている。 参考:トランセンドの全重賞(JRAのみ)
国際化元年となった芝の京都新聞杯は出番がなかったものの、他のリニューアルされたダート戦では出番有り。 ならば、新馬券発売初年となるここも出番で、JCダートと合わせて連覇を果たすのではないだろうか。 さらに補うとすると、今年も東京大賞典、川崎記念をパスしてJCダートから直行。 昨年も表で触れたが、これまた出番が来る。 参考 JCダートから直行した馬のフェブラリーS成績(01年以降)
JCダート連対から直行で消えた過去なし。 ここまでを見る限り、この馬には逆らえそうもない。 (ここまで2月14日更新) 2.[地]馬の出走 船橋のナイキマドリードが出走を予定している。 参考:[地]出走年のフェブラリーS(全馬57K化した04年以降)
勝ち馬を見ると、06年のカネヒキリに3歳限定の500万下、同じく3歳限定のオープン特別(端午S)出走歴があるが、それ以外は全て重賞。 裏返せば、古馬条件歴を持つ馬に出番は来ない。 2着馬を見ると、こちらも全戦重賞だが、2着歴まででJRAではすべて未勝利。 過去1年間JRA未勝利の馬というと、芝から転戦するスマイルジャックと[地]ナイキマドリード。 そして、連対馬は過去1年内にG1格出走歴を持っている以上、上り馬の出番は来ないと受け取りたい。 3.ヒラボクキングの回避 最終登録は済ませていた平安Sの勝ち馬ヒラボクキングが回避した。 平安Sが行われた第1回京都開催は7日間開催。 ちなみに、前回7日間開催となった07年。勝ち馬サンライズバッカスは平安S2着馬だった。 そして、07年は年間を通してこの開催で賞金加算歴を持つ馬がG1を走ったことは記憶に新しい。 しかし、勝ち馬が出て来ないことで話は変わることが考えられる。 これにより、ステップ戦勝ち馬として出走するのは根岸S勝ちのシルクフォーチュンのみ。 参考:平安S勝ち馬不在のフェブラリーS(01年以降)
3場開催となった09年以外はG1格勝ち馬の出番。 東京大賞典、川崎記念の勝ち馬スマートファルコンがお約束のごとく欠場した以上、トランセンドで仕方なさそう。 4.最終結論 JCダート勝ちから直行、平安S勝ち馬ヒラボクキング回避。 スマートファルコン不在で唯一の前年G1格勝ち馬となったトランセンドを外す要素がどこにもない。 史上初となる連覇をあっさりと成し遂げるとみて、この馬を◎。 相手だが、昨年が日本テレビ盃のコピー決着(フリオーソ)を見せたように、同じ馬を使ってくるものとみたい。 JCダート、南部杯で相手となったダノンカモン、ワンダーアキュート。 さらには、7日間開催化した平安Sで加算したエスポワールシチー。 押さえに枠のゾロ目となるテスタマッタ。 おとなしくこの4頭で。 【 買い目 】 馬連流し 計4点 【 結果 】 1着 × 16 テスタマッタ(7人気) 2着 -- 03 シルクフォーチュン(4人気) 3着 ○ 10 ワンダーアキュート(2人気) ----- 4着 ▲ 11 ダノンカモン(5人気) 7着 ◎ 15 トランセンド(1人気、1着同枠) 【 再考 】 リニューアル初年に出番を持ち、JCダート1着からの直行ローテを評価した◎トランセンドは7着(1着同枠)に終わった。 参考:前年1着馬のフェブラリーS
このレースは同一馬の連覇を認めていないが、その歴史を覆すことはなかった。 最低限ともいえる連対枠入りだけの結果となったが、この馬は過去1年以内に公営G1(Jpn1)未勝利(南部杯は東京施行)。 そして前走1着だからこそ、ここで踏みとどまれたのだろう。 勝ち馬を見ると、昇格初年となった00年のウイングアロー以外は前走1着馬か3着馬。 前走3着馬はダートG1(Jpn1)既勝馬であり、同枠に前走1着馬。 今年はG1既勝馬は8枠2頭以外ではエスポワールシチーのみ。 その一方、2着に入ったのが根岸S勝ちのシルクフォーチュン。 「近代競馬150周年記念」の副題戦、さらには今年から1着賞金が減額されたが、その減額戦を唯一勝った馬。 今年の象徴としての馬だったのだろう。 平安S勝ち馬の回避が気になり、考察2.であげたが、ここは裏目。 3場開催のため、条件上がりが来たとして消した09年と同様、前走3着→1着での決着だった。 前走3着馬として勝ち馬が唯一の出走、さらには、根岸Sがここに与える影響。 それらも、もう少し見ておく必要があったのかもしれない。 |