●第52回 宝塚記念(G1)● 
    6月26日阪神11R 芝2200m、国際、定量、指定

    6月25日更新
    変更点 10R→11R
04 エイシンフラッシュ 58 安藤勝 03 ルーラーシップ 58 横山典
08 ブエナビスタ 56 岩田 13 トーセンジョーダン 58 ピンナ
× 07 ハートビートソング 58 秋山 × 14 トゥザグローリー 58 福永

【 過去9年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
43回 02年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり
7歳上なし
夏季番組移行   ダンツフレーム
44回 03年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり
7歳なし
馬単・3連複発売 枠連ゾロ目万馬券 ヒシミラクル
45回 04年 3阪4芝22、国、定、指   50周年記念   タップダンスシチー
46回 05年 3阪4芝22、国、定、指   3連単発売   スイープトウショウ
47回 06年 4京4芝22、国、定、指   代替京都   ディープインパクト
48回 07年 3阪4芝22、国、定、指 3歳あり
7歳なし
    アドマイヤムーン
49回 08年 3阪4芝22、国、定、指 8.9歳なし 11R→10R   エイシンデピュティ
50回 09年 3阪4芝22、国、定、指       ドリームジャーニー
51回 10年 3阪4芝22、国、定、指     取消 ナカヤマフェスタ
52回 11年 4阪4芝22、国、定、指   10R→11R    

【 考察 】
 1.4日間開催 2.初物の出番? 3.[地]のいない今年 4.当年G1馬もいない 5.最終結論 

 <1.4日間開催>
 宝塚記念の設計を見ると、「第4回阪神4日目11R」。
 「はくぼ競馬」の取りやめで今年は11Rで行われることが変更点。
 しかし、それ以上に気になるのが、今週で阪神は終わり、来週から「第4回京都」が始まる日程。

 去年と同じようにやれたはずだが、なぜ、こんなことをしたのだろうか?。

09年(平年)
10年
11年
京都(8日)
京都(8日)
京都(12日)
中京(8日)
京都(8日)
阪神(4日)
夏季番組開始
阪神(8日)
阪神(8日)
阪神(4日)←今週
京都(8日)
小倉(8日)
小倉(8日)
小倉(8日)
小倉(8日)
小倉(12日)
秋季番組開始
阪神(8日)
阪神(8日)
阪神(8日)

 今年の日程変更は震災の影響を受けたものではなく、当初から。
 3月と12月に中京の代替開催を行うことで、そのまま埋めると小倉で5開催(40日)。

 「それは勘弁してくれ」(地元の方すみません)なのだろうか?

 ならば、去年同様に例年の中京開催を京都で行い、小倉のどちらかを阪神で行えば済む話だろう。

 しかし、この変則日程にしたことは、「今年の関西の夏季番組全体を変更させる」という意思があると考えられる。

 そのさなかにある以上、ここへの影響はゼロではない。
 そこで、本題に戻りたい。

 競馬法が改正されたが、1開催8日(4週間)が基本路線だが、今回は4日間開催でG1が組まれた。

 過去に8日間開催以外でG1が組まれたのは7回。
 (07年の秋華賞、菊花賞も該当するが、Jpn1であることと同時に3歳限定戦のため除外)
 
年、レース 開催数 頭数、枠、馬出目 1着馬 備考 2着馬 備考
07年天皇賞秋 9日 16、1−5、1−9 メイショウサムソン 祝日天皇春1着 アグネスアーク 副題あり札幌記2着
07年エ女王杯 9日 13、5−7、7−12 ダイワスカーレット 5日目秋華賞1着 フサイチパンドラ 前年降着戦1着
07年マイルCS 9日 18、4−4、8−7 ダイワメジャー 前年1着 スーパーホーネット 8日目スワン1着
07年JCダート 9日 18、2−1、4−2 ヴァーミリアン 取消川崎記念1着 フィールドルージュ フェブS2着同枠
07年ジャパンC 9日 16、4−6、7−11 アドマイヤムーン 100回京都記念1着 ポップロック 副題あり目黒1着
宝塚1着同枠
08年高松宮記念 10日 18、2−8、4−10 ファイングレイン   キンシャサノキセキ 9日目キャピS1着
09年高松宮記念 6日 18、7−2、13−4 ローレルゲレイロ   スリープレスナイト 43回北九州1着
 (馬名赤字は直近1年間に海外歴あり)

 よくよく見ると、書き方は悪いが開催日数にふさわしいキャリアを持った馬だらけ。

 ならば、今年もそういった馬を狙っていく必要があるだろう。

 <2.初物の出番?>

 先の安田記念で3歳馬の初制覇があったように、今年の春のG1戦線を振り返ると、これまでになかったケースがずっと続いた。

 この傾向が続くか?ということだが、トライアルや開催場数の変更がない以上、それを求める必要はなさそうに見える。

 参考:本年の古馬G1変更まとめ
レース 変更点 備考 ステップ戦変更
フェブラリーS     (なし)
高松宮記念 中京→阪神 3場→2場 (なし)
天皇賞春 10R→11R   日経賞 中山25→阪神24など
ヴィクトリア     福島牝馬S 新潟施行
安田記念   2場→3場 マイラーズC 7日10R→8日11R
宝塚記念 10R→11R   (なし)

 裏返せば、これまでの宝塚記念と似た結末を見せるのではないだろうか。

 (ここまで6月22日更新)

 <3.[地]のいない今年>

 夏季番組に移ってからの9年間。
 直近1年間にG2勝ちかG1連対歴を持たない馬は未勝利と、実績馬に出番を求めている感がある。
 
 そして、公営馬が今年もいない。
 [地]の参戦がない宝塚記念を見ると、夏季移行後は前走1着馬しか勝っていない。

1着馬 前走 2着馬 前走
03年 ヒシミラクル 天皇賞春 ツルマルボーイ 金鯱賞2着
04年 タップダンスシチー 金鯱賞 シルクフェイマス 天皇賞春3着
08年 エイシンデピュティ 金鯱賞 メイショウサムソン 天皇賞春2着
10年 ナカヤマフェスタ メトロポリタンS ブエナビスタ ヴィクトリアマイル

 今年の出走馬で「前走1着」は金鯱賞勝ちのルーラーシップのみ。

 03.04.08年と同様、天皇賞vs金鯱賞という組み合わせも考えられる。

 <4.当年G1馬もいない>

 ブログの週中考察でも触れたが、ヴィクトワールピサ、ヒルノダムール、アパパネなどが相次いで回避。
 その結果、今年になってからG1を勝った馬がいない顔ぶれで行われることになった。

 参考:当年G1馬不在の宝塚記念(夏季番組移行後)
1着 前走 過去1年G1備考 2着 前走 過去1年G1備考
02年 ダンツフレーム 安田記念2着   ツルマルボーイ 金鯱賞1着 G1歴なし
05年 スイープトウショウ 安田記念2着 秋華賞1着 ハーツクライ 天皇賞春5着 天皇賞春2着同枠
08年 エイシンデピュティ 金鯱賞1着 天皇賞秋1着同枠 メイショウサムソン 天皇賞春2着  

 金鯱賞勝ち馬、前走G1連対枠入りの馬しか出ていない。

 そうなると、金鯱賞を勝ったルーラーシップ、天皇賞2着のエイシンフラッシュ、ヴィクトリアマイル2着のブエナビスタ。
 安田記念1着同枠のダノンヨーヨー、天皇賞春1着同枠のビートブラック。

 この5頭で終わる。

 <5.最終結論>

 今年から新馬券「WIN5」が発売される。
 そのように新馬券が発売された年には、また1つ気になる傾向が。

馬券種類 1着 前走 2着 前走
00年 ワイド テイエムオペラオー 天皇賞春1着 メイショウドトウ 金鯱賞1着
03年 馬単、3連複 ヒシミラクル 天皇賞春1着 ツルマルボーイ 金鯱賞1着
05年 3連単 スイープトウショウ 安田記念2着 ハーツクライ 天皇賞春5着(2着同枠)

 勝ち馬はG1馬、そして、今年宝塚記念の負担重量と同重量でG1連対歴を持つ。

 そんな馬は出馬表を探しても1頭しかいない。

 昨年の取消戦ダービー勝ち、11R化した天皇賞春2着歴を持つエイシンフラッシュ。

 安直だが、ここから入りたい。

 同枠の「京都11日」金鯱賞1着馬ルーラーシップ。
 この枠が主役。

 その後は、2年連続してファン投票1位の立場で参戦するブエナビスタ。
 あとは、58K加算歴を揃って持つ7枠2頭と、前走2着のハートビートソングを押さえたい。
 
【 買い目 】 単勝4、枠連 2-2.4.7、馬連 4-7.8.13.14 計8点


【 結果 】
1着 -- 02 アーネストリー
2着 ▲ 08 ブエナビスタ
3着 ◎ 04 エイシンフラッシュ
-----
5着 ○ 03 ルーラーシップ

【 再考 】
 「新馬券」発売初年ということから2枠を狙ったが、結果を見る限り、間違っていた。

 それ以前に「ファン投票1位」で2年連続して出走したブエナビスタ。

 55Kのヴィクトリアマイル負けが気になっていたが、昨秋の天皇賞秋で56Kをクリアしていたので、問題なしということか。

 おまけに昨年と同じ馬番を背負っていたこの馬をねぎらうことが先だったようです。
 
 一方、勝ったアーネストリー。
 こちらは前走3着馬をそろえた枠構成が気にはなっていたが、今回も3着と見ていた。
 
 夏番組唯一のG1がここ。
 それに対して、夏番組唯一のG2が札幌記念。

 そこでの賞金加算歴が意味を持つ、ということだったのだろう。
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