●サマー2000シリーズ 第47回 札幌記念(G2)● 
    8月21日札幌11R 芝2000m、国際、定量、特指

    8月20日更新
    変更点 WIN5発売、9R→11R
08 レッドディザイア 55 四位 06 キングトップガン 57 横山典
13 トーセンジョーダン 57 福永 10 コスモネモシン 55 津村

【 過去9年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
38回 02年 1札4芝20、混、別、特   6日→4日、馬単・3連複発売   テイエムオーシャン
39回 03年 1札4芝20、混、別、特 6歳なし     サクラプレジデント
40回 04年 1札4芝20、混、別、特 3.4歳なし 11R設計→9R設計、50周年記念、3連単発売   ファインモーション
41回 05年 1札4芝20、混、別、特   賞金増額(6400→6500)   ヘヴンリーロマンス
42回 06年 1札4芝20、混、定、特 8歳なし 別定→定量、賞金増額(6500→7000)
サマーシリーズ組込
取消 アドマイヤムーン
43回 07年 1札8芝20、混、定、特 3歳なし 表記G2→Jpn2、開設100周年記念
馬インフルエンザで開催不能→8日目に代替
  フサイチパンドラ
44回 08年 1札4芝20、混、定、特 7歳なし   8R→12R→11R タスカータソルテ
45回

09年 2札8芝20、国、定、特

  1回4日→2回8日(時期不変)、国際化、J2→G2
JRAプレミアム
  ヤマニンキングリー
46回

10年 1札4芝20、国、定、特

  1回4日→2回8日(時期不変)   アーネストリー
47回

11年 1札4芝20、国、定、特

3.7歳なし WIN5発売、9R→11R    

【 考察 】
 出馬構成で気になる点がとりあえず2つある。

 1つは、クイーンS2着馬コスモネモシンの連闘策。
 このローテーションといえば、同じようにクイーンS2着から連闘で札幌記念を勝ち、さらにはのちの天皇賞馬となったヘヴンリーロマンスが浮かぶ。

 ただ、ヘヴンリーロマンスにあって、コスモネモシンにないのがG2勝ちの実績。

 そして、アーネストリーの回避により、直近1年以内のG1勝ち馬と3歳馬が不在のレースになった。
 3歳馬が不在の札幌記念は、ともに記念競走の副題がついた04年と07年。

 この両年の勝ち馬はともに牝馬G1馬(ファインモーション、フサイチパンドラ)。
 これなら丸1年何もしていないレッドディザイアになる。

 さらには、今年の「4日目11R」施行。
 はくぼ競馬が戻る来年につながるかどうかは疑問だが、過去に「4日目11R」で行われた札幌記念は2回。

 02年、03年とあるが、勝ち馬のテイエムオーシャン、サクラプレジデントはともにクラシック連対歴を持っている。

 そう考えると、レッドディザイアを引き出すためのレースなのだろうか?

 (ここまで8月18日更新)

 もう1つは、前走で1600万下を勝ったヤングアットハートの存在。

 いずれも函館の漁火Sだが、前走で1600万を勝った馬が出てきたときの札幌記念はこれまた牝馬の出番。

 前走1600万勝ち馬出走時の札幌記念(現行日程となった02年以降)
年、該当馬、着順 1着馬 前走   2着馬  
02年 コイントス 3着 テイエムオーシャン 有馬記念6着 秋華賞 トウカイポイント 中山記念
07年 サイレントプライド 着外 フサイチパンドラ クイーンS5着 エ女王杯 アグネスアーク  

 テイエムオーシャンは最後の阪神3歳牝馬Sを制し、これまた最後の「非馬単発売戦」秋華賞を勝った。
 フサイチパンドラは降着発生戦となったエリザベス女王杯で繰り上がりのG1制覇。

 レッドディザイアも最初のG1タイトルを取ったのは、降着発生戦となった秋華賞だった。

 こうなったら単純に狙ってみる手だろう。

 北海道開催ということで、あくまでも漁火Sなのかもしれないが、1600万勝ち馬が出てきた以上、牝馬G1馬の出番とみたい。

 さて、このレースはサマー2000シリーズの第4戦。
 ここをキングフィデリアがしくじると、最終戦を待つことなくイタリアンレッドのシリーズ制覇が決まる。

 来週の新潟記念まで引っ張るのならば、函館記念を勝ったキングフィデリアしか出番が来てはいけなくなる。
 そのため、この馬を相手筆頭。

 あとは、枠連ゾロ目でAJCCを勝ったトーセンジョーダンと、連闘に意味を問いたいコスモネモシン。

 この4頭でまとめたい。
 
【 買い目 】 馬連ボックス 計6点


【 結果 】
1着 ▲ 13 トーセンジョーダン
2着 -- 02 アクシオン
3着 ◎ 08 レッドディザイア
-----
12着 ○ 06 キングトップガン

【 再考 】
 ブログでは3歳馬ゼロの視点からふれたが、そんな札幌記念は04年、07年の記念競走年。

  1着 重賞勝ち 2着 前走
04年   ファインモーション 阪神牝馬S バランスオブゲーム 安田記念3着
07年 8日目施行 フサイチパンドラ エリザベス女王杯 アグネスアーク 漁火S準3着

 考察で取り上げた前走1600万勝ち馬出走の点からも重なるが、1着馬は牝馬、G1既勝馬。
 ここからレッドディザイアを狙ったが、レッドは直近1年間は重賞未勝利。
 さらには、今年は記念競走でも何でもないところを見る限り、違ったということだろう。

 その一方で2着馬を重ねてきた。
 前走函館記念「3着」アクシオン。

 昨年のこのレース3着(1着同枠)。鳴尾記念1着同枠歴があるが、こちらを直近1年間未連対を嫌って外した。

 一方、勝ったトーセンジョーダン。
 こちらは記念競走化したAR共和国杯勝ちと枠連ゾロ目のAJCC勝ち。

 世代抜けが発生した顔ぶれで行われたここでこそ出番のある馬だった。

 さらには、この馬の前走は宝塚記念(9着)。
 夏季番組ではこのレースと宝塚記念だけが「定量」戦。

 来週のキーンランドCから秋のG1への道が始まることを考えると、ここまでで一区切りをつけたいのだろう。

 そして、昨年の1.2.3着馬アーネストリー、ロジユニヴァース、アクシオンも宝塚記念出走歴を持っていた。
 「1回札幌4日目、国際」の現行条件で行われた札幌記念は昨年が初めて。

 その昨年をスタンダードとするのなら、このキャリアは見逃せなかった。
 アーネストリーが回避したのも、この馬に出番を与えたい、と考えれば納得がいく。  
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