●第61回 農林水産省賞典 安田記念(G1)●(アジアマイルチャレンジ最終戦) 6月5日東京11R 芝1600m、国際、定量、指定 6月4日更新 変更点 当日番組変更あり、2場→3場
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 1.新潟競馬開催中 2.ステップ戦2度使い 3.エクステンション不在 4.リアルインパクトの存在 5.アパパネ 6.最終結論 <1.新潟競馬開催中> 震災の影響を受けて中止された3月、4月の中山競馬。 この日数の補填を目的として、先週から「第2回新潟競馬」が組まれた。 その関係で、例年は2場開催日に行われるこのレースが、「3場開催日」での施行となった。 もちろん、これは1回限りのことだろうが、このような突発的な開催場数変更が行われた古馬G1をまとめたい。 ※ 参考:前年から1年限りで開催場数の変更があった古馬G1
今回は開催増のため、07年のジャパンC、JCダート、09年のフェブラリーSをサンプルとする。 それぞれの勝ち馬を見ると、直前の賞金加算は全てG1格。しかも直前1年間に1着歴がある。 登録馬では、アパパネ、エーシンフォワード、ショウワモダンと香港のビューティーフラッシュの4頭。 もう1つ気になるのは、連対枠のどちらかには海外歴を持つ馬がいること。 こちらはエーシンフォワードと香港馬2頭。 この合計5頭がどういう枠配置を見せるかに注目したい。 (ここまで5月31日更新) <2.ステップ戦2度使い> いわゆる[地]に優先権を与えるレースが用意されている。 古馬ではマイラーズC、京王杯SC、高松宮記念、ヴィクトリアマイルの1.2着馬と谷川岳S1着馬。 一般的なステップ戦だが、シルポートがマイラーズC1着、京王杯2着と2度にわたって賞金を加算している。 2度出走する馬は時折いるが、2度の加算歴を持つ馬は稀。 現行日程になった後を見ても、06年に2頭いるのみ。 マイラーズC2着→ヴィクトリアマイル勝ちを持つダンスインザムード。 高松宮記念→京王杯SCを連勝したオレハマッテルゼ。 しかし、この2頭はいずれも沈み、前走海外の2頭で決まった。 06年安田記念
前年歴を持つ馬が制している。 本来なら前年1着馬ショウワモダンだろうが、追い切りで鼻出血を発症し出走回避、さらには引退を表明。 この点が気になるが、それ以外に前年歴を持つ馬は6頭いる。 彼らが何かを演出する役割を持っているのだろうか。 (ここまで6月1日更新) <3.エクステンション不在> 05年から「アジア・マイルチャレンジ」に組み込まれた安田記念。 しかし、昨年に次いで香港のチャンピオンズマイルを制したエクステンションが不在。 その昨年は記憶に新しいが、安田記念へのステップ戦を1つも使っていないショウワモダンが制し、2着に過去1年間の賞金加算歴を持たないスーパーホーネットが入った。 安田記念へのステップ戦で賞金加算歴を持たない2頭で決まっているが、これは同枠馬もそうだった。 しかし、1着同枠馬2頭がともに高松宮記念→京王杯、2着馬がマイラーズC、同枠馬は香港馬の組み合わせ。 そうなると気になる馬が2つ。 [地]ステップ戦を完全パスしたあがり馬のシルクアーネスト。 香港馬2頭を含むステップ戦負けの馬の枠。 どういう枠構成をするかで変わるが、見ておきたいところです。 <4.リアルインパクトの存在> ブログで触れたが、3歳馬リアルインパクトが出走する。 3歳馬が出てきた安田記念というと、00年のイーグルカフェ、04年のメイショウボーラー。
1着枠にステップ戦出走歴を持つ馬がいない。 こういう組み合わせを持つ枠が今回はないが、勝ち馬は過去1年内にマイル戦出走歴を持たない馬だった。 今回の出走馬ではストロングリターン、ビービーガルダンの2頭。 そして、2着に海外歴を持つ馬がいる。 <5.アパパネ> 日本馬としては最上位として扱われるであろうアパパネ。 4歳G1馬としての存在もあるが、ヴィクトリアマイル1着馬としての扱いを見たい。 ヴィクトリアマイルの勝ち馬が出てきた年は06年、09年の2回。
ここも海外歴を求めている。 そして、1着枠に京王杯3着馬がいることは何かの縁か? <6.最終結論> 今年は3場開催となったが、3歳馬、ヴィクトリアマイル1着馬が出走し、チャンピオンズマイルの勝ち馬不在の顔ぶれ。 ここまでを並べてみても、海外歴を持つ香港馬2頭とエーシンフォワードは消せない。 あとは、突如3場開催化した同じ18頭G1の07年ジャパンC。 この時の勝ち馬と同じ4歳G1馬のアパパネ。 この4頭を上位とする。 本命には、京王杯3着馬と同枠配置されたうえに、海外歴のあるエーシンフォワード。 香港馬2頭、アパパネを次位とするが、G1未連対のサムザップ、海外歴のないアパパネの評価を一段階下げる。 押さえに前述したマイル戦歴のない2頭から、京王杯SC勝ちのストロングリターン。 最後に、マイルG1連対歴を持つダノンヨーヨーを。 【 買い目 】 複勝17、馬連6.8.9.17ボックス、17-1.13 計9点 【 結果 】 1着 -- 14 リアルインパクト 2着 × 01 ストロングリターン 3着 -- 03 スマイルジャック ----- 6着 ▲ 08 アパパネ 9着 ○ 09 ビューティーフラッシュ 12着 ◎ 17 エーシンフォワード 【 再考 】 震災で変更された影響をうけたこともあり、高松宮記念以降のG1は初物に出番が来る決着を見せていた。
優駿牝馬(オークス)は思いつくことがないが、強いてあげるなら「桜花賞不出走枠が連対枠独占」といったところ。 しかし、トライアルのフローラSを1日早めただけで本体にも変更がないので、これだけを別枠とすることは可能だろう。 裏の新潟開催実施により、3場開催となった。 この時点で、初物の出番というのなら、3歳馬の起用という考え方があってもよかった。 その3歳馬が出てきたときに出番を示唆する「直近1年間マイル戦出走歴なし」。 考察でも取り上げたが、該当する2頭が2着馬(ストロングリターン)と1着同枠馬(ビービーガルダン)。 よくできていますが、外国出走歴を持つ馬の出番とみていた以上、ここまでは手も頭も回りませんでした。 |