●第6回 ヴィクトリアマイル(G1)● 5月15日東京11R 芝1600m、牝、国際、定量、指定 5月14日更新 変更点 当日番組変更あり、ステップ戦福島牝馬S→新潟施行
【 過去5年経歴 】
【 考察 】 1.前代未聞の結末 2.ステップ戦勝ち馬不在 3.最終結論 <1.前代未聞の結末> 東日本大震災の影響で、ステップ戦を含めて大きな変更があった。 これにより、これまでのレース史にはなかった結末を見せている。
本体のみが変わったG1は高松宮記念のみだが、[地]ステップ戦に影響があったG1、となると今回も当てはまる。 そこで、過去5回の結末を簡単にまとめてみた。
連対馬10頭で出ていない項目を並べると8つほど浮かんでくる。
逆にこの5年間、必ず出番が来ているのが、海外出走歴保有馬。 やはり、かつての英国女王の名を取った「ヴィクトリア」を冠している以上、それが求められるのかもしれない。 今年の登録馬では前年1着馬のブエナビスタだが、この馬の前走はAW(全天候型馬場)のドバイWC8着。 海外で芝以外を負けたこのキャリアがプラスに働くのだろうか? その一方で、まだ連覇のないこのレース。 高松宮記念でG1昇格後初となる連覇をキンシャサノキセキが成し遂げたが、ここで同じことが起きても何らおかしくはない。 そう考えると「2強対決」ともいわれているが、ブエナビスタ>アパパネとなるだろう。 <2.ステップ戦勝ち馬不在> 阪神牝馬Sを勝ったカレンチャン、新潟代替とはいえど福島牝馬Sを勝ったフミノイマージンが揃って登録すらせずに回避した。 今回のフルゲート(18頭)割れといい、[地]ステップ戦1着馬不在も初めてのケース。 [地]ステップ戦を持つが、該当戦1着馬が全不在の古馬G1というと、03年、08年の天皇賞秋、08年のエリザベス女王杯。
G1出走歴、そして過去1年以内の重賞連対歴を持たない馬に出番がない。 前年1着馬で出てきたのは03年天皇賞のシンボリクリスエスのみだが、キッチリと勝った。 ステップ戦とは無縁の宝塚記念5着から出てきたこの馬を見る限り、前年1着馬でドバイ帰りのブエナビスタの出番でよさそうにも見える。 <3.最終結論> ここをパスして安田記念へ行ってもいいが、あえてここへ出てきたブエナビスタ。 前年1着馬の立場として、出番があるからこそ、ここへ回ってきたといってもいいだろう。 同枠のディアアレトゥーサとともに、対牡馬戦で直前加算をした2頭で枠を作ったこともプラスと見て、安直だが、この馬から入りたい。 同じくG1馬で前走国内牡馬混成戦負けのアパパネを相手筆頭。 昨年の2着馬ヒカルアマランサスと同じく、格上挑戦で重賞を勝ったことが引っかかるが、前走ハンデ戦勝ちのレディアルバローザ、過去1年賞金加算歴のないオウケンサクラを次位。 押さえに前走2着馬のコスモネモシンと、3歳時に古馬相手に重賞を制したアプリコットフィズを。 【 買い目 】 馬連流し 計5点 【 結果 】 1着 ○ 16 アパパネ 2着 ◎ 13 ブエナビスタ 3着 ▲ 04 レディアルバローザ ( 馬連 230円 ) (参考:馬単740円、3連複640円、3連単3620円) 【 再考 】 ステップ戦に変更があったこの春のG1は、これまでになかった結末を見せてきた。 ここも同じく、前走対牡馬戦未連対のアパパネと前走ダート(AW)出走のブエナビスタ。 この決着もこれまでになかったことであり、見立ては正解。 それともう1つ。 新旧桜花賞馬で決着を見せた。 配当が配当なので、本来なら馬単で行くべきだったのだろう。 しかし、「ブエナビスタは連は確保するが、勝てるか?」という問いに答えが出なかった。 同じ桜花賞勝ち馬とはいえ、アパパネはG1、ブエナビスタはJpn1。 この優劣を問うたものが、着順となって表れたのではないだろうか。 |