●第71回 皐月賞(G1)● 4月24日東京11R 芝2000m、3歳、牡牝、国際、定量、指定 4月23日更新 変更点 3回中山8日→2回東京2日(1週遅れ) 、TRスプリングS阪神施行
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 1.東京開催 2.グランプリボスの不在 3.トライアル組の存在 4.最終結論 <1.東京開催> ヤエノムテキが制した1988年以来、23年ぶりの府中開催となった。 その時はトライアル(弥生賞、若葉S、スプリングS)を経由していない馬が連対席を占めたが、そのような皐月賞はそれ以降ない。 裏返せば、昨年までは結果を問わず前述3レースを使った馬が「全滅しない」皐月賞が22年続いていたことになる。 今年もトライアルを使っていない馬が7頭。 桜花賞のように、その7頭で決まるか?と言われると、現時点では「ノー」といいたい。 トライアルのアネモネSが行われなかったうえに優先権を持ちながら回避した馬が出た桜花賞に対して、皐月賞は全てのトライアルを行っているうえに、優先権を持つ8頭全てが出走予定。 この段階で違うと考えたい。 <2.グランプリボスの不在> 朝日杯FSを制したグランプリボスが回避した。 これは08年以来のこと。 そして前述したように、優先権を持つ馬が全て出るが、「優先権保持馬全馬出走、朝日杯FS1着馬不在」の皐月賞は97年、99年、08年。
トライアル1着馬が勝っていない。ただ、オープン1着歴のない馬では出番がない。 こうなると、優先権組ではベルシャザール以外1着候補から全て消える。 一方、2着馬もオープンでの賞金加算歴はあるが、今年はオープン加算歴のない馬は2頭しかいないため、参考にならないだろう。 (ここまで4月19日更新) <3.トライアル組の存在> 桜花賞の2着馬ホエールキャプチャで、予想の根底が崩れた。 リニューアル初年のクイーンC1着馬。 トライアル組の全排除をうたったのならまだしも、それならトレンドハンター(2着同枠の3着馬)でいいはず。 そこが引っかかるが、トライアルをパスした馬に出番が来た年を考えたい。 トライアル不出走の連対は、前回東京で行われた88年以降では5回。 89年 2着 ウイナーズサークル 前走:400万下1着 90年 1着 ハクタイセイ 前走:きさらぎ賞1着 94年 2着 サクラスーパーオー 前走:山桜賞1着 99年 1着 テイエムオペラオー 前走:毎日杯1着 01年 2着 ダンツフレーム 前走:アーリントンC1着 非トライアル組は前走勝ちが条件となっているが、前回東京で行われた88年が例外。 この時の勝ち馬ヤエノムテキは前走毎日杯4着と負けている。 該当するのはダノンバラードとビッグロマンスの2頭。 さらに、西暦がゾロ目の年は両極端な傾向。 88年、99年は前走非トライアル組が勝ったが、00年は弥生賞、スプリングSの最先着馬どうしで決まった。 トライアル最先着どうしで決まったのは、他には昨年のみ。 その昨年は平成「22」年とゾロ目の年号。 ただし、最先着と書いたが、1着馬が回避して2着馬が最先着と扱われるレースだった。 今年はトライアル1着馬が全馬出走予定ということを踏まえると、トライアルをパスした馬が勝つ年なのだろうか。 (ここまで4月20日更新) <4.最終結論> トライアル、本番のレース構成、出馬構成を見る限り、桜花賞と同じことが起きるとは考えづらい。 さらに、前述したとおり、今年は「優先権保持馬全馬出走、朝日杯FS1着馬不在」さらには「東京」皐月賞。 ここまでの内容を考えても、トライアルの勝ち馬を買い目に入れるが重視はできない。 先の桜花賞の連対馬がエルフィンS1着、クイーンC1着とともに同距離別定戦だが、クイーンC1着馬が突っ込んできたことが気になる。 というのも、クイーンCは今年から日程を1週間繰り上げた。 今年から日程を変えたレースの勝ち馬に桜花賞で出番が来た。 皐月賞はその逆とみたい。 日程を繰り下げた共同通信杯勝ち馬ナカヤマナイト。 さらには、据え置きで行われたが障害戦中止日となった京成杯連対馬が同居した7枠2頭。 皐月賞と同じように1週繰り下げられたうえに阪神に移ったトライアル、スプリングS連対馬がきれいにそろった6枠両馬。 そして、前回、東京で施行された年は「非トライアル負け」が来たことから、ダノンバラード。 この6頭でまとめたい。 本命は障害中止日の京成杯2着、代替小倉開催初勝利に加えて弥生賞3着歴で優先権まで併せ持つデボネアを狙ってみる。 オープン未勝利は確かにマイナスだが、加算歴は再現性が低いレースでのもので狙ってみる価値はある。 相手筆頭には、オープン勝ち歴があるうえに1着優先権以外を唯一持つベルシャザール。 ただ、馬券は手広く買いたい。 【 買い目 】 単複15、枠連 7-1.3.6、馬連 2.5.11.15ボックス、11-12 計12点 【 結果 】 1着 × 12 オルフェーブル 2着 -- 04 サダムパテック 3着 ▲ 02 ダノンバラード ----- 4着 ◎ 15 デボネア 11着 ○ 11 ベルシャザール 【 再考 】 ×オルフェーブルが勝つのはともかく、「渾身の無印」サダムパテックに走られて終了。 当日変更や取消が何もなく行われた正規ステップ戦の弥生賞勝ち。 このキャリアが東京施行の皐月賞で邪魔をする。 そう判断したため、かなり早い段階からこの馬の無印は決めていました。 ただ、考察の途中で答えを書いてます。
20「11」年の今年、スプリングS1着馬と弥生賞1着馬で決まった。
あくまでも抜けた優先権があってのことだったが、今年は綺麗に1着馬同士でまとめてきた。 こういう年だった、ということなんでしょう。 ちなみに勝ったオルフェーブルに関しては文句なし。 1週遅れて、「阪神」に移されたスプリングS1着馬が、 1週遅れて、「東京」に移された皐月賞を勝つ。 ありえないレースを勝った馬がまとめ上げる典型的な例だったかと。 (追記 4月25日更新) 読者の方からメールをいただきました。 今年のスプリングSは阪神に移設されたが、それと同時に「フジテレビ賞」の冠名を外されている、と。 これには全く気付きませんでしたが、オルフェーブルをさらに後押しする内容です。 |