●第71回 桜花賞(G1)● 4月10日阪神11R 芝1600m、3歳、牝、国際、定量、指定 4月9日更新 変更点 10R→11R、番組発表後変更、ステップ戦アネモネS中止
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 1.アネモネS中止による優先権の減少 2.マイルの世界 3.消えたレーヴディソール 4.最終結論 <1.アネモネS中止による優先権の減少> 大震災の影響でアネモネSが中止されたことで、桜花賞へ向けて発行される優先権の数が8から6になった。 これにより「昨年までとは違う結果が出る」桜花賞、つまりはチューリップ賞勝ちのみならず、国際化元年の阪神JFを勝っていたレーヴディソールは飛ぶ(連を外す)と見ていたが、それ以前に骨折でリタイアしてしまった。 その桜花賞を、まずは番組面から考えたい。 昨年、最終レースが突如「JRAプレミアム」と化し、「梅田S」としておこなわれるはずだった最終レースが「阪神スプリングプレミアム」と名称を変えた。 外野席で突然変異があったからこそ、今後はどの馬も出走できない最後の「Jpn1」となった阪神JFを制したアパパネに出番が来たのだろう。 (その後の優駿牝馬も当日最終レースの名を発表後に変更してます) 裏返せば、再現不能な何らかの傷を負ったキャリアを持つ馬に出番が来るのが今年ではないだろうか。 優先権ならフィリーズレビュー組が上だろうし、それ以外なら、祝日施行のフェアリーSや阪神に突然移転を命じられたフラワーC組が正規開催となったクイーンCを上回るはず。 そうすると浮かんでくるのは、国際化元年のJFを歩き、フェアリーSを快勝、クイーンCでこけたダンスファンタジア。 トライアルをパスしたのも今年ならでは、と考えることができる。 (ここまで4月5日更新) ちなみに、優先権が減ったと書いたが、実は過去に1回だけある。 フィリーズレビューで外国産馬マルターズヒートが2着に入った04年。 外国産馬への部分開放が始まった年だが、この馬は「優先権」ではなく賞金順で桜花賞に出走した。 つまり、この年だけは例年8枠ある優先権が7枠になっていた。 この年の勝ち馬は桜花賞トライアルに顔を出さなかったダンスインザムード。 その娘がダンスファンタジアで、トライアル出走歴なしというのは何かの縁だろうか? そして、ブログにも書いたが、優先権を行使しなかった馬がいる。 そういう年は、優先権がカットされた04年のほかには、01年、02年。
7枠がいずれも連対。しかもマイル連対歴を持つ馬に出番が来た。 今年の7枠はいずれもマイル加算歴と優先権を併せ持つ馬が入ったが、これは出番のシグナルなのだろうか? <2.マイルの世界> そのマイル歴で気になることがもう1つある。 桜花賞連対馬の初勝利(外回り化後)
08年以外はマイルで初勝利を挙げた馬が1頭は連対している。 ちなみに、08年はそのマイルで初勝利を挙げたポルトフィーノが取り消した。 今年、マイル戦で初勝利を挙げたのは4頭。 注目すべきだろうが、気になるのは前述した3頭がいずれも阪神JF、チューリップ賞と加算歴を持っていること。 その対象馬が消えた以上、今年はこれを排除して考える必要があるのかもしれない。 <3.消えたレーヴディソール> 出走したら一本かぶりの人気となったであろうレーヴディソールが故障リタイア。 ブログにも記載したが、これで阪神JF、チューリップ賞の勝ち馬がいない桜花賞になった。 阪神JF勝ち馬不在の桜花賞は、00年、03年とあるが、連対馬で気になることが1つ。 00年2着のマヤノメイビー、03年1着のスティルインラブは、牝馬限定戦しか出走歴がない。 牝馬戦のみの加算歴を持つ馬は多けれど、出走すら牝馬限定という馬は少なく、今年はダンスファンタジアのみ。 同枠に組まれたのが優先権なし。 これもプラスになりそうです。 (ここまで4月7日更新) <4.最終結論> 今年の桜花賞が昨年までとは違い、1回限りのものであることは既に書いた。 今年の連対馬は来年以降の桜花賞に何も関与できない。 裏返せば、「使えないキャリア」の馬に出番が回ってくる年。 そう考えると、昨年国際化された2歳重賞や、日程を1週繰り上げたクイーンCで好走しました、という馬がここを走ると、来年以降の桜花賞は打つ手がなくなる。 国際化、1日目施行初年のファンタジーSを制したマルモセーラ、5日目施行初年のクイーンC勝ちのホエールキャプチャは本来なら出番があってもいいが、今年の状況では厳しいだろう。 そこで結論。 移設されたステップ戦フィリーズレビュー、阪神に飛ばされたフラワーC、そして、祝日施行戦のフェアリーS。 オープン歴はこの3戦を重視したいが、これまでに数回名前が出てきたダンスファンタジアから入りたい。 勝ったフェアリーSは祝日戦、負けた阪神JF、クイーンCはリニューアル初年。 さらに阪神JF勝ち馬不在年に出番を持つ「牝馬限定戦のみの出走歴」に加えてトライアルをパス。 この歪なキャリアを買う。 相手筆頭は優先権を行使しなかった馬がいる年に出番のある7枠から、代替開催日に行われたフィリーズレビュー勝ちのフレンチカクタス。 優先権組で固められた真意も問いたい。 その後は、G1ステップ戦をパス、国際加算歴なしのエーシンハーバーと同枠になったマルセリーナ。 同枠にクイーンC1着同枠馬が入っていることは気になるが、フェアリーS2着のスピードリッパーをあげる。 フラワーC連対馬は一応押さえるが、リニューアル初年の重賞連対馬と同枠を組んだため、評価は下げたい。 【 買い目 】 枠連 2.4.7 ボックス 馬連流し 計8点 【 結果 】 1着 ▲ 08 マルセリーナ 2着 -- 16 ホエールキャプチャ 3着 × 17 トレンドハンター ----- 7着 ◎ 04 ダンスファンタジア 9着 ○ 15 フレンチカクタス 【 再考 】 最初が間違っている以上、的中馬券にたどり着くことはなく、完敗に終わりました。 TRアネモネSを廃止したことで再現性がゼロになったここ。 基本的に同じような再現性ゼロのレースの加算歴を求めたことから、ダンスファンタジアを狙った。 根拠は本文でも述べましたが、以下の4つ。 ・ 牝馬限定戦しか出走歴がない ・ 祝日月曜開催フェアリーS1着歴 ・ 前走非トライアル負け ・ 同枠優先権なし しかし、エフティマイアとの違いは「阪神JF未連対」だったのでしょう。 そして、「5日目に日程を繰り上げたクイーンC連対馬の出番はない」として1番人気のホエールキャプチャを無印とした。 日程の繰り上げが「新生戦としての存在」アピールと解釈していたうえに、「桜花賞から遠ざかる」、つまりは「関連性が薄れる」と考えていた。 終わってみれば、前走を勝った後はトライアルをパスして桜花賞へ直行した2頭で決まった。 参考:トライアルをパスして桜花賞で連対した馬
当日の番組を発表後に変更した昨年、今年と前走で牝馬限定の別定重賞を勝った馬が2着席。 しかも、同枠に優先権獲得馬がいない。 今年を見ると、ホエールキャプチャ、阪神移設戦フラワーCを勝ったトレンドハンターが8枠に同居。 こうしてみると、無条件で「8枠が固い」と言っていたのでしょう。 さらには、前代未聞ともいえる「優先権なし」どうしでの連対。 マイル戦加算歴、エルフィンSからの直行、桜花賞の11R変更が09年のレッドディザイアを再現するとみたマルセリーナはまだしも、ホエールまでは読めませんでした。 |