●第58回 日経新春杯(G2)● 1月16日京都11R 芝2400m、国際、ハンデ 1月15日更新 変更点 なし
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 古馬初対戦でジャパンCを勝ったローズキングダムが有馬記念取消の憂さ晴らし?でここに参戦する。 これが何を意味するかが全てといってもいいでしょう。 G1馬にもかかわらず、酷量を背負わされがちなハンデG2に出てきた。 このケースは、99年のこのレースで1着になったメジロブライトまでさかのぼるが、無意味なら出てこないはず。 逆に言えば、このレースに用があるからこそ、来週のAJCCに出ても同重量となる58Kのハンデとしたのではないでしょうか。 そのローズキングダムに用があるといわんばかりに、登録馬14頭に5歳馬がいない。 世代抜けの顔ぶれとすることで、降着戦ジャパンC勝ちのキャリアが邪魔をしないような形をつくったと考えたい。 それを踏まえると、恐らく、ローズキングダムの相手探しとなる。 ちなみに、メジロブライトは同枠にボールドエンペラー、相手に前年の3冠全戦に出走した5歳馬(当時)エモシオンを従えて、このレースを制した。 自身にも相手にも3冠全戦に出走したキャリアがある以上、そのような馬が相手になりそう。 同馬主のルーラーシップが回避(次週のAJCCへ)するようだが、ローズキングダム以外には他の4歳馬で古馬G1出走歴を持つ馬がいなくなることを見ると、馬主のみならずローズキングダムへの配慮もあるのだろう。 (ここまで1月12日更新) そう考えていたが、当初は回避とされたルーラーシップが一転して出走に踏み切った。 56.5Kとハンデに「0.5」がつくこの馬。 本来なら、全馬を対象に「0.5」がついてもいいハンデ戦。 しかし、牝馬限定戦で「55.5」は時々出るが、それ以下の「54.5」「53.5」などはまず目にしない。 書き方は失礼だが、その辺りの馬はどうでもいい(0.5の増減では変わらない)ということだろう。 裏を返せば、この0.5が特殊で微妙な差別をつけることが必要、ということにもつながる。 しかし、ルーラーシップはハンデ頭ではない。 ハンデ頭以外で「0.5」がついた馬が出走した年の日経新春杯で連対できたのは、有馬記念3着から0.5上積みされたコイントス(03年2着)のみ。 それを考えると、狙いづらい。 もう1つ考えるなら、あえてこの馬を出して「13頭立」にする必要があったことくらいか。 その13頭立になったのは、前述した03年。 前走準オープン組が4歳馬ビートフラッグ1頭のみという構成、世代抜けになった形式も似ている。 この年を再現したい狙いもあるのだろうか。 それらを踏まえて結論を。 取消明けに加えてトップハンデとなったが、古馬G1馬がハンデG2にわざわざ出てきた意義を問う。 最初にも書いたが、用がなければ来ないはずで、出番があるからこそ顔を出したと受け取りたい。 本来なら「弱者救済」の役割を担うハンデ戦。 しかし、強い馬が重ハンデを覚悟して出てきたことで、強者が力を見せつける場に転換したと考えることも可能だろう。 1頭枠に入らなかったことが若干気になるが、トップハンデとなったG1馬ローズキングダムから入りたい。 降着戦ジャパンC勝ちのキャリアは今年が5歳馬不在で行われることでチャラになる。 相手だが、古馬勢は買いづらい。 13頭立の年、さらにはトップハンデ以外に0.5の端数がついた馬のいる年で出番のある4歳馬を狙う。 前走で賞金加算に成功した4歳馬が揃った8枠から上り馬のビートブラックが相手筆頭。 前述したルーラーシップは次位。 その後に3歳時に3冠全戦に挑んだヒルノダムール、ゲシュタルト。 こちらも例年は出てこないステイヤーズS1着歴を持つコスモヘレノスを押さえとしたい。 なお、降雪による代替開催となった場合でも、当初から5歳世代がいない顔ぶれとなった以上、方針は変わらないとみて予想印、馬券は変更しません。 【 買い目 】 馬単1着流し 計5点 【 結果 】 1着 ▲ 08 ルーラーシップ 2着 × 11 ヒルノダムール 3着 ◎ 05 ローズキングダム ----- 10着 ○ 13 ビートブラック (参考:馬連960円、馬単1660円、3連複450円、3連単3250円) 【 再考 】 終わってみれば、ここと同じように世代抜けとなった鳴尾記念のコピー決着。 本文では触れなかったが、◎ローズキングダムが沈むのならこの手以外は考えられないので、ある意味で妥当な決着ともいえる。 そのローズキングダムは「1頭枠に入らなかったことが不安」と本文で触れたが、それが正解。 メジロブライトが来た年は連対枠全馬にクラシック出走歴があったが、今回、ローズキングダムの同枠馬オートドラゴンにはクラシック出走歴がない。 一方、▲ルーラーシップは自身にダービー出走歴があったうえに、同枠は3冠すべてに出たゲシュタルト。 この強力なサポートがあったことは否めない。 2着の×ヒルノダムールも全戦出走のうえに、同枠のホワイトピルグリムも菊花賞出走歴があった。 不安視した通りの結末で、別の意味で見立ては正解。 あとは、的中馬券にたどり着けるようにするだけです。 |