●第16回 NHKマイルカップ(G1)● 5月8日東京11R 芝1600m、3歳、国際、定量、指定 5月7日更新 変更点 当日番組変更あり、ファルコンS、NZT阪神施行
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 1.前代未聞の結末 2.負け残りの集い? 3.エイシンオスマンのキャリア 4.56K加算歴 5.最終結論 <1.前代未聞の結末> 桜花賞は前走非トライアル勝ち、皐月賞は弥生賞とスプリングS1着馬どうしの組み合わせ、天皇賞は前走大阪杯組……と、桜花賞から後(つまりは大震災で番組変更後)のG1はこれまでになかった結末を見せた。 [地]ステップ戦のファルコンSとトライアルのNZTが阪神へ移設されたうえに、当日の番組も発表後に変更されている今回。 ここも同じような結末が待っているのだろうか? ちなみに、これまでにありそうでなかったのは、 ・ NZTの1着馬と3着馬 ・ ファルコンS1着馬とNZT優先権保有馬 ・ 前走丸指定(G1とそのステップ戦)以外 ・ 前走3歳500万(今年は抽選待ち) ただ、今年は前走が毎日杯1着馬や、前走クラシックトライアルで優先権を獲得したような馬はいない。 阪神NZTの時点でありえない話なので、そこを持ち込んでくる可能性は否めないが、皐月賞と違って本番の移設はないので、何らかの違いを見せてくることだろう。 参考資料:NHKマイルC連対馬前走と備考(赤字はNHKマイルCへの優先権)
<2.負け残りの集い?> 前述したように毎日杯勝ち馬がいないが、出走予定馬を見ると、毎年1頭は出ている1800m以上の重賞勝ち歴を持っている馬がいない。 これは本来は大手を振って3歳最高峰への東京優駿(優駿牝馬)へ向かうべきキャリアを持つ馬がいないことを意する。 こんなケースは03年と05年の2回あるが、ともに賞金額1位馬の枠が勝った。 今年はグランプリボスだが、この馬はブログでも触れたように、京王杯、朝日杯FSと国際化元年のレースを制している。 これを見る限り、当日変更のある今回は出番がないはず。 しかし、よくよく見ると、2着馬はともにリアルインパクト。 同じ馬を相手にしたところを見ると、空洞化を図ったとも考えられる。 該当2年はともにクラシック出走歴があったが、グランプリボスにはない。 こうなると、皐月賞(桜花賞)出走歴を持つ馬と同枠になったら注意する必要があるだろう。 <3.エイシンオスマンのキャリア> ブログで先にふれたが、先のグランプリボス以外に注目したいのがエイシンオスマン。 「阪神」NZT勝ちで権利獲得→皐月賞→NHKマイルC。 最初からして異質のキャリアだが、「優先権を獲得してからもう1走した」ことを考えたい。 この流れはNZT出走後に皐月賞最終登録が行える今年ならではのできごと。 例年では連闘になるため、できないが、今年は1週遅れたことがプラスに傾くことも考えられる。 3歳春の段階で、このような馬は手元に資料のある96年以降では7回。
赤字とした2レースは優先権を1頭で2枚獲得したケースで、今回とは別になる。 さらに、2走前のトライアルでは1着加算歴、そして前走掲示板漏れ(8着)のケースも見当たらない。 ただし、自身の枠か隣の枠が連対。牝馬限定戦の優駿牝馬以外は1着枠で出番もありそうに見える。 ちなみに、自身が連対した97年皐月賞は同枠にシャコーテスコ(スプリングS3着)、02年東京優駿はダイタクフラッグ(皐月賞4着)がいた。 優先権保持馬(NZT2.3着馬)と同枠にならない限り、隣の枠に出番ということだろうか。 <4.56K加算歴> 過去の連対馬を見ると、ここでは重賞を含む56K連続加算歴を連対馬に求めているケースが多い。 56Kというと、3歳の基礎重量。 同距離G1の朝日杯、阪神JFとは基礎重量が違うので、その点を明確に分類しているとも考えられます。 そういった馬に出番がなかったのはゾロ目開催となる第11回までさかのぼるが、今回該当していたノーザンリバーが回避した。 これで該当馬はNZT2着歴を持つエーシンジャッカルのみ。 同じような馬を2頭出さないために回避したのだろうか。 <5.最終結論> 考察で入れたエイシンオスマンが同じく優先権を持つエーシンジャッカルと同枠配置となった。 しかも、NZTの1.2着馬での枠構成。 97年、06年、09年とNZT1着馬が2.3着馬のどちらかと同枠配置になったときは、全て連対枠と化した。 ならば、今回も狙いたい。 ◎はNZT1着馬エイシンオスマンで、2枠のゾロ目が大本線。 3番手はクラシック組と同枠にならなかったことが気になるが、グランプリボス。 押さえにクラシック組のプレイ、ダンスファンタジア、フォーエバーマークを。 【 買い目 】 単複3、枠連、馬連流し 計11点 【 結果 】 1着 ▲ 13 グランプリボス 2着 -- 17 コティリオン 3着 -- 01 リアルインパクト ----- 4着 ◎ 03 エイシンオスマン 9着 ○ 04 エーシンジャッカル 【 再考 】 これまでのNHKマイルCになかった朝日杯1着馬の勝利、そして、前走別定G3で2着歴を持つ馬が2着。 終わってみれば、今年の傾向を綺麗に受け継いだが、こうなったらお手上げ。 2枠にNZT連対馬が同居したので、今回は97年以来となるNZT連対馬による枠連ゾロ目決着。 もしくは06年(第11回)のようなNZT組での決着を予想していた。 しかし、そうならなかった。 考えられるのは、97年はNZTも枠連ゾロ目決着。しかもNHKと同じ枠連7-7。 今年はNZTがゾロ目ではなかったうえに、エイシンオスマンが皐月賞を挟んだ。 プラスと見ていたことが逆効果に働いたのだろうか? |