●第28回 フェブラリーステークス(G1)● 
    2月20日東京11R ダート1600m、国際、定量、指定

    2月19日更新
    変更点 なし
12 トランセンド 57 藤田 13 フリオーソ 57 デムーロ
15 シルクメビウス 57 岩田 05 バーディバーディ 57 池添
× 01 オーロマイスター 57 吉田豊 × 14 セイクリムズン 57 幸

【 過去9年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
19回 02年 2東8ダ16、混、定、指、2場       アグネスデジタル
20回 03年 2中8ダ18、混、定、指、2場   代替中山ダ1800、馬単・3連複発売
定量規定変更
  ゴールドアリュール
21回 04年 1東8ダ16、混、定、指、2場   代替戻り、定量規定変更   アドマイヤドン
22回 05年 1東8ダ16、混、定、指、2場 8歳なし 3連単発売   メイショウボーラー
23回 06年 1東8ダ16、混、定、指、2場       カネヒキリ
24回 07年 1東8ダ16、国、定、指、2場   国際化   サンライズバッカス
25回 08年 1東8ダ16、国、定、指、2場 5.10.11歳なし     ヴァーミリアン
26回 09年 1東8ダ16、国、定、指       サクセスブロッケン
27回 10年 1東8ダ16、国、定、指、2場     当日番組変更あり
取消、枠連ゾロ目
エスポワールシチー
28回 11年 1東8ダ16、国、定、指、2場        

【 考察 】
 週中考察を複数回更新しているため、項目別とします。
 1.フリオーソの出走 2.直行するトランセンド 3.出てこないエスポワールシチー、スマートファルコン  4.ステップ戦 5.最終結論

 <1.フリオーソの出走>
 川崎記念を勝ったフリオーソが出走することで、3年ぶりに[地]がいるレースとなった。

 参考:[地]出走年のフェブラリーS(全馬57K化した04年以降)
  1着馬 G1、Jpn1実績 2着馬 G1、Jpn1実績
04年 アドマイヤドン JBCクラシック、南部杯、JCダート2着 サイレントディール (全戦重賞、G1出走歴あり)
06年 カネヒキリ JCダート、ダービーGP、ジャパンダートダービー シーキングザダイヤ 川崎記念2着、東京大賞典2着
JCダート2着、南部杯2着
フェブラリーS2着
07年 サンライズバッカス (全戦重賞、G1出走歴あり) ブルーコンコルド 東京大賞典、JBCマイル
南部杯、かしわ記念2着
08年 ヴァーミリアン 東京大賞典、JCダート、JBCクラシック ブルーコンコルド 南部杯、かしわ記念、
帝王賞2着、フェブラリーS2着
 (赤字は前年フェブラリーS出走歴あり)

 勝ち馬を見ると、06年のカネヒキリに3歳限定の500万下、同じく3歳限定のオープン特別(端午S)出走歴があるが、それ以外は全て重賞。
 裏返せば、古馬戦線ではすべて重賞に出てきた馬にしか出番はない。

 2着馬を見ると、こちらも全戦重賞だが、2着歴まででJRAではすべて未勝利。

 過去1年間未勝利の馬というと、前年2着のテスタマッタがいるが今年は除外対象。
 出走圏内ではデビュー2戦以外は全戦芝のライブコンサート。
 この馬が来たら、配当は大きいのですが……。

 (ここまで2月15日更新)
   
 <2.直行するトランセンド>
 JCダートを制したトランセンドが出走する。
 この「直行」というローテーションに注目したい。

 JCダートで連対できずに直行した馬(今年はオーロマイスター、クリールパッション)は全く出番がない過去があるが、連対して直行してきた馬はその逆。

 参考 JCダートから直行した馬のフェブラリーS成績(01年以降)
年、着、馬名 JCダート 前年G1 前年Jpn1 前年G2.3 前年Jpn2.3
01年 2着 ウイングアロー  2着 フェブS、JCダート2着   ブリーダーズ  
03年 着外 アドマイヤドン  3着   JBC    
04年 1着 アドマイヤドン  2着 JCダート2着 JBC、南部杯 エルムS  
06年 1着 カネヒキリ  1着 JCダート ダービーGP、JDD ユニコーンS、武蔵野S2着  
10年 1着 エスポワールシチー  1着 JCダート 南部杯、かしわ記念 マーチS  
11年 ? オーロマイスター  11着   南部杯 エルムS2着  
11年 ? クリールパッション  6着     エルムS  
11年 ? トランセンド  1着 JCダート   東海S2着、みやこS2着 日テレ2着

 JCダート連対から直行するトランセンドには好データ。
 Jpn最終戦東京大賞典、取消戦となった川崎記念をパスしたことに意味があると受け取ることもできるが、6歳世代がパスしたJCダート勝ちがここにどう影響するかは気になります。

 出走予定馬を見る限り、世代抜けはなさそうなので、枠連ゾロ目、取消が起きるか、何かのコピーをするか?
 コピーならフリオーソ(日本テレビ盃)、シルクメビウス(東海S)が相手を担うことでしょう。  

 (ここまで2月16日更新)

 <3.出てこないエスポワールシチー、スマートファルコン>
 火曜日にブログに書いたが、昨年のこのレースを制し、昨年の最優秀ダート馬となったエスポワールシチーが出走しない。

 前年1着馬が出てこないのは、ここ10年で03.04.07.08年の4回。

 参考:前年1着馬不在のフェブラリーS
  1着 加算歴等 2着  
03年 代替中山 ゴールドアリュール 東京大賞典 ビワシンセイキ 東京大賞典のコピー決着
04年 東京戻り アドマイヤドン JBCクラシック サイレントディール 1着馬前1年JRA未勝利
2着馬武蔵野S1着
07年 国際化 サンライズバッカス 平安S2着 ブルーコンコルド 連対馬前1年JRA未勝利
1着同枠芝G1馬
08年  ヴァーミリアン 東京大賞典 ブルーコンコルド 2着馬前1年JRA未勝利
1着同枠根岸S1着、2着同枠平安S2着

 中山開催となった03年以外は連対馬で最低1頭は過去1年にJRAでの1着歴がない。
 今年の出走馬ではオーロマイスター、フリオーソ、マチカネニホンバレ、ライブコンサートの4頭。
 加算歴ゼロのマチカネニホンバレ、ダート出走歴のないライブコンサートでは役者不足で、同枠馬までの感は否めない。

 やはりここでもフリオーソが残る。

 一方、今年から国際化される東京大賞典。
 勝ち馬スマートファルコンは出てきたら真っ先に消す予定だったが、回避した。
 出番がない以上、回避するのは当然の流れかもしれない。

 これで、04年、05年につぐ東京大賞典勝ち馬がいないフェブラリーSになったが、考察を書くたびに出てくる04年。
 この年は2着にサイレントディールが入ったが、この馬は春は東京優駿に出ていた馬。
 ダートへ転向した4歳馬というのなら、コスモファントムがトップに浮かんでくる。

 (ここまで2月17日更新)

 <4.ステップ戦>
 このレースへのステップ戦として平安Sと根岸Sが用意されているが、今年は勝ち馬がそろって顔を出す。
 しかし、この両レースをステップとした馬の出番は3着席が多く、連対席まで届いたのは01年以降では4回。

 参考:根岸S、平安S連対馬が連対枠入り
 01年 1着ノボトゥルー 根岸S1着
 03年 2着ビワシンセイキ 平安S4着
 05年 1着メイショウボーラー 根岸S1着
 07年 1着サンライズバッカス 平安S2着

 01年は馬齢表記変更、03年は代替中山施行、05年は3連単1年目、07年は国際化元年。
 いずれもレース設計に何らかの大規模な変更があった年。

 そういった年にステップ戦組を迎えるというのなら、変更のない今年は出番ゼロ、あっても3着席までということになる。
 3連馬券を買うのなら、3着に両レースの勝ち馬を据える手もあるだろうが、連対は厳しいとみたい。

 <5.最終結論>
 昨年勝った2戦(みやこS、JCダート)が世代抜けの出馬構成となったことや、それまでのキャリアを考えると、本来なら消すべき馬。
 しかし、考察2.で挙げたとおり、JCダート連対からの直行ローテを取ったトランセンドを◎とする。

 出てもよかった東京大賞典、川崎記念をパスしたことを問うレースにもなるだろう。

 相手は前1年間が全て地方交流重賞という点はマイナスだが、一応、全戦重賞かつJRA未勝利のフリオーソ。
 日本テレビ盃のコピー決着となる可能性を頭に、京都代替戦の東海Sを映し出す形となるシルクメビウスを3番手。

 考察を書いていてやたら出てきた04年を再現するのなら、JRAで芝、ダート両G1出走歴を持つバーディバーディ。
 あとは、過去1年JRA未勝利のオーロマイスターを。

 最後に、人気の一角を占めるセイクリムズン。
 マイル以上で未勝利、さらには根岸Sの勝ち馬に出番が来るのは8枠に入ったときという点が引っかかります。
 同枠にフリオーソが入ったので出番はあるかもしれませんが、3着席と見ます。

【 買い目 】 馬連 12-1.5.13.15、3連複 12-14-(1.5.13.15) 計8点
 

【 結果 】
1着 ◎ 12 トランセンド
2着 ○ 13 フリオーソ
3着 △ 05 バーディバーディ
-----
8着 ▲ 15 シルクメビウス
( 馬連 1100円 )
(参考:単勝350円、馬単2040円、3連複3200円、3連単12240円)

【 再考 】
 考察通りの結末。
 今回は2つのことを求めてきた。

 1つは、[地]フリオーソの出走。これで、前1年間JRAで未勝利馬に出番が来ること。
 もう1つは、JCダート1着から直行という必勝ローテ?を取ったトランセンドが連対席を守ること。

 この2つが読めたので十分です。

 勝ち馬が8枠に入らなかったことで根岸S組を軽視したのも正解でしたが、勝ち馬が8枠に入らずに根岸S組が馬券対象になったのは02年3着のノボトゥルー(根岸S2着)のみ。

 ここをもう少し見ておくべきでした。
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