● 東京優駿(第78回 日本ダービー)(G1) ● 5月29日東京11R 芝2400m、3歳、国際、牡牝、定量、指定 5月28日更新 変更点 10R→11R、2場→3場、番組発表後変更
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 1.「東京」の皐月賞&勝ち馬オルフェーヴル 2.優先権馬が揃わない 3.デボネアの存在 4.グランプリボスがいない 5.最終結論 <1.「東京」皐月賞&勝ち馬オルフェーヴル> ご存じのとおり、ダービーへの最有力路線となっているうえに、上位4頭に優先権を与える皐月賞。 今年は震災の影響で東京施行となった。 この春のG1は、2月のフェブラリーS、先週のオークス以外はステップ戦、もしくは本体の開催地変更が行われ ているが、その変更の有無が結果に影響を与えたことは言うまでもない。
おのおののレース史にこれまでになかった結末を見せているが、今回も同じことがあってもいいだろう。 ダービーが10R化してから、連対していないのは ・「前走青葉賞、プリンシパルS、京都新聞杯負け」 といったところ。 本来、G1以外の負けは許されないように思えるが、何でもありの今年は来てもおかしくない。 その「東京」皐月賞を制したオルフェーヴル。 4日目初年のきさらぎ賞3着、「阪神」スプリングS勝ちから「東京」皐月賞勝ち。 この流れを見ると、突発的な1度限りの重賞を勝つ役割を担っているとも考えられる。 今年は「11R」のダービーという前代未聞のケースになったが、2冠となるのだろうか? 気になるのは直前の別定戦が、きさらぎ賞3着と連を外していること。 直前の別定戦で連を外したままダービーで連対できた馬は04年2着のハーツクライのみ。 この点は引っかかります。 (ここまで5月24日更新) 参考:皐月賞馬、NHKマイルC1着馬のダービー成績
<2.優先権馬が揃わない> 今日になって皐月賞3着のダノンバラードが出走回避を表明した。 これで優先権を持つ馬が全て揃わなくなったが、そんなダービーは01.04.06.08年。
NHKマイルC、皐月賞どちらかの1着馬が入った枠に出番が来ている。 今年はNHKマイルC1着馬がいないので、01年、06年をサンプルとするならば優先権組の枠で終わる。 本命戦となるのだろうか……。 (ここまで5月25日更新) <3.デボネアの存在> 今回、避けられないのは、デットーリが1週限定で短期免許を取得してまで騎乗するデボネアの存在。 これにより、ダービーでは初となる「外国人馬主(H.H.シェイク モハメド)×外国人騎手」の組み合わせになった。 この組み合わせを、仮想外国馬として考えたい。 もちろん、外国馬が日本のクラシックに出走したことはないので、この手の馬の出番は初めて。 外国産馬(いわゆるマル外)に開放された初年の01年。 NHKマイルCを楽勝したクロフネと青葉賞勝ちのルゼルが挑み、クロフネは1着同枠のポジションを得た。 今回、初の仮想[外]として扱うなら出番ありだろう。 <4.グランプリボスがいない> 朝日杯FS、NHKマイルCを制したグランプリボスがこちらに来ることはなかった。 裏返せば、G1格を勝っている馬は皐月賞馬のオルフェーヴルのみ。 NHKマイルC1着馬不在の東京優駿(01年以降)
今年は牝馬不在のため、サンプルとするなら03年、05年。 ともに、皐月賞のステップ戦勝ちから2冠となった。 <5.最終結論> 大震災の影響で新潟開催が加えられ3場開催となったうえに、「東京11R」で行われる東京優駿はおそらく最初で最後。 今年の「阪神」スプリングSから「東京」皐月賞が再現されることはないだろう。 そんな1回限りのレースを連勝したオルフェーヴルがここでも出番が来ると見たい。 直前に出走した別定戦のきさらぎ賞を3着と負けていることは気になるが、きさらぎ賞は日程変更した初年。 それを負けることが必要だった、と考えるなら納得もいく。 相手は「国際化元年」の昨年に初めて出てきた「皐月賞4着」のデボネア。 前述したように仮想[外]として初の出走がどう出るかを見たい。 その後は、枠のゾロ目となるうえに、大震災後しか加算歴を持たないクレスコグランド。 プリンシパルSで優先権を得たトーセンレーヴが青葉賞も使っていた。 ブログの週中考察でも書いたが、トライアルを2走して優先権を取った馬が出てきた年は02年、08年、09年の3回。 いずれも青葉賞組に出番が来ているので、ウインバリアシオンと、その同枠で皐月賞のコピーとなるサダムパテック。 あとは、再現性のない形を見せている今年。 今年は何でもありの面が否めないが、それならば万年2着で1勝馬のままのユニバーサルバンクを押さえたい。 【 買い目 】 馬連流し 計5点 【 結果 】 1着 ◎ 05 オルフェーヴル 2着 △ 01 ウインバリアシオン 3着 -- 07 ベルシャザール ----- 5着 ▲ 06 クレスコグランド 12着 ○ 11 デボネア ( 馬連3380円 ) (参考:単勝300円、馬単4540円) 【 再考 】 オルフェーヴルが2冠を達成した。 こちらでも、ダノンバラードの回避やグランプリボスの不在から、オルフェーヴルが主役を担うことを示唆した。 ただ、今回はブログの週中考察で取り上げたこと、そのままで終わった。 ブログではオルフェーヴル、サダムパテック、トーセンレーヴの3頭について触れた。 その中では、トーセンレーヴの「ダービー出走への執念」が最も大きかっただろう。 青葉賞3着から連闘してプリンシパルS勝ち。 京都新聞杯ではなく、あえて優先権を取りに行ったことで「トライアル2度走り」の馬が出ることになった。 これで、青葉賞1着馬ウインバリアシオンのいる1枠に出番が回ってくる。 ※参考:ダービーへの優先権付与レースを「2走」した馬 ([地]優先権のみのNHKマイルCは除く)
オルフェーヴルが京都新聞杯1着馬と同枠、ウインバリアシオンが皐月賞2着馬と同枠。 あまりも見え透いた形に見えたので、勘ぐってしまったため手を広げる形となったが、 この流れをキッチリと読めたので、十分です。 惨敗が続いていたので、たまにはこういうことも必要ですね。 |