●第52回 アメリカJCC(G2)● 
    1月23日中山11R 芝2200m、国際、別定

    1月22日週中考察更新
    変更点 なし
06 トーセンジョーダン 58 内田 02 ネヴァブション 58 後藤
03 コスモファントム 56 松岡      

【 過去9年経歴 】
回数 年、日程、条件   変更点 当日変更 1着馬名
43回 02年 1東8芝22、混、別   代替東京   フサイチランハート
44回 03年 1中8芝22、混、別   馬単・3連複発売、代替戻り   マグナーテン
45回 04年 1中8芝22、混、別       ダンツジャッジ
46回 05年 1中8芝22、混、別   3連単発売、賞金減額(6400→6000)   クラフトワーク
47回 06年 1中8芝22、国、別 8歳なし 国際化   シルクフェイマス
48回

07年 1中7芝22、国、別

  8日→7日、別定規定変更、G2→Jpn2   マツリダゴッホ
49回

08年 1中8芝22、国、別

8歳なし 7日→8日、別定規定変更   エアシェイディ
50回

09年 1中8芝22、国、別

  Jpn2→G2   ネヴァブション
51回

10年 1中8芝22、国、別

      ネヴァブション
52回

10年 1中8芝22、国、別

       
 
【 考察 】
 最後まで賞金別定のG2で行われたAJCC、京都記念、中山記念の3レースは、08年から揃ってグレード別定戦となった。
 この変更が何を意味するかだが、2つ考えられる。

 1つは、G2以上のレースで外国馬と規定をそろえるため。
 もう1つはドバイへのステップ戦として路線を整備し、有力馬に出走を促すため。
 
 おそらく前者であろうが、賞金別定時代とは違うレースになったことは確かであり、それ以降の連対馬を見てみたい。

 参考 AJCC連対馬
1着馬 前走 直前加算 2着馬 前走 直前加算
08年 エアシェイディ 中山金杯2着 (同左) トウショウナイト 中山金杯11着 日経賞2着
09年 ネヴァブション 中山金杯5着 前1年加算なし エアシェイディ 有馬記念3着 AJCC1着
10年 ネヴァブション 有馬記念12着 AJCC1着 シャドウゲイト 有馬記念9着 金鯱賞2着

 揃っているのは前年のG1出走歴。
 今年初のグレード別定戦ということもあるが、別定規定が変更されてから続いているということは、やはり「それなりのキャリアを求めるようになった」と考えることも出来るだろう。

 今年は登録段階で12頭と少ないが、該当馬はわずか3頭。
 3連覇を目指すネヴァブションもそのうちの1頭だが、直前の賞金加算が前年のこのレース1着。

 年1回しか出番がない馬を3年連続で出すことは、同じことを繰り返すという意思表示と受け取ることもできる。

 そして、その3頭を見ると、コスモファントム、トーセンジョーダンは格の違いがあるとはいえ再現不可能に近いハンデ戦加算歴があるが、ネヴァブションはハンデ戦の出走歴すら持たないうえに外国遠征歴もある。

 実績馬に顔を出すことを求めるのなら、直前加算がハンデ戦ではインパクトに欠ける。

 そして、ここに来ると触れ回りながら、先週の日経新春杯に出てしまったルーラーシップ。
 この馬の「直前加算が別定戦鳴尾記念1着、ハンデ戦出走歴なし」というキャリアを考えると、出てきたらネヴァブションとかぶってしまうので出番を譲った、と考えるのが妥当に思えます。

(ここまで1月19日更新)

 これまでは、資格賞金1位馬とG1出走歴のある馬を勝っていれば的中にたどり着いた。

 今年の1位馬はミヤビランベリだが、過去1年間の賞金加算歴がゼロ。
 おまけに直近1年間で出走したのがハンデG3のみと、狙いづらい。

 では、なぜ出てきたのか。
 この馬がいなければ、資格賞金1位はネヴァブション。
 「有馬帰り、増量、賞金1位」の「鉄板軸馬3点セット」が待っていた。

 しかし、ネヴァブションにその役割をさせないために出てきた、と裏読みしてしまうと話は変わる。
 ならば、その同枠馬に出番が来ると示唆する目的で出走したと受け取りたい。

 そのため、同枠のトーセンジョーダンを本命とする。
 日経新春杯には登録すらせず、ここも1頭だけの5歳世代を代表する役割を果たすのではないだろうか。

 前述したネヴァブションは消せないので相手筆頭。
 日経新春杯連対馬と同じダービー出走歴を持つコスモファントムを金杯組として押さえ、ド本命3頭で終わりたい。

【 買い目 】 馬連ボックス 計3点
 

【 結果 】
1着 ◎ 06 トーセンジョーダン
2着 -- 07 ミヤビランベリ
3着 ○ 02 ネヴァブション
-----
4着 ▲ 03 コスモファントム
(参考:単勝190円)

【 再考 】
 「資格賞金1位馬」vs「前年G1出走馬」。
 例年の組み合わせで終わった。

 本文中で書いたように、ネヴァブションに「3点セット」を持たせないために出走したミヤビランベリ。

 資格賞金1位馬のポジションを得たことで同枠のトーセンジョーダンを走らせると思っていたが、その通りとなった。

 ただ、トーセンジョーダンは「建国200年記念」の副題がついたAR共和国杯勝ち。
 再現性のない重賞勝ち馬を起用するのなら、同じような相手と組み合わせるか、もう1つは枠連ゾロ目を出して空洞化する。

 前者と見ていたが、今回は後者の手を打ってきた。

 もう1点足すことくらいは容易だったはずだが、前走ビリ負けので見逃した自分の甘さがあったのだろう。
このページ最上段へ  トップページへ