●第52回 アメリカJCC(G2)● 1月23日中山11R 芝2200m、国際、別定 1月22日週中考察更新 変更点 なし
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 最後まで賞金別定のG2で行われたAJCC、京都記念、中山記念の3レースは、08年から揃ってグレード別定戦となった。 この変更が何を意味するかだが、2つ考えられる。 1つは、G2以上のレースで外国馬と規定をそろえるため。 もう1つはドバイへのステップ戦として路線を整備し、有力馬に出走を促すため。 おそらく前者であろうが、賞金別定時代とは違うレースになったことは確かであり、それ以降の連対馬を見てみたい。 参考 AJCC連対馬
揃っているのは前年のG1出走歴。 今年初のグレード別定戦ということもあるが、別定規定が変更されてから続いているということは、やはり「それなりのキャリアを求めるようになった」と考えることも出来るだろう。 今年は登録段階で12頭と少ないが、該当馬はわずか3頭。 3連覇を目指すネヴァブションもそのうちの1頭だが、直前の賞金加算が前年のこのレース1着。 年1回しか出番がない馬を3年連続で出すことは、同じことを繰り返すという意思表示と受け取ることもできる。 そして、その3頭を見ると、コスモファントム、トーセンジョーダンは格の違いがあるとはいえ再現不可能に近いハンデ戦加算歴があるが、ネヴァブションはハンデ戦の出走歴すら持たないうえに外国遠征歴もある。 実績馬に顔を出すことを求めるのなら、直前加算がハンデ戦ではインパクトに欠ける。 そして、ここに来ると触れ回りながら、先週の日経新春杯に出てしまったルーラーシップ。 この馬の「直前加算が別定戦鳴尾記念1着、ハンデ戦出走歴なし」というキャリアを考えると、出てきたらネヴァブションとかぶってしまうので出番を譲った、と考えるのが妥当に思えます。 (ここまで1月19日更新) これまでは、資格賞金1位馬とG1出走歴のある馬を勝っていれば的中にたどり着いた。 今年の1位馬はミヤビランベリだが、過去1年間の賞金加算歴がゼロ。 おまけに直近1年間で出走したのがハンデG3のみと、狙いづらい。 では、なぜ出てきたのか。 この馬がいなければ、資格賞金1位はネヴァブション。 「有馬帰り、増量、賞金1位」の「鉄板軸馬3点セット」が待っていた。 しかし、ネヴァブションにその役割をさせないために出てきた、と裏読みしてしまうと話は変わる。 ならば、その同枠馬に出番が来ると示唆する目的で出走したと受け取りたい。 そのため、同枠のトーセンジョーダンを本命とする。 日経新春杯には登録すらせず、ここも1頭だけの5歳世代を代表する役割を果たすのではないだろうか。 前述したネヴァブションは消せないので相手筆頭。 日経新春杯連対馬と同じダービー出走歴を持つコスモファントムを金杯組として押さえ、ド本命3頭で終わりたい。 【 買い目 】 馬連ボックス 計3点 【 結果 】 1着 ◎ 06 トーセンジョーダン 2着 -- 07 ミヤビランベリ 3着 ○ 02 ネヴァブション ----- 4着 ▲ 03 コスモファントム (参考:単勝190円) 【 再考 】 「資格賞金1位馬」vs「前年G1出走馬」。 例年の組み合わせで終わった。 本文中で書いたように、ネヴァブションに「3点セット」を持たせないために出走したミヤビランベリ。 資格賞金1位馬のポジションを得たことで同枠のトーセンジョーダンを走らせると思っていたが、その通りとなった。 ただ、トーセンジョーダンは「建国200年記念」の副題がついたAR共和国杯勝ち。 再現性のない重賞勝ち馬を起用するのなら、同じような相手と組み合わせるか、もう1つは枠連ゾロ目を出して空洞化する。 前者と見ていたが、今回は後者の手を打ってきた。 もう1点足すことくらいは容易だったはずだが、前走ビリ負けので見逃した自分の甘さがあったのだろう。 |