●第16回 秋華賞(G1)●
     10月16日京都11R 芝2000m、3歳、牝、国際、馬齢、指定

     10月15日更新
     変更点 WIN5発売、番組発表後2場→3場
12 ホエールキャプチャ 55 池添 18 マルセリーナ 55 福永
06 ピュアブリーゼ 55 柴田善 09 エリンコート 55 後藤
× 08 デルマドゥルガー 55 武豊 × 15 マイネイサベル 55 松岡

【 過去9年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
7回 02年 4京4芝20、3歳、牝、混、定、指 馬単・3連複発売 外枠発走 ファインモーション
8回 03年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指、2場 定量→馬齢   スティルインラブ
9回 04年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指、2場 3連単発売(TRローズS4日→3日)   スイープトウショウ
10回 05年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指、2場   8R⇔12R エアメサイア
11回 06年 5京4芝20、3歳、牝、混、馬、指、2場 (TRローズS中京施行)   カワカミプリンセス
12回 07年 4京5芝20、3歳、牝、混、馬、指、2場 4日→5日、表記G1→Jpn1
TR紫苑S1800→2000、ローズS2000→1800
  ダイワスカーレット
13回 08年 4京4芝20、3歳、牝、混、馬、指、2場 5日→4日(TRローズS3日→4日)   ブラックエンブレム
14回 09年 4京4芝20、3歳、牝、国、馬、指、2場 国際化、J1→G1(TRローズS4日→3日) 降着あり レッドディザイア
15回 10年 5京4芝20、3歳、牝、国、馬、指、2場     アパパネ
16回 11年 5京4芝20、3歳、牝、国、馬、指 WIN5発売    

【 考察 】
 1.春の力関係の継続性 2.新潟開幕 3.レーヴディソールの存在 4.WIN5 5.最終結論   

 1.春の力関係の継続性

 秋華賞は秋番組のレースだが、春の力関係を受け入れている一面がある。

 「3歳」秋華賞連対枠
1着枠 TR クラシック 2着枠 TR クラシック
01年 テイエムオーシャン × 優駿牝馬 ローズバド ローズS2着 優駿牝馬2着
02年 ファインモーション
オースミコスモ
ローズS
紫苑S
×
 
サクラヴィクトリア
ブルーリッジリバー
トシザダンサー
ローズS2着
 
ローズS3着
×
桜花賞2着
 
03年 スティルインラブ
ベストアルバム
タイムウィルテル
 
ローズS3着
紫苑S2着
桜花賞、優駿牝馬
 
 
アドマイヤグルーヴ
チューニー
ローズS
 

優駿牝馬2着
04年 スイープトウショウ ローズS3着 優駿牝馬2着 ヤマニンシュクル
アズマサンダース
マルカフローリアン
×
 
 
 
桜花賞2着
優駿牝馬1着同枠
05年 エアメサイア ローズS 優駿牝馬2着 ラインクラフト ローズS2着 桜花賞
06年 カワカミプリンセス
キープユアスマイル
×
紫苑S
優駿牝馬
 
アサヒライジング   優駿牝馬1着同枠
07年 ダイワスカーレット ローズS 桜花賞 レインダンス
ウオッカ
ローブデコルテ
ローズS3着
×
×
 
東京優駿、桜花賞2着
優駿牝馬
08年 ブラックエンブレム
ソーマジック
  桜花賞2着同枠
桜花賞1着同枠
ムードインディゴ ローズS2着 優駿牝馬2着同枠
09年 レッドディザイア
ヴィーヴァヴォドカ
ローズS2着
 
桜花賞2着、優駿牝馬2着
優駿牝馬2着同枠
ブロードストリート ローズS  
10年 アパパネ
ディアアレトゥーサ
タガノエリザベート
 
紫苑S
 
桜花賞、優駿牝馬
×
桜花賞2着同枠
アニメイトバイオ ローズS  
(注:対象馬のみ記載、×は該当レース不出走)

 今年は桜花賞、優駿牝馬の1着馬がともに出走する。
 ともに不出走となった02年以外は桜花賞、優駿牝馬で連対枠入りした馬の枠が勝っていることは見ておきたい。

 桜花賞では1着のマルセリーナ、2着のホエールキャプチャ。  
 優駿牝馬では1着のエリンコート、2着のピュアブリーゼ、同枠馬のマイネイサベル、グルヴェイグ

 この6頭の枠は無視できない。

 2.新潟開幕

 この週の開催カレンダーを見ると、当初の年間予定では例年通り東京との2場開催。
 しかし、震災の影響で来週からの福島開催(5週間)を1週追加して新潟で実施することになった。

 それにより、今回は9年ぶりに3場開催での実施となった。

 前回(02年)はクラシックホース全滅で行われたため、参考外だろう。

 しかし、今年の桜花賞、優駿牝馬は震災後に揃って当日の番組を変更された。

 「震災後に揃って変更された」となれば話は別で、ある意味では同じ方向に揃って動いたとも受け取れる。

 3.レーヴディソールの存在

 現3歳牝馬を振り返ると、チューリップ賞が終わるまではレーヴディソールの独壇場だった。
 2年連続の牝馬3冠とも言われていたこの馬が、故障で戦線離脱する前の最後のレースをもう1度見てほしい。

 「チューリップ賞」。

 このレースのあと、何が起きたか。

 書くまでもないが、大震災。
 この結果、中山、福島が使えず競馬番組もズタズタになり、当初の予定から改変の連続。

 アネモネSは消え、桜花賞、優駿牝馬は当日の番組が発表後に変更された。
 さらには、関西、北海道のはくぼ競馬が中止され、メインが11R化。

 そして、開催日数の数合わせのために、今週は3場開催。
 書くまでもないですが、無茶苦茶になった。

 本来の主役はこの馬で、「国際2歳戦」を初めて通る世代を代表する仕事があった。
 そこへの道を綺麗にたどってきたが、3月11日に突然通る道が崩壊した以上、主役から出禁に立場が急転。

 その結果、休養せざるを得なくなった、と考えることは可能でしょう。
 だからこそ、女王杯が復帰戦となるんです。(結果は別ですよ)

 4. WIN5

 今年はご存じのとおり、新馬券WIN5の発売初年。

 新馬券発売初年となると、ワイドの00年、馬単の02年、3連単の04年。

 参考:新馬券発売初年の秋華賞
枠連 1着 前走 備考 2着 備考
00年 2−7 ティコティコタック 900万特1着   ヤマカツスズラン 阪神3牝1着
02年 6−8 ファインモーション ローズ1着 同枠馬スイートピー1着、紫苑1着 サクラヴィクトリア ローズ2着
同枠桜花賞2着
04年 6−8 スイープトウショウ ローズ3着 チューリップ1着 ヤマニンシュクル 阪神JF1着
桜花賞3着

 00年は「4歳」最後の年のため、参考外だろう。

 6枠に入ったローズSで優先権獲得馬とG1に向けた優先権獲得歴保有馬で終わるように見える。

 5.最終結論

 実質はレーヴディソールが戻ってくるまでのゴタゴタさえまとめればOKだが、馬券が絡むのでそうはいかない。

 桜花賞2着に加えてローズS勝ちのホエールキャプチャが、何と6枠に入った。
 ここまでに触れてきたが、こうなるとこの馬から入らざるを得ない。

 同枠が抽選出走馬になったが、自身が優先権を2度取得した実績があるので問題ないだろう。

 参考:秋華賞と3歳G1優先権取得歴(01年以降)
1着馬 同枠馬 2着馬 同枠馬
01年 チュー賞、桜花賞   フィリーズ、フローラ3、ローズ2  
02年 ローズ スイートピー、紫苑 ローズ2 桜花賞2
ローズ3
03年 チュー賞2、桜花賞、オークス ローズ3
フローラ2、紫苑2
桜花賞3、ローズ  
04年 チュー賞、ローズ3   チュー賞3、桜花賞3 チュー賞2、桜花賞2
05年 フィリーズ3、桜花賞4、ローズ   フィリーズ、桜花賞、ローズ2  
06年 スイートピー、オークス 紫苑2 アネモネ、桜花賞4 桜花賞3
07年 チュー賞2、桜花賞、ローズ   チュー3、ローズ3 チュー賞、桜花賞
桜花賞4
08年   アネモネ、桜花賞3 ローズ2  
09年 桜花賞2、ローズ2   スイートピー、ローズ フィリーズ
10年 チュー賞、桜花賞、オークス 紫苑 アネモネ2、ローズ フローラ2
(注:着順なきものは1着)

 相手は素直にG1連対歴のエリンコート、マルセリーナ、ピュアブリーゼ。

 筆頭は紫苑S勝ち馬カルマートと同枠に入った桜花賞馬マルセリーナとしたい。

 他では、優駿牝馬2着同枠のマイネイサベル、枠で見れば優先権を2つ取っている4枠からデルマドゥルガーを。

【 買い目 】 枠連6-8、馬連12流し 計6点


【 結果 】
1着 -- 04 アヴェンチュラ
2着 -- 01 キョウワジャンヌ
3着 ◎ 12 ホエールキャプチャ
-----
7着 ○ 18 マルセリーナ
17着 ▲ 06 ピュアブリーゼ

【 再考 】
 形こそ違えど、3着優先権の枠と前走トライアル以外のOP1着馬。
 トライアル以外のオープン1着というと、クイーンSしか存在しないが、
 終わってみれば、桜花賞、優駿牝馬と同じことを3つやってきた。

レース 馬名 前走 馬名 前走
桜花賞 1着同枠 エーシンハーバー フィリーズ3着 2着 ホエールキャプチャ クイーンC1着
優駿牝馬 1着 エリンコート 忘れな草賞1着 2着 ピュアブリーゼ フローラS3着
秋華賞 1着 アヴェンチュラ クイーンS1着 2着 キョウワジャンヌ ローズS3着

 桜花賞とその他で1着枠、2着枠が逆になっているのは、WIN5の発売有無とアネモネSが中止されたことが関係するのだろう。

 新馬券初年の02年、04年もローズS3着馬の枠が絡んでおり、それを見落としているようではいけない。

 勝ったアヴェンチュラのローテーションで気になったのは1600万漁火S→クイーンS。

 クイーンS勝ち馬は数頭来ているが、古馬相手に加算歴を持つ馬は初めてだった。
 今回は急遽の3場化、さらには同時開催の東京は5日目だが京都は4日目という異質な開催日程がもたらした、とも考えられる。

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