●第72回 菊花賞(G1)● 10月23日京都11R 芝3000m、3歳、牡牝、国際、馬齢、指定 10月22日更新 変更点 WIN5発売、(翌年7日目施行)
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 1.新馬券との兼ね合い 2.3冠なのか? 3.2冠馬の出走 4.最終結論 1.新馬券との兼ね合い 3冠最終戦だが、今年はWIN5という新馬券が発売される。 新馬券初年の菊というと、02年、04年とあるが、今回はそこではない。 この両年は皐月賞、東京優駿では新馬券がなく、菊花賞ではあった。 だからこそ、春のクラシックを知らず、古馬1000万で賞金を積んだヒシミラクルやデルタブルースに出番がきた。 今回は春のクラシックでも発売された。 つまり、新馬券を春に経験した馬が始めて出る菊花賞といえる。 そんな年は00年(ワイド)、03年(馬単、3連複)、05年(3連単)。 00年はステップ戦弥生賞から皐月賞、東京優駿、神戸新聞杯を全て「馬券対象内」でおさめたエアシャカール。 03年はステップ戦弥生賞から皐月賞、東京優駿、神戸新聞杯を全て「負けた」ザッツザプレンティ。 05年はステップ戦弥生賞から皐月賞、東京優駿、神戸新聞杯を全て「勝った」ディープインパクト。 3冠というと、03年はネオユニヴァースがしくじった一方、05年はディープインパクトが成し遂げた。 その違いとなると2点考えられる。 03年が菊花賞の重量規定を同じ57Kだが、表記を「定量」から「馬齢」に変えたこと。 そして、2冠馬ネオユニヴァースが宝塚記念という古馬G1を経験したからではないだろうか。 そう考えると、古馬戦未経験のオルフェーヴルは問題なさそう。 そのオルフェーヴルは弥生賞ではなく、スプリングSからクラシックロードをスタートさせているが、これも問題ないだろう。 なぜなら、今年の日程。 先週も触れたが、今年は「弥生賞(チューリップ賞)の週まで」と「その後」を分けて考えたい。 番組を変えざるを得なくなった震災の前後という視点。 スプリングSは冠名を消して阪神に飛ばされ、皐月賞は1週遅れで東京施行。 東京優駿は当日に組まれていた目黒記念を弾き飛ばし、神戸新聞杯は「はくぼ開催」のメイン10Rを返上した。 そして、本来なら「京都6日目、東京6日目」というように、関西、関東の主場の日程は合わせる。 夏競馬や裏開催でずれるときがあるが、基本的に土曜奇数日、日曜偶数日は変わらない。 しかし、今年は10日に東京単独開催を組み込んだため、菊花賞当日は「京都6日、東京7日」というおかしな日程になった。 日程を変えてまで強引に組み込んだことは、この馬の3冠に影響を及ぼすのではないだろうか。 2.3冠なのか? 今年の3歳G1戦線を振り返りたい。 参考:本年3歳G1連対馬(桜花賞はWIN5発売なし)
便宜上、施行順ではなく、牡牝を分けて記載した。 勝ち馬は全て前走1着馬だが、綺麗な分岐が見られる。 牡馬路線では全てトライアル1着馬を起用する一方、牝馬路線は非トライアル1着馬。 さらには前走3着優先権の枠が連対している。 春と同じ流れの継続を秋華賞で見せたのなら、菊花賞も続くことが考えられる。 春を繰り返すというのなら、優先権1着馬の組み合わせ。 つまり、フェイトフルウォーとオルフェーヴルの1点で終わるが、果たしてどうだろうか……。 細かいことを加えるのなら、皐月賞2着、ダービー2着同枠のサダムパテックということも考えられるが……。 (ここまで10月20日更新) 3.2冠馬の出走 少し視点を変えて、皐月賞馬、ダービー馬が揃って出走する菊花賞としてみたい。
トライアルをパスした馬に出番が来たのは01年2着のマイネルデスポットのみ。 その01年というと、フルゲート割れ(15頭)のうえに、セントライト記念優先権獲得馬が全馬回避という異様な事態。 今年は優先権組が全馬出走のうえにフルゲート。 さらに、00年1着のエアシャカール以外の連対馬9頭は古馬対戦歴を持っていない。 そのエアシャカールの古馬対戦歴は海外でのもの。 そこから見る限り、古馬食って一気呵成という馬に出番は来ない。 4.最終結論 古馬と夏に遊ばず、秋初戦の神戸新聞杯を勝ったオルフェーヴル。 2冠達成直後は、東京施行皐月賞、番組変更日東京優駿のキャリアを嫌って切る予定だった。 しかし、菊花賞当日が「第5回京都6日目、第4回東京7日目」という歪な開催日程となったことで話は変わる。 こういう変則的な年になったクラシックを一手にまとめてくるのではないだろうか。 今年のここまでの流れを1.2.3で触れたが、これらを見る限り、消すことはできない。 この馬の出番は外せないだろう。 相手馬を考えたい。 上表2でもあげたが、牝馬路線は「3着優先権枠」対「別定戦1着枠」でまとめた。 桜花賞の1.2着が逆になっているのは、アネモネSをパスしたこともあるだろう。 同じことを繰り返すのなら、ステップ戦1着馬どうしでまとめ上げる形になるセントライト記念1着馬のフェイトフルウォー。 もしくは1.2着優先権同居枠となった自身の同枠馬ウインバリアシオン。 この2頭で終わるのではないだろうか。 あまりにも見え透いているとして変えるのなら、ディープインパクトが3冠達成時にやったコピー決着。 皐月賞で相手になったサダムパテック、スプリングSのベルシャザール。 保険を含めてこの4頭で終わりたい。 最後の穴にもならないが、秋華賞で1600万勝ちのアヴェンチュラが突っ込んできた。 そのため、同じ1600万ポプラS勝ちのショウナンマイティと同枠になった優先権保持馬フレールジャックを最後に。 【 買い目 】 馬連流し 3連単 14-(11.13)-(5.8.11) 計10点 【 結果 】 1着 ◎ 14 オルフェーヴル 2着 ○ 13 ウインバリアシオン 3着 -- 01 トーセンラー ----- 7着 ▲ 05 フェイトフルウォー ( 馬連 330円 ) ( 参考:単勝140円、馬単400円 ) 【 再考 】 オルフェーヴルとウインバリアシオン。菊花賞という名の3度目の東京優駿を見せてもらった。 本文の最後に「この2頭で終わるのではないだろうか」と触れたが、その通りの結末。 枠連ゾロ目となったが、今回の歪な日程、変更されたクラシックをわかりやすくまとめる一手を放ったと考えられる。 さて、結果が出たので、考察の2で出した資料に菊花賞を入れてみる。 参考:本年3歳クラシック
最後は枠連ゾロ目で終わったが、牝馬路線と同様にワンパターンの結末。 トライアル連対馬ばかり、しかも連対馬の片方には優先権組を2頭入れてきた。 ちなみに、そのトライアル1.2着馬同居枠は、今回は7枠のみ。 ディープインパクトの3冠時が昔のコピーを使ったため、今回もありうるとみて数頭足したが、その必要はなかった。 これなら、無条件で馬連2点でおさめてもよかっただろう。 |