●ジャパン・オータムインターナショナル 第31回 ジャパンカップ(国際招待)(G1)● 11月27日東京10R 芝2400m、国際、定量、指定 11月26日更新 変更点 2場→3場、WIN5発売
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 1.「3冠馬」が出てこない 2.1.イコール、菊花賞馬不在 3.外国招待馬 4.今秋の古馬G1 5.3場開催週 6.最終結論 1.「3冠馬」が出てこない 今年、クラシック3冠を制したオルフェーヴルが登録すらしていない。 まずはここから。 番組編成論の話になるが、00年に菊花賞が天皇賞の前に移設されたのは、ジャパンCまでのレース間隔を広げたいから。 これまでの中2週から中4週にすることで、3歳馬、特にクラシックを勝った馬の出走を促進する目的があった。 それは当時の概要にも明記されていたはず。 つまり、菊花賞馬にはジャパンCに出て来てほしいという意図がある。 3冠馬ならなおさらだが、今年は不成立。 前回の3冠馬ディープインパクトが誕生したのは05年。 この年は3連単馬券発売クラシックの初年で、ディープインパクトはジャパンC不出走。 WIN5発売初年クラシックを3冠で飾ったオルフェーヴルが出てこない今年と、状況は似ている。 ちなみに、その前の3冠馬ナリタブライアンも当年のジャパンCは不出走。 参考:3冠馬誕生年のジャパンC
1着枠を見ると、94年は日本馬のみの枠、05年は日米英の混成枠。 2着は94年が米のみ、05年は日本のみで構成された枠が入った。 さらに、94年はG1未勝利のマーベラスクラウンが勝った一方、05年はG1既勝馬アルカセットが勝った一方で、 2着はG1既勝馬のパラダイスクリークとG1未勝利のハーツクライ。 綺麗な対比を見せている。 94年が3歳なし、取消あり、当初からフルゲート割れ(15頭→14頭)だったことに対して、05年は全世代出走のフルゲート(18頭)。 この違いを見たい。 どちらかといえば、今年は05年に近い方になるのではないだろうか。 ちなみに主催者のもくろみが外れ、日本の3歳G1馬が全回避したジャパンCは00年以降、その05年のみ。 これが意味することも考えていく必要があるだろう。 (ここまで11月23日更新) 2.1.イコール菊花賞馬不在 という図式が成立するので、去年も出したこの資料を。 参考:菊花賞馬不在年のジャパンC(01年以降)
3冠全てに出走した3歳馬、海外遠征歴/外国人騎手のどちらか(もしくは両方)を求めてくるのではないか?と考えられる。 しかし、今年は前者不在。 そう考えると、海外遠征歴を過去1年内に持つジャガーメイル、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサの3頭。 今年の「東京」皐月賞では問題あり、というのなら、残る2つのG1で2着に入ったウインバリアシオンで通用する。 一方、古馬はゼンノロブロイ以外は前走負け。 そのゼンノロブロイが勝った04年のジャパンCは記念行事で11R化している点は見ておきたい。 ちなみに、外国人騎手が騎乗する馬は外国馬4頭。 さらには、ローズキングダム、ヴィクトワールピサ、トーセンジョーダンのG1馬3頭。 3.外国招待馬 2年連続してスノーフェアリーがエリザベス女王杯だけにとどめたが、今年は4頭の外国招待馬が来日した。 最大の大物は、かのモンジュー以来となる今年の凱旋門賞馬デインドリーム。 この馬の可能性も含めて外国馬を考えたい。 参考:外国招待馬が連対したジャパンC(97年以降)
これを見る限り、自身に2400のG1で連対しているか、同枠に3歳馬がいる必要があるだろう。 今年を見ると、全馬消せない。 7枠に凱旋門賞を連対した3歳牝馬2頭が同居したことは気になります。 (ここまで11月24日更新) 4.今秋の古馬G1 今秋の古馬G1を簡潔にまとめてみました。
いわゆる「ステップ戦」と称されるレースを勝った馬が全滅したケースはない。 しかし、ここまではそのステップ戦と称されるレースを制した馬は、ほぼ全て参戦してきた。 (エリザベス女王杯の[地]ステップ戦の1つとされる京都大賞典を牡馬が勝ったため、参戦不可になったことが例外) 今回からはステップ戦が設計されていないが、実質的には菊花賞、天皇賞秋だろう。 また、スプリンターズS以外は前年連対馬が出走しており、該当馬の1頭は連対枠入りしている。 今回はローズキングダム、ブエナビスタと1.2着馬が揃うが、菊花賞馬が出ないことと合わせてみておきたい。 マイルCSみたいなことをするのなら、話は楽だが、同枠馬に疑問符がつく。 5.3場開催週 年初予定では京都との2場開催だったが、震災の影響で開催日数が不足するため、小倉開催が追加された。 それにより、今週は3場開催化。 3場開催週で行われたジャパンCというと、01年、02年、07年。 この3回の連対枠には、海外出走歴をこの1年に持つ馬か外国馬が必ずいる。 今回の枠でいうなら、1.4.5.6.7。 例年は2場だが、3場で行われたG1というと、 07年のマイルCS(当時は2場開催週)、ジャパンC、JCダート、09年フェブラリーS。 そして今年の東京優駿、安田記念、秋華賞。 07年の3レース勝ち馬はダイワメジャー、アドマイヤムーン、ヴァーミリアン。09年のフェブラリーS2着はカジノドライヴ。 いずれも海外歴を持っていた。 さらには、今年の東京優駿、安田記念、秋華賞は今回と同様、年初は2場開催週だったが、震災を受けて3場開催化。 この3レースの枠連を1着枠→2着枠で書くと、3-1、7-1、2-1。 いずれも1枠が2着に入っていることを見たい。 その1枠に入ったのが、海外歴のあるブエナビスタ。 この馬は消せそうで消せない。 6.最終結論 最初にも書いたが、今年は菊花賞馬どころか、G1勝ちの3歳日本馬が不在。 前回、3歳G1馬が不在となった05年のジャパンCを勝ったのは、外国馬アルカセット。 今回も同じことが起きてもいいだろう。 3歳牝馬、前走凱旋門賞連対の2頭が7枠にまとめられたが、そこから勝ち馬デインドリームを◎。 相手筆頭は、直近1年未勝利が気になるものの、前年2着、海外歴あり。 さらに、今年3場開催化したG1でお約束の1枠に入ったブエナビスタ。 3番手に、唯一の日本調教3歳馬となったウインバリアシオン。 G1で2着に入ったキャリアは昨年のローズキングダム同様に通用する。 あと、今年は新馬券の発売初年だが、そのようなジャパンCは02年、04年。 この両年は天皇賞秋1着馬のいる枠が2着枠となったことから、トーセンジョーダンと同枠に入ったエイシンフラッシュ。 最後に海外歴、外国人騎手で揃ったG1馬ヴィクトワールピサを押さえたい。 【 買い目 】 馬連 (2.13)-(2.8.12.15.16)、馬単 8.12.13.15.16→2 計14点 【 結果 】 1着 ○ 02 ブエナビスタ 2着 × 16 トーセンジョーダン 3着 -- 01 ジャガーメイル ----- 5着 ▲ 12 ウインバリアシオン 6着 ◎ 13 デインドリーム ( 馬連2300円 ) ( 参考:馬単4180円 ) 【 再考 】 馬連的中となったものの、2着候補としたブエナビスタに勝たれたわけですから、実質は負け。 いわゆる「結果オーライ」。 今年、急遽3場開催化したことで、同じように3場開催化したレースとしてサンプルを考察の5で取り上げた。 この見立てはあっていたが、次週からは当初から3場開催が予定されている。 つまり、このような変更はここが終着駅。 終着駅は裏返すことが往々にしてある。 それをわかっていながら、1枠を2着枠としているようではまだまだ。 あとは、同枠のジャガーメイル。 直前1年間で唯一の賞金加算歴ゼロ。 ブエナビスタと組んで、日本馬で海外遠征歴を持つ馬どうしの枠を作り上げた。 2着のトーセンジョーダン。 新馬券初年は天皇賞秋1着馬が2着同枠馬として機能していたが、年内にG2を2勝以上した天皇賞秋1着馬。 こうなると、スペシャルウィーク、テイエムオペラオーと出番が来ていた。 3歳G1馬不在から94年、05年のような外国馬枠の連対を期待したが、そうはならず。 全世代出走、取消なし、FG割れとなり、それまでの話が通用しなくなった。 これは枠順発表の時点でわかっていたことであり、その時点で枠配置をもう一度洗いなおしたほうがよかったのでしょう。 |