●第63回 農林水産省賞典 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)● 12月11日阪神11R 芝1600m外、2歳、牝、国際、馬齢、指定 12月10日更新 変更点 WIN5発売
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 1.マイル歴 2.ファンタジーSの存在 3.WIN5発売初年 4.最終結論 1.マイル歴 昨年の予想でもふれたが、2歳、3歳限定戦で最も短い距離のG1はここと朝日杯FS、桜花賞、NHKマイルCの1600。 それを意識させるかどうかは別として、勝ち馬が走った距離を見ると、マイル戦以上での実績を求めているように見える。 参考 阪神JF連対馬距離実績
このレースが馬齢化した03年以降は、1600以上の勝利歴か無敗馬のどちらかしか勝ち馬としての出番が来ていない。 無敗馬は登録段階で1戦1勝馬5頭を含む8頭。 そして、1600以上での勝利歴を持つ馬は、登録段階で20頭とかなり多数。 外回りになってからはさらに顕著。 ただ、1つ気になることが。 今年の登録馬を見ると、マイル以上での重賞加算歴を持つ馬がゼロ。 そういう年は05年、06年、08年 同じように外回りで行われた06年、08年の勝ち馬はウオッカにブエナビスタと、のちには名牝と呼ばれる馬。 しかし、当時は秋番組デビューで敗戦歴のある普通の1勝馬。 負けたとはいえ、マイル以上での加算歴があり、デビューからは全戦馬券対象となっている点がほかの馬との違いだろう。 今年の出走馬ではフレイムコード。 抽選を抜けたら注目したい。 (ここまで12月7日更新) そのフレイムコードは残念ながら抽選で除外されたので、視点を変えざるを得ない。 2.ファンタジーSの存在 ステップ戦としては重要な位置づけにあるように見えるが、全くと言っていいほど機能していないファンタジーS。 その勝ち馬アイムユアーズ。 函館2歳S2着で既にオープン馬としての格付けを持つ馬がファンタジーSを勝った。 そんな前科を持つ馬は2頭。 06年2着のアストンマーチャンと08年着外のイナズマアマリリス。 後者が着外に終わったが、この馬はマル地で初勝利は道営であげたもの。 JRAで初勝利をあげたことで狙いは立つが、アストンマーチャンは3勝馬。 さらに、来年からはステップ戦としてアルテミスSが加わることで体制が変わる。 牝馬限定ステップ戦1レースのみ、WIN5発売戦1年目という1回限りのレースとなることが既に確定した今年。 2年連続の変更となるが、同じように変更され続けた06年〜08年が前年1着馬の流れを受け継いでいる。 今年もそれをやるというのなら、昨年のレーヴディソールの継承。 無敗、オープン勝ちあり、マイル戦勝ちあり、ステップ重賞勝ちあり。夏秋番組加算歴あり。 この5つを全部満たす馬はいないが、最も近いのはマイル戦芙蓉Sから直行するサウンドオブハートだろう。 3.WIN5発売初年 今秋のG1でWIN5発売戦1着歴を持たずに勝ったのは3頭。 スノーフェアリー(エ女王杯)、エイシンアポロン(マイルCS)、ブエナビスタ(ジャパンC)。 この3頭は自身か同枠馬が前年の同一レースで連対していた。 2歳限定戦にそういう話はないので、WIN5勝ち歴を持つ馬から狙いたい。 該当はファインチョイス(函館2歳S)、エピセアローム(小倉2歳S)、ラシンティランテ(白菊賞)の3頭。 4.最終結論 この3頭から、秋番組で唯一対象となる白菊賞を勝ったラシンティランテをとりあえずの本命。 マイル戦加算歴もプラスだろう。 相手筆頭に、無敗のオープン馬サウンドオブハート。 3番手に赤松賞勝ち馬のトーセンベニザクラ。 参考:赤松賞1着馬が2勝以上の馬と同枠を組んだ年の阪神JF(00年以降)
去年のダンスファンタジアは沈んだが、同枠が1勝馬。 今年は3頭枠に組まれたが同枠に2勝馬がいるので、問題ないだろう。 あとはWIN5発売戦勝ち歴とマイル歴を併せ持つエピセアロームとして、この4頭でまとめたい。 新馬券初年は重賞勝ち馬が入った枠に出番が来ているが、この馬以外はマイル歴がないので見送りたい。 【 買い目 】 枠連6.7.8ボックス、8-8 計4点 【 結果 】 1着 -- 13 ジョワドヴィーヴル 2着 -- 11 アイムユアーズ 3着 ○ 18 サウンドオブハート ----- 10着 ▲ 15 トーセンベニザクラ(1着同枠) 15着 ◎ 12 ラシンティランテ(2着同枠) ( 枠連 880円 ) 【 再考 】 レースはマイルの新馬戦を勝ったばかりの1戦1勝馬、ジョワドヴィーヴルが制した。 この馬に関しては、考察の最後で触れたように同枠のトーセンベニザクラ、プレノタートの存在が大きかったと考えている。 2歳500万赤松賞1着馬の出走、ならびに、同枠に2勝馬の配置。 今年で5回目となるが、見事なまでに「連対枠入り」する自らの役割を繰り返した。 そして、2着にはファンタジーS勝ちのアイムユアーズ。 こちらも考察で触れたが、同枠馬のWIN5対象戦1着歴は大きなプラス。 さらには、外国人騎手のメンディザバル騎乗で仮想[外]となったこともあるだろう。 ちなみに、新馬券が発売された02年、04年はともにファンタジーS1着馬が馬券対象となっていたこともあった。 02年 馬単・3連複発売初年 1着 ピースオブワールド 04年 3連単発売 3着 ラインクラフト 当時の騎手は両方とも福永。 今回はジョワドヴィーヴルに騎乗していたが、こういうつながりもあったのだろうか……。 同枠馬の激走で救われた感は否めないが、外枠3つで終わるという方向性は間違ってなかった。 的中していたとはいえ、10倍を切るような安い枠連じゃないか、ということは確か。 ただ、外すよりも数倍マシな結末だったと考えています。 |