●ジャパン・オータムインターナショナル 第36回 エリザベス女王杯(G1)● 11月13日京都11R 芝2200m、牝、国際、定量、指定 11月12日更新 変更点 WIN5発売、ステップ戦府中牝馬S、G2昇格(来年は府中牝馬S土曜日開催)
【 過去10年経歴 】
【 考察 】 1.女王に求めるもの 2.外国馬の存在 3.今年の番組 4.3歳馬 5.古馬 6.WIN5 7.最終結論 1.女王に求めるもの このレースの由来となった「エリザベス女王」。 女王となるためには、男勝りのものがなければいけない。 それは過去のこのレースが如実に物語っている。 特に日本馬はG2以上の牡馬混成戦で連対実績を持つ馬が出てきたら即刻軸馬にできた。 ブエナビスタがこちらに回ってこれば連軸鉄板だったが、残念ながらパス。 そのため、逆解釈をしたい。 つまり、「牡馬相手にはG3以下でしか出番のない馬たち」が集った年の女王杯はどうだったのか? 参考:G2以上牡馬混成戦連対歴が直前1年間に「いなかった」年のエリザベス女王杯
勝ち馬は3歳時に同じ京都のG1秋華賞出走、さらには重賞1着歴があった。 2着馬には秋の重賞実績が求められている。 ただ、それを蹴散らして余りある実績を持つのが香港Cを勝った前年1着馬のスノーフェアリー。 さらには、去年のスノーフェアリー同様、英国オークス馬のタイトルを持つダンシングレインの両外国馬。 これは項目を改めて触れたい。 (ここまで11月8日更新) 2.外国馬の存在 「ジャパン・オータムインターナショナル」と銘打たれてからは毎年参戦する外国馬。 昨年、本家英国オークスを勝ったスノーフェアリーが外国馬として初の連対を果たした。 今年もそのスノーフェアリーと、今年の英国オークス馬ダンシングレインが来日する。 去年は取消戦、さらにはアパパネの同枠馬だったことは一因として否めない。 英国オークスを勝つこと、自身がG1馬であること、そして日本のG1馬の同枠となること。 それらが必要なのか、それとも、昨年は単なる取消戦の総括としての出番だったかは今年判明することだろう。 3.今年の番組 さて、今年のエリザベス女王杯をとりまく番組を考えたい。 桜花賞、オークスは発表後に当日の番組変更を行い、秋華賞は同日の東京開催を奇数開催日として施行した。 来年、それは「ない」と仮定するなら、今年も来年も同じポジションで行われるこのレースでは、 今年の3歳G1馬は揃って出番を失うことになる。 古馬ステップ戦府中牝馬Sもしかり。 今年は日曜5日目施行だったが、来年は土曜施行で立場が変わる。 6歳世代の登録が最初からなく、登録している7歳馬ワルキューレが除外対象のため、6歳上世代不在となりそうだが、 現時点で人気となりそうな馬たちはそこに頼るのだろうか。 それとも、6歳馬不在で行われた06年のように、前年1着馬を2着席に起用してくるのだろうか。 (ここまで11月9日更新) 4.3歳馬 番組の視点から見れば、06年から1着賞金が引き下げられた。 これによって、「優駿牝馬>エリザベス女王杯」と賞金額1位レースが逆転したのだが、それを含めてみてみたい。 3歳馬が連対したエリザベス女王杯は現行馬齢表記後ではのべ8頭。 参考:3歳馬が連対したエリザベス女王杯(01年以降)
過去の傾向として ・ 牝馬G1連対歴は必須(最低でも同枠には必要) ・ 秋華賞連対馬はローズS勝ち こうなると、ローズSをパスしたアヴェンチュラ、逆に秋華賞をしくじったホエールキャプチャでは厳しく、 優駿牝馬以外出番のないエリンコートも同様と受け取れる。 ならば、今年も外国馬ダンシングレインは侮れない。 (ここまで11月10日更新) 5.古馬 国際化されてから古馬が連対したケースはあるが、そのすべてが3つに分けられる。 1.過去に女王杯で連対枠入りした馬の枠 2.府中牝馬S連対 3.当年、牡馬混成重賞勝ち こうなると、今年は一気に減る。 1は、アパパネ、スノーフェアリー、ブロードストリート。2は、イタリアンレッド、アニメイトバイオ。 3は、イタリアンレッドだが牡馬相手ではハンデG3しか勝っていないので評価は下げる。 あとは外国馬スノーフェアリー。 6.WIN5 今年からは新馬券が発売されるが、過去の新馬券1年目となった女王杯は以下の3回。 参考:新馬券1年目のエリザベス女王杯
よく見ると、1着馬は全てG1既勝馬。2着馬も別定重賞1着歴は持っている。 参考:WIN5導入後の古馬G1
いわゆる[地]ステップ戦とされるレースとしては京都大賞典と府中牝馬Sだが、京都大賞典組は不在。 そうなると、ステップ戦1着馬がいたりいなかったり……となるが、3歳馬がいながらステップ戦1着馬が来なかった と強引な解釈をすれば安田記念がサンプルとしては落ち着く。 その安田記念。 2着枠は、京王杯勝ちのストロングリターンにマイラーズC勝ちのシルポートとステップ1着馬で揃えていた。 今回も秋華賞1着馬と府中牝馬S1着馬の同居という1枠はやはり気になる。 7.最終結論 新馬券1年目という点から秋華賞1着馬アヴェンチュラ、前年1着馬スノーフェアリーといったG1馬。 さらには、去年のスノーフェアリー、アパパネと同様に、日英オークス馬が今年も同枠配置。 そのため、もう1頭の外国馬ダンシングレインも評価を下げられない。 この3頭の上位争いだろう。 一応、優劣をつけると、去年同様日英オークス馬の同枠配置を買って、ダンシングレインを本命。 今年、7歳の条件馬ワルキューレをわざわざ出走させてまで、6歳世代不在で行いたかったことが何を意味するか。 最初からイレギュラーな条件で行います、ということを示唆している。 そのため、1度限りとなる「5日目日曜WIN5あり」の府中牝馬S勝ちイタリアンレッドを入れて、この4頭で終わりたい。 馬券は4頭ボックスで。 【 買い目 】 馬連ボックス 計6点 【 結果 】 1着 ▲ 18 スノーフェアリー 2着 ○ 01 アヴェンチュラ 3着 -- 04 アパパネ ----- 16着 ◎ 14 ダンシングレイン ( 馬連 700円 ) ( 参考:馬単1160円 ) 【 再考 】 G1既勝馬スノーフェアリーが勝ち、2着に別定重賞勝ち歴を持つアヴェンチュラと、新馬券1年目をそのまま踏襲。 過去の傾向そのままに決まった。 G2以上牡馬混成戦連対歴が直前1年間に「いなかった」年として最初は触れたが、あくまでも日本馬を対象としたもの。 外国馬まで広げるとスノーフェアリーが該当するが、きっちりとレースを勝った。 ローズS→秋華賞連勝とならなかったことが引っかかったが、自身がクイーンS勝ち。 さらには同枠にG2府中牝馬S勝ち馬イタリアンレッドが入ったこともアヴェンチュラにはプラスだっただろう。 あらゆる角度から傾向を出したが、ほとんど全てを継続させる結果。 見立ては間違ってなかった。 |