●第45回 京都牝馬ステークス(G3)●
     1月31日京都11R 芝1600m、牝、国際、別定

     1月30日更新
     変更点 別定規定変更、賞金減額(3900→3800)
12 ブラボーデイジー 55 福永 05 ワンカラット 54 藤岡佑
09 チェレブリタ 54 ルメール 06 ザレマ 56 安藤勝
× 04 クラウンプリンセス 55 太宰 × 08 ヒカルアマランサス 52 デムーロ

【 過去8年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
37回 02年 2京2芝16、牝、混、別     ビハインドザマスク
38回 03年 2京2芝16、牝、混、別 馬単・3連複発売、別定規定変更   ハッピーパス
39回 04年 2京2芝16、牝、混、別 別定規定変更   チアズメッセージ
40回 05年 2京2芝16、牝、国、別 国際化、3連単発売、賞金減額(4200→3900) 1R→2R→3R アズマサンダーズ
41回 06年 2京2芝16、牝、国、別   2着同着 マイネサマンサ
42回 07年 2京2芝16、牝、国、別 別定規定変更   ディアデラノビア
43回 08年 2京2芝16、牝、国、別、2場 別定規定変更 取消、障害中止
3場→2場
アドマイヤキッス
44回 09年 2京2芝16、牝、国、別、2場 別定規定変更   チェレブリタ
45回 10年 2京2芝16、牝、国、別 別定規定変更、賞金減額(3900→3800)    
( 08年は東京積雪中止による2場開催日 )

【 考察 】
 ブログの週中考察でも書いたが、今年から「1200万ごと1K増」から「1600万ごと1K増」に別定規定が変更された。
 条件馬の増量がなくなったので、ある意味でわかりやすい設計になったと受け取りたい。

 1月か2月かで4歳馬の基礎重量が1K変わるために微妙な設計変更があるが、根本の規定が変わった前回(1200万ごと1K増)07年の連対馬も直前連対が牝馬限定戦「2着」だった。

 07年京都牝馬S
着順、馬名 前走 直前加算 条件歴
1着 ディアデラノビア 香港C 7着 中山牝馬S 2着 通年OP
2着 ウイングレット ターコイズS 2着 (過去1年加算歴なし) 通年OP

 今年の該当馬は愛知杯2着のブラボーデイジー。
 単純だが、ここから入る。

 今年から賞金が減額されたが、前回の減額年(05年)の勝ち馬アズマサンダースの直前加算が「桜花賞2着」と、これまた牝馬限定戦2着。

 さらには、別定規定の変更で出走15頭中12頭が前年の規定よりも1K軽い重量で出れるにもかかわらず、2K増馬では唯一となる前年規定でも同重量。
 
 これらのことも加味して、この馬から入りたい。

 相手筆頭は阪神Cで◎としたワンカラット。
 別定規定が変わったため、昨年で終わりとなる可能性もあるが、05年の国際化後は前年の牝馬3冠レースのどこかに出走歴を持つ4歳馬が連対枠にいる以上、唯一の出走歴(桜花賞4着)を持つこの馬は外せない。

1着枠、馬名 成績 2着枠、馬名 成績
05年 1着 アズマサンダース 桜花賞 2着 2着 ウイングレット 秋華賞 3着
06年 1着同枠 アドマイヤメガミ 優駿牝馬 8着    
07年     2着同枠 ソリッドプラチナム 秋華賞 10着
08年 1着同枠 ローブデコルテ 優駿牝馬 1着 2着 ザレマ 優駿牝馬 10着
09年     2着同枠 カレイジャスミン 秋華賞 13着

 そして、同じ賞金減額戦となった東京新聞杯の結果を見てから予想を書いているが、気になることが2つ。

 1つは勝ったレッドスパーダは減額賞金戦となったニューイヤーSを制した経歴があった。
 もう1つは昨年の連対馬が揃って出走したが、前年の勝ち馬アブソリュートが2着同枠にいたこと。

 前者のような新賞金規定を制した馬は今年は出走していない。
 後者はこのレースも該当するので、昨年の勝ち馬チェレブリタを消すことは出来ない。

 その東京新聞杯はOP勝ちを直前加算に持つ重賞未勝利の3頭が1着〜3着を占めたが、別定規定も変更されたここでも同じ結末となるとは考えづらい。

 それに加えて、有力馬の出走を促進するために規定が変更されたことを考えると、下級馬ではなくて、実績馬の出番となることも考えれれる。

 そのため、重賞勝ち歴のあるザレマを加え、ワンカラット、チェレブリタと同枠に入ったクラウンプリンセス、ヒカルアマランサスを押さえたい。
 
【 買い目 】 馬連 12-4.5.6.8.9 計5点
 

【 結果 】
1着 × 08 ヒカルアマランサス
2着 -- 15 ベストロケーション
3着 △ 06 ザレマ
-----
4着 ○ 05 ワンカラット
5着 ▲ 09 チェレブリタ(1着同枠)
7着 ◎ 12 ブラボーデイジー

【 再考 】
 「賞金減額戦、3場開催日復活」という同方向への変更がなされた今週の3重賞。

 その流れを東京新聞杯から見抜こうとした。

 その観点から5枠両馬を入れた方向性は正しかったが、プロセスが違っていた以上、こういう結果になるのは仕方ない。
 
レース名   前年最先着馬成績
東京新聞杯 前年1.2着馬出走 アブソリュート 2着同枠
京都牝馬S 前年1.2着馬出走 チェレブリタ 1着同枠
根岸S 前年2着馬出走 ヒシカツリーダー 2着同枠

 先週の3重賞は以上のように、前年の同レースで最先着を果たした馬の枠が連対。
 京都牝馬Sだけが1着枠になったのは、フルゲート割れ(15頭立、他は16頭立)のうえに、別定規定を変更したのが大きかったのでしょう。

 番組表に「有力馬の出走を促進する」ために別定規定の変更をした、と書いてあったが、その記載にばかり目が向いていた。
 実績馬といえば、同枠の忘れられた?桜花賞馬レジネッタとともに最高クラスの実績を持っていたうえに、新別定規定でも重量はそのまま。

 そして、東京新聞杯から受け取ったものが違っていたことも判明。

 勝ったレッドスパーダがNHKマイルC2着歴を持っていたことで、ヴィクトリアマイル2着のこの馬にも出番が来ると思い込んでしまったが、そうではなくて、「前走1着馬」の連対を引き継いでいましたね。
 
 京都牝馬Sには前走1着馬が3頭出走していたが、その中身は1600万が1頭、1000万が2頭。
 唯一の前走1600万勝ちを持つベストロケーションが2着。

 ここまでは読めませんでしたが、ゆっくり考えてみれば、目の付け所1つでしたね。
 
 とはいえ、仮にここまで読んだとしても、予想を書く段階では、「距離が違う」などと理由をつけてベストロケーションは買わなかったと思いますが……。
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