●第44回 小倉大賞典(G3)● 2月6日中京11R 芝1800m、国際、ハンデ 2月5日更新 変更点 1回小倉1日→代替中京1回5日
【 過去8年経歴 】
【 考察 】 本来は小倉での開催ですが、中京が3月の高松宮記念が終わると2年間の改装工事。 そのため、小倉と暮れの中京の開催を入れ替えたことで、小倉大賞典@中京という珍レースとなりました。 ちなみに、中京で小倉大賞典が行われたのは12年前。 単勝1.2倍の圧倒的な人気に応えたサイレンススズカがあっさりと逃げ切ったレースでした。 (その次に出走した金鯱賞が歴史に残る重賞での「大差」勝ちです) さて、そういう背景のため来年は小倉に戻り、ここが1回限りのレースとなることがレースの前に確定しています。 「何でもあり」といわれたらお終いですが、考察を。 開催日程の関係で一昨年は最終週、昨年は開幕週、そして今年は3週目と開催日数は毎年の如く動いているが、共同通信杯&シルクロードSの前日という立ち位置は変わらない。 つまり、「事実上のポジションは変わらないが、開催場と日程表記が変わったレース」となるだろう。 そういうレースとなると、函館スプリントSから重賞路線をスタートさせた昨年の札幌12日間開催が浮かんでくる。 総和で24日間やることにかわらないが、「8日間×3開催」ではなく、あえて「12日間×2開催」とした昨年の札幌は、ここにつなげるためだったのではないだろうか。 その札幌で行われたハンデ重賞は(農林)函館記念。 09年 第45回農林水産省賞典函館記念(G3) 代替札幌12日目施行、国際化、Jpn3→G3
気になる点をいくつか。 ・ 1着馬サクラオリオンの直前加算は同距離ハンデ戦、最後に走った条件戦は「札幌2000」の同競馬場同距離戦 ・ 1着同枠馬インティライミはこのレースに登録あり ・ 2着馬マヤノライジンはこのレースに登録がある上に、前年同レース出走(5着) ・ 2着同枠馬ヤマニンメルベイユの直前加算は再現不能な「古馬Jpn3」最終年、しかも取消戦 それらに関わる登録馬を見ると、 ・ 同距離ハンデ重賞は、中山牝馬SとラジオNIKKEI賞しかないので、古馬牡馬には出走できない条件。 ・ 連対同枠馬はともにG1帰りだが、ここにそういった馬はいない。 ・ 昨年の小倉大賞典出走馬で今年も登録している馬はホッコーパドゥシャ(7着)のみ。 ・ 再現不能な重賞での加算歴を過去1年以内に持つ馬は、3頭。 アーリーロブスト スワンS2着(今年から賞金減額) ビエナビーナス クイーンS1着(日程表記変更) マヤノライジン 函館記念2着(代替札幌) その他では札幌代替のOP特別巴賞を制したマンハッタンスカイ。 中京改装後はコース形態も変わり1800mがなくなるため、ここが最後の中京1800重賞。 そのため、今の中京で行われた重賞で昨年の賞金加算歴を持つシャドウゲイト、リトルアマポーラも見ておきたい。 あとは、ここに登録しているインティライミが気になります。 (ここまで2月3日更新) 今年は最初に書いたように「再現不能」な中京施行だが、このレースを振り返ると、再混合化して国際化路線への歩みをはじめた05年以降は毎年のように条件変更が行われている。 しかし、歴史を見るとぶれないものも。 それは、「重賞連対馬」のいる枠、そして、今年になってから出走歴を持つ馬がいる枠に出番が来ているが、見逃せないのが過去1年間全戦OPで賞金加算歴のない馬の枠がきていることがわかる。
今年の該当馬はインティライミとダンスインザモアだが、ダンスの同枠馬はマヤノライジン。 函館記念で連対枠入りした2頭の枠におさめられたのは何かの縁だろうか? この点が引っかかる。 そして、過去の小倉大賞典が「今年、小倉、同距離」。どれかを持つ重賞連対馬を1着枠に用意しているうえに、連対枠には前走条件戦出走馬がいない。 しかし、今年は中京開催。 となると、愛知杯勝ち歴のあるリトルアマポーラが出てきてしまう。 しかも同枠が負けっぱなしのインティライミ。 この組み合わせが囮にも見えるが、この馬から入る。 相手筆頭には、同枠馬が気になるものの前年の同レース出走歴を唯一持つホッコーパドゥシャ。 その後は、函館記念2着歴があるうえに、負けっぱなしのダンスと組んだマヤノライジンと代替戦などで出番の多いマンハッタンスカイ。 押さえにビエナビーナスと同枠に入ったドリームサンデー、ビエナビーナスの4枠両馬を。 馬券は上位4頭ボックスと押さえの2頭へ流し。 【 買い目 】 馬連 1.10.12.13ボックス、1-7.8 計8点 【 結果 】 1着 -- 16 オースミスパーク 2着 -- 14 ナリタクリスタル 3着 ▲ 10 マヤノライジン ----- 9着 ○ 13 ホッコーパドゥシャ(2着同枠) 13着 ◎ 01 リトルアマポーラ (2着入線 -- 04 マイネルスターリー 5着降着) (出走取消 -- 03 モエレビクトリー) (騎手変更 -- 16 オースミスパーク 赤木54→藤岡康54) 【 再考 】 最初に切った前走条件戦の2頭で決まり、あっさりとジ・エンド。 普段からお読みになられている方には申し訳ありませんが、ここまで外れると逆にサッパリします。 振り返ると、最初から明後日の方向を向いていました。 昨年の代替札幌開催となった函館記念をサンプルとしましたが、その札幌開催は12日間と開催日数を変更していた一方、この代替中京開催は8日間という日数は変わらぬまま。 そこを見落としていたということでしょう。 その函館記念では前走条件戦という馬がいなかったことの逆、さらには、再混合化以降の小倉で施行された小倉大賞典では重賞歴を求めていることの逆を取れば、今回が「直前加算が条件戦」という狙いを立てることができたのかもしれないが、さすがにそこまではできなかった。 取消や降着が発生したレースとなったが、最初から「1回限りの中京代替」が判明しているので、その点での問題はないと考えています。 ただ、名前に「小倉」が入っている以上、小倉の影響はゼロではないことが伺える。 1着同枠 テイエムアンコール 前年小倉記念2着同枠、前年長久手特別(中京1800)1着 2着 ナリタクリスタル 500万下(中京1800)1着 2着同枠 ホッコーパドゥシャ 前年小倉記念2着 昨年の小倉重賞で連対枠入り実績を持つ2頭、さらには同競馬場同距離戦実績保有馬の枠に任せる、ということだったのだろうか? しかし、開催日数を変更する開催というのが暮れの代替小倉で待っている。 先の話となるが、年末の中日新聞杯、愛知杯でこの考え方が生かせるのならば(これもそうなるかはわからないが)、いい勉強として受け取りたい。 |