●第15回 秋華賞(G1)● 10月17日京都11R 芝2000m、3歳、牝、国際、馬齢、指定 10月16日更新 変更点 なし
【 過去8年経歴 】
【 考察 】 国際化2年目となるこのレース。 昨年のブエナビスタは失敗しましたが、今年はアパパネが牝馬3冠を目指します。 03年に牝馬3冠を果たしたスティルインラブと3歳になってからは同じようなローテーションをたどったこの2頭ですが、通った道の違いは大きいと受け取れます。
昨年のブエナビスタは「Jpn1」の桜花賞、優駿牝馬を勝ったが、その「Jpn1」としての2レースは昨年が最後で今後は再現不能なもの。 夏季番組で変則12日間開催となったため、日程表記がこれまた再現不能な「2回札幌8日目」となった札幌記念を2着で通り、国際化初年のトライアル(ローズS)をパス。 渡仏を断念したためという表向きの事情はあるが、昨年のブエナビスタは再現されないレースでこそ出番の来る馬であり、国際化元年の秋華賞で連対できない馬だった。 しかし、今年のアパパネは一味違う。 03年に牝馬3冠を達成したスティルインラブとあまりにも似ている。 チューリップ賞で2着 → 取消戦となった2レースを勝つ → ローズSを負けたスティルインラブ。 チューリップ賞で2着 → 最終レースを番組発表後に変えた2レースを勝つ → ローズSを負けたアパパネ。 スティルインラブの勝った秋華賞は馬齢で行われた初年だが、今年の秋華賞は「国際」桜花賞、優駿牝馬を通った馬が初めてくる年。 そして、真の国際化は「国際」2歳戦に出走した馬を受け入れる来年。 2年連続で3冠を匂わせつつ出てきた馬を蹴飛ばす可能性はありますが、ローズSで負けたことに加えて古馬戦未経験ということもあり、今年はアパパネに出番が来てもいいでしょう。 (ここまで10月12日更新) それをサポートするようなデータを1つ。 秋華賞は秋番組のレースだが、春の力関係を受け入れている一面がある。 「3歳」秋華賞連対枠
これを見ると、02年と昨年以外はクラシックで連対枠入りした実績を持つ馬に出番が来ている。 02年はクラシックの勝ち馬が不在という、根本的な顔ぶれの問題。 昨年は秋華賞のみが国際化されてG1となったが、その初年に求められるのは新しいキャリア。 そこではさすがに消滅するJpn1格付の桜花賞、優駿牝馬の勝ち馬(ともにブエナビスタ)が使えないという構造上の問題があったと考えることができる。 そういう年はキッチリとトライアルのローズS1着馬を起用している点にも注目すべきだろう。 となると、桜花賞、優駿牝馬が国際化された今年は問題はなさそう。 該当する桜花賞で連対枠入りした4頭と、優駿牝馬で1着を分け合った2頭。 実数としては5頭だが、同枠配置された場合は買ってみたい。 (ここまで10月14日更新) その5頭を重視したいと書いたが、枠順を見ると2冠馬のアパパネと桜花賞2着同枠馬タガノエリザベートが7枠で同枠配置となり、さらに紫苑Sで優先権を得たディアアレトゥーサ。 それに対して、残るレディアルバローザ、オウケンサクラ、サンテミリオンはそれぞれ優先権を持たない他の馬と組まれた。 03年にスティルインラブが3冠を達成した時も、ローズSで5着と負けた上に同枠に優先権を得たベストアルバム(ローズS3着)、タイムウィルテル(紫苑S2着)が組まれていた。 今年もこの枠配置なら3冠達成と見て、アパパネから入りたい。 相手は桜花賞、優駿牝馬で相手を務めたサンテミリオン、オウケンサクラを上位。 その後は優先権を得てクラシックに出走した前科を持つ馬がそろった5枠2頭。 最後にチューリップ賞3着から桜花賞3着、そしてローズS3着と3歳になったらプチヤマニンシュクルか?と思わせる成績のエーシンリターンズを押さえたい。 【 買い目 】 馬連流し 計5点 【 結果 】 1着 ◎ 15 アパパネ 2着 △ 10 アニメイトバイオ 3着 -- 04 アプリコットフィズ ----- 11着 ▲ 08 オウケンサクラ 18着 ○ 05 サンテミリオン ( 馬連 1420円 )( 参考:馬単 1990円 ) 【 再考 】 「クラシックの勝ち馬が出走した年は、自身、もしくはクラシックで連対枠入りした馬に出番が来る。」 「そのためには、枠でトライアルで優先権を獲得した馬のサポートがいる」 このようなことを書いたが、唯一、該当枠に入ったアパパネがレースを制した。 これが読めればアパパネの軸は譲れない。 今回の秋華賞ではアパパネを含めて5頭しかいなかったG1連対枠入りの実績。 その5頭すべてに秋華賞優先権獲得歴がなかったが、それを補うかのごとくディアアレトゥーサ(紫苑S1着)が同枠に配置されたことがカギだっただろう。 そして、2着にローズS勝ちのアニメイトバイオ。 相手がローズS勝ち馬という、前回の3冠牝馬が出た03年とほぼ同じ決着に終わったが、枠配置と出走歴がこの2頭と昨年3冠をしくじったブエナビスタとの決定的な違いにもなる。
1着枠は「クラシック連対枠+TR優先権」、2着枠に「ローズS1着を含むTR出走歴」が3冠牝馬が誕生するためには必要なことは見ての通り。 ちなみに、09年のブエナビスタは札幌記念2着からの出走でTR出走歴なし。おまけに同枠のミクロコスモスはTRで優先権獲得に失敗したため、優先権を持たない枠だった。 2着のアニメイトバイオはローズS勝ちということに加え、混合最終年となった昨年の阪神JFでアパパネと連対席を分け合った。 今年の桜花賞、優駿牝馬が当日の番組変更日のため、何かあるか?とも思ったが、阪神JFをコピーした決着ということは見ておきたい。 そう考えると、結果論になりますが、アグネスワルツは不要で枠のゾロ目となるディアアレトゥーサを押さえるべきでした。 |