●第70回 皐月賞(G1)●
     4月18日中山11R 芝2000m、3歳、牡牝、国際、定量、指定

     4月17日更新
     変更点 国際化、J1→G1、当日番組変更あり
13 ヴィクトワールピサ 57 岩田 05 ローズキングダム 57 小牧
18 アリゼオ 57 横山典 11 エイシンフラッシュ 57 内田
× 12 エイシンアポロン 57 池添 × 16 ヒルノダムール 57 藤田

【 過去8年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
62回 02年 2中8芝20、3歳、牡牝、定、指、2場 外国産馬一部開放 単勝万馬券 ノーリーズン
63回 03年 4中8芝20、3歳、牡牝、定、指 馬単・3連複発売   ネオユニヴァース
64回 04年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指     ダイワメジャー
65回 05年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指 3連単発売   ディープインパクト
66回 06年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指   8R⇔9R メイショウサムソン
67回 07年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指 表記G1→Jpn1   ヴィクトリー
68回 08年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指   8R⇔9R キャプテントゥーレ
69回 09年 3中8芝20、3歳、牡牝、定、指     アンライバルド
70回 10年 3中8芝20、3歳、牡牝、国、定、指 国際化、J1→G1 当日番組変更あり  

【 考察 】
 皐月賞だが、登録馬を見て気になることがある。
 
 ブログでも触れたが、若葉Sを制したペルーガが不在。
 トライアルで優先権を得た馬が不在というよりも、トライアルを「勝った」馬が出てこないというのは異様にも思える。

 そこで、まずは、そのような年の皐月賞を。

 トライアル1着馬不在の皐月賞(「3歳」表記となった01年以降)
変更点 1着馬 前走 他重賞 2着馬 前走
01年 馬齢表記変更 アグネスタキオン 弥生賞1着 ラジオたんぱ ダンツフレーム アーリントンC1着
03年 馬単発売 ネオユニヴァース スプS1着 きさらぎ サクラプレジデント スプリングS2着

 この両年、実はともに若葉Sの勝ち馬がいなかった。(01年はスプリングS1着馬も不在)
 そして、両年とも重賞を連勝している馬が勝ち、2着にはスプリングS2着馬の入った枠にいる重賞既勝馬。
 (サクラプレジデントは札幌2歳S1着歴あり)
 
 となると、今年はどうなるか?
 重賞を連勝し、トライアルを勝った馬といえばヴィクトワールピサ。
 ここから、スプリングS2着馬ゲシュタルトのいる枠を買えばいい、そして、重賞勝ち馬が入ったらそこが大本線となるだろう。

 ヴィクトワールピサの5頭立となった京都2歳S勝ちや、再現不能な「Jpn」戦ラジオNIKKEI杯勝ちが邪魔をするようにも思えるが、先週の桜花賞も阪神JF勝ちのアパパネが制しており、さほど気にすることもなさそう。

 それどころか、当日の最終レースをプレミアム化する番組変更を実施しており、逆にプラスでは?と考えることもできる。
 マイナス材料は、資格賞金1位馬となったことだろう。

 一方で、今年から国際化される。
 そのような変更があった年となると、01年以降では5回。

 皐月賞本体の設計変更があった年
変更点 1着馬 前走 備考 2着馬 前走
01年 馬齢表記変更 アグネスタキオン 弥生賞1着   ダンツフレーム アーリC1着
02年 外国産一部開放 ノーリーズン 若葉S7着 同枠弥生賞1着 タイガーカフェ 弥生賞3着
03年 馬単発売 ネオユニヴァース スプS1着   サクラプレジデント スプS2着
05年 3連単発売 ディープインパクト 弥生賞1着   シックスセンス 若葉S4着
07年 G1→Jpn1 ヴィクトリー 若葉S1着 同枠スプS1着 サンツェッペリン スプS8着

 見事にトライアル1着馬か、その同枠が勝っている。
 これまたヴィクトワールピサには好都合ではないだろうか。

 (ここまで4月14日更新)

 そして今年は本体のみならず最終レースも変更されている。

 当日に変更のあった日の皐月賞
変更点 1着馬 前走 2着馬 前走
06年 8R⇔9R メイショウサムソン スプS1着 ドリームジャーニー スプS3着
08年 8R⇔9R キャプテントゥーレ 弥生賞4着 タケミカヅチ 弥生賞3着

 両年ともこれまでにG1へのステップ戦を制したキャリアを持つ馬が勝ち(キャプテントゥーレはデイリー杯1着歴あり)、2着には優先権獲得馬のみで枠を組まれたトライアル3着馬。

 こうなると、優先権のみで枠を組まれた3枠が出てくるだろうし、その3枠に入ったローズキングダムはご存知のとおり東スポ杯から朝日杯を連勝した。

 そして、同じレースでの出走歴を持つ馬どうしという結果になったことを見たい。

 今回の3枠はスプリングSの優先権枠である以上、アリゼオまで視野に入れたほうがいいだろう。

 そろそろ結論を。

 「3歳」と表記されてからは、全敗どころか最高でも3着までという位置づけとなっている資格賞金1位馬。
 これが気になるが、国際化初年という変更を受けていることもあり、とりあえずヴィクトワールピサを◎とする。

 2着はなく、勝つか3着ではないだろうか。

 相手だが、当日の番組が変更されたこともあり、優先権のみで組まれた3枠からローズキングダム。
 その後は、スプリングS組でまとめることも考えられるので勝ち馬のアリゼオ。

 同枠に唯一の重賞出走歴を持たないヒルノダムールが入ったこともプラスだろう。

 押さえに同距離戦勝ちに加えて、優先権勝ちの馬と組んだエイシンフラッシュ、その同枠となった京王杯勝ち歴も持つエイシンアポロンの6枠2頭と、前述したヒルノダムールを。

 馬券は馬単、ワイドといきたいが、何せ軸が人気馬。
 しかし、その馬を100%まで信じることができないので、縦目も引き、馬連、馬単でとどめたい。

【 買い目 】 馬連、馬単 13→5.11.12.16.18、馬連 5-18 計11点


【 結果 】
1着 ◎ 13 ヴィクトワールピサ
2着 × 16 ヒルノダムール
3着 △ 11 エイシンフラッシュ
-----
4着 ○ 05 ローズキングダム
5着 ▲ 18 アリゼオ
( 馬連 1260円 )
( 参考:馬単1920円、3連複11410円、3連単35220円 )

【 再考 】
 若葉S勝ち馬ペルーサの不在から重賞連勝中の馬の出番とみて、唯一の該当馬となったヴィクトワールピサを軸としたことは正解。
 資格賞金1位ということで、スプリングS組の縦目はひいたが、リスクマネジメントの一環ということで、この点はご容赦いただきたい。

 買い目としてあげたが、アリゼオ、ローズキングダムが相手で決まることは限りなく低いと見ていたが、そのとおりの結果。
 弥生賞勝ち馬を軸とした以上、スプリングS組は不要だった。

 この点の絞込みはもう少しやればできた、と思うと少し後悔。

 一方、2着に突っ込んだヒルノダムール。
 出走18頭で唯一重賞出走歴を持たない馬だったことは見ておきたい。

 そして、前走のステップ戦が同距離戦、さらには若駒S勝ちを見ておく必要があるだろう。
 01年のアグネスタキオン、05年のディープインパクトしか出ていない弥生賞1着馬からの皐月賞馬。

 01年はアーリントンCから直行したダンツフレーム、05年は若葉Sで権利取りに失敗した前科を持つシックスセンスだった。

 ともに前走は別路線。
 この点まで見ておく必要があっただろう。
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