●第15回 NHKマイルカップ(G1)●
     5月9日東京11R 芝1600m、3歳、国際、定量、指定

     5月8日週中考察更新
     変更点 当日番組変更あり
04 サンライズプリンス 57 横山典 02 コスモセンサー 57 石橋脩
01 ダイワバーバリアン 57 蛯名 15 ガルボ 57 後藤
× 11 エイシンアポロン 57 岩田 × 13 ダノンシャンティ 57 安藤勝

【 過去8年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
7回 02年 3東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指   4R→5R→6R テレグノシス
8回 03年 1東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指 馬単・3連複発売   ウインクリューガー
9回 04年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指     キングカメハメハ
10回 05年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指 3連単発売   ラインクラフト
11回 06年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指     ロジック
12回 07年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指 表記G1→Jpn1   ピンクカメオ
13回 08年 2東6芝16、3歳、牡牝、混、定、指     ディープスカイ
14回 09年 2東6芝16、3歳、牡牝、国、定、指 国際化、Jpn1→G1 降着あり ジョーカプチーノ
15回 10年 2東6芝16、3歳、牡牝、国、定、指   当日番組変更あり  

【 考察 】
 スプリングSなどで優先権をとっても皐月賞をパスした、桜花賞上位に入ったが、オークスを見送った。

 そして、こちらへやってきた。

 そういう馬たちが例年1頭はいるものだが、今年はいない。

 というのは、クラシックの国際化元年である以上、新規路線を歩んでもらう必要があり、このご時勢にマイル路線への脱線はご法度なんでしょう。

 だからこそ、クラシックTRで優先権を反故にする動きもなく、NZTがここ向けに発行した3枚の優先権もキッチリと使われる必要がある。
 ということで、優先権を保護にしてこちらに顔を出す馬はいないNHKマイルCとなったが、そういったマイルCは03年以降では、03年、06年、08年があげられる。

TR備考 1着馬 3歳OP 3歳重賞歴 2着馬 TR歴
03年   ウインクリューガー 毎日杯8着 アーリントンC エイシンツルギザン NZT
06年   ロジック NZT3着 アーリントンC2着 ファイングレイン NZT2着
08年 NZT3着不出走 ディープスカイ 毎日杯 毎日杯 ブラックシェル 弥生賞2着

 一見すると、3歳別定重賞での加算歴を勝ち馬は持っており、2着馬はG2連対歴あり。
 そして、連対馬は2歳時にオープンでの賞金加算歴を持っていない。

 さらに今年はNZTで優先権を獲得した馬は全馬出走予定。

 となると、03年、06年をサンプルとして考えることになるだろうが、「マイル重賞連対歴保有馬vsトライアル連対馬」で決まっている。

 ならば、該当するサンライズプリンス、コスモセンサー、ガルボ、ダイワバーバリアンといったところは見逃せないだろう。

 (ここまで5月4日更新)

 さらに詳しく見ると、重賞1着馬とTR1着馬、重賞2着馬とTR2着馬という組み合わせが見えるうえに03年、06年はともにマイル重賞でのものだった。
 
 昨年も取り上げたが、カク地なしのうえにNZTで優先権を獲得した馬が3頭そろったときのNHKマイルCは3歳マイルOP、3歳マイル重賞での賞金加算歴を持つ馬の枠にしか出番がない。
 
 NHKマイルC連対馬(01年以降)
1着馬名 3歳重賞 3歳OPマイル 2着馬名 3歳重賞 3歳OPマイル  
01年 クロフネ 毎日杯   グラスエイコウオー     地方馬出走あり
02年 テレグノシス スプリS2着   アグネスソニック きさらぎ2着   NZT2着不出走
03年 ウインクリューガー アーリC アーリC エイシンツルギザン NZT NZT  
04年 キングカメハメハ 毎日杯   コスモサンビーム     NZT3着不出走
05年 ラインクラフト 桜花賞 桜花賞 デアリングハート      
06年 ロジック アーリC2着 アーリC2着 ファイングレイン NZT2着 NZT2着  
07年 ピンクカメオ   菜の花賞 ローレルゲレイロ アーリC2着 アーリC2着  
08年 ディープスカイ 毎日杯   ブラックシェル 弥生賞2着   NZT3着不出走
09年 ジョーカプチーノ ファルコンS   レッドスパーダ スプリS2着    

 昨年の勝ち馬ジョーカプチーノの同枠にはサンカルロ(NZT1着)、2着のレッドスパーダの同枠にはティアップゴールド(NZT2着)が入っていた。

 ならば、今年も、サンライズプリンス、ダイワバーバリアンのNZT連対組、コスモセンサー、ガルボといった3歳マイル重賞勝ち馬のいる枠を見る必要があり、この4頭を上位評価したい。
 
 本来なら該当馬だけでいいのだろうが、来年は国際化された2歳戦を通り抜けた馬がやってくる。
 TRのNZTを制した馬が出てくるのはこのときで、今年も同枠馬どまりとなる可能性は否めないが、サンライズプリンスから入りたい。

 相手は前述3頭に加えて、前走重賞勝ちのダノンシャンティと来年から2歳戦の国際化によってリニューアルされるため、最後のJpn重賞となった昨年の2歳戦を通り抜けたエーシンアポロンまで抑えたい。  

【 買い目 】枠連、馬連流し 計9点


【 結果 】
1着 × 13 ダノンシャンティ
2着 ▲ 01 ダイワバーバリアン
3着 -- 03 リルダヴァル
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4着 ◎ 04 サンライズプリンス
11着 ○ 02 コスモセンサー

【 再考 】
 毎日杯を制したダノンシャンティ。

 毎日杯勝ち→NHKマイルC出走というと、第1回のタイキフォーチュンにはじまり、クロフネ、キングカメハメハが勝っているが、クラシックへの優先権を反故にした、NZT優先権馬がパスした、カク地馬が出てきた……、そういう馬たちがいる年でこその出番と考えていたため、まったく逆の結果となった。

 降着発生戦になったとはいえ、昨年の国際化初年のNHKマイルCで、毎日杯を勝ったアイアンルックが沈んだこととあわせても、狙い辛いかったことは事実。

 国際化により、流れが変わったのだろうか?
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