●第71回 菊花賞(G1)● 10月24日京都11R 芝3000m、3歳、牡牝、国際、馬齢、指定 10月23日更新 変更点 国際化、J1→G1
【 過去8年経歴 】
【 考察 】 <1.ヴィクトーワールピサの回避> 皐月賞馬ヴィクトワールピサが凱旋門賞に出走したため、ここを回避した一方、ダービー馬エイシンフラッシュは出走予定。 まずは、ここからふれたい。 参考:皐月賞馬不出走年の菊花賞(3歳表記となった01年以降)
共通点としては3つ ・勝ち馬は春のクラシックには出走歴がなく、1000万下を勝ち上がっている。 ・勝ち馬にクラシックトライアルの出走歴はある ・同枠馬を含めて、春秋のトライアル出走歴を枠で有している 1000万下勝ち歴を持つ馬でトライアル出走歴を持つ馬は、シルクオールディー、トウカイメロディ、ビッグウィーク、ミキノバンジョー、リリエンタールの5頭。 この中では、トウカイメロディが1000万を勝った後にオープンを連勝している。 (ここまで10月20日更新) さて、木曜日になって急きょダービー馬エイシンフラッシュが回避。 そのため、ダービー馬参戦の項目を削除して、逆に出てこない件で触れたい。 <2.ダービー馬も出てこない> 結局、ダービー馬エイシンフラッシュも回避した。 そのようにダービー馬が回避した菊花賞は01年以降では5回。 参考:ダービー馬が回避した年の菊花賞(01年以降)
春のクラシックを賑わせ、秋にも出番が来たのはアサクサキングスが制した07年のみといっても過言ではないだろう。 その年以外は勝ち馬が春のクラシックに出走歴すら持っていない、いわゆるあがり馬。 ただ、表内にも書いたが、07年という年は唯一「7日目」という奇数日施行。 だからこそ、春の実績馬がダービー馬が不在でも出番があった、と考えることができる。 そして、04年は「JRA50周年記念」の副題付与。 つまり、現行日程の「6日目、副題なし」では、春のクラシックには無縁で、夏から秋に1000万下を走り抜けた馬にしか出番が来ておらず、秋の加算歴か優先権持ちを求めている。 ならば、該当馬はビッグウィーク、トレイルブレイザー、ビートフラッグ、コスモラピュタ、カミダノミの5頭になる。 一方の2着。 こちらは枠という形になるが、皐月賞、東京優駿の両レースに出走している。 (昨年の2着同枠はシェーンヴァルト) 勝ち馬にクラシック歴を求めないのなら、2着枠では求めるということなのだろうか。 該当は1枠2頭、ローズキングダム、ゲシュタルト、サンディエゴシチーの5頭。 さて、これだけでは、ブログ版週中考察と同じなので、1つ別の話を。 <3.トライアルの勝ち馬が揃ったが> トライアルのセントライト記念、神戸新聞杯の勝ち馬がともに出走するが、そのような年は03.06.07.09年の4回。 勝ち馬が連対できたのは06年2着のドリームパスポート(神戸新聞杯1着)のみ。 その年は神戸新聞杯が中京で行われた上に2000mでは最後の年だった。 今年のトライアル当日はレース設計が国際化されただけで、それ以外は何の変化もない。 トライアルに変更点がない以上、本番では狙いづらい傾向がある。 そのため、ステップを勝って挑むクォークスター、ローズキングダムは狙いづらい。 (ここまで10月21日更新) <4.国際化> 今年からクラシックが国際化された。 昨年から3歳戦も国際化されたが、連対馬を見てみたい。 国際化初年となった3歳G1
勝ち馬はすべて直前加算が「国際」戦だが、レースを見ると、昨年のNHKマイルCと秋華賞は降着発生戦。 今年の春は東京優駿が取消戦、他の3戦は番組表発表後に当日の番組変更が行われた。 菊花賞当日は取消も変更もない以上、同じことが起きるというのは考えづらい。 逆に、当日に何らかの変更が起きたら、皐月賞、東京優駿ともに連対枠入りしたレーヴドリアンが道しるべとなり、同枠のヒルノダムールに出番が来るだろう。 外国産に開放した初年となった01年はトライアルを負けたマンハッタンカフェが制した。 そのマンハッタンは弥生賞4着後、1走して北海道で500万、1000万を連勝したのちセントライト記念で4着となり、優先権は逃したものの出走する。 今年の出走馬で春秋両方のトライアルに出走して権利取りに失敗したのは、大外枠のサンディエゴシチーのみで、完全に該当する馬はいない。 <結論> 国際化初年で取消とか外枠発走とか、終わった後で降着とか何かやりそうな予感はあるが、神戸新聞杯3着で権利取りに成功したビッグウィークから入りたい。 優先権を持って挑む4頭のうち、唯一重賞連対歴を持たないことが、セントライト記念で2着に入り、優先権を得たものの回避したヤマニンエルブとの対比になるだろう。 相手は、皐月賞、東京優駿、トライアルのすべてに出走した馬のいる1.5.7.8枠から、クラシックへ優先権を持って挑み、2着に入ったヒルノダムールが筆頭。クラシック2戦で連対枠入りしたレーヴドリアンも入れる。 その後はローズキングダム、前走オープン特別からというローテは気になるが、上り馬のトウカイメロディ、3着優先権どうしという組み合わせは考えづらいがアロマカフェを押さえたい。 【 買い目 】 単複6、枠連 3-1.5.7.8、馬連6-1.2.10.15.17 計11点 【 結果 】 1着 ◎ 06 ビッグウィーク 2着 ▲ 10 ローズキングダム 3着 -- 12 ビートブラック ----- 7着 ○ 01 ヒルノダムール ( 単勝 2320円、複勝 470円、枠連 1910円、馬連 2170円 ) ( 参考:馬単 7440円 ) 【 再考 】 ◎ビッグウィークが制し、馬券も馬単を買わないというミスを除いては快勝。 本命馬の根拠については本文に記載の通りですが、もう1つ。 結果的に国際化初年となった3歳G1はすべて優先権を得た馬が制した。 東京優駿以外の今年の3戦は当日の番組変更があり、昨年の2戦は降着が発生したが、現在の3.4歳馬は国際化初年といいながら今後ありえない「2歳Jpn」戦を経由した世代のため、何の変更もない菊花賞もこの影響を受けたと考えたい。 ならば、2着に「Jpn1」朝日杯FSを制したローズキングダムが入るのも納得がいく。 一方、失敗したのはトウカイメロディを買ったこと。 かつて古馬OP特別から菊花賞連対を果たしたのはヤシマソブリン(1着ナリタブライアン)しかないが、その年は空前の「1回京都」施行。 こういうときしか出番が来ないのだろう。 |