●ジャパン・オータムインターナショナル 第30回 ジャパンカップ(国際招待)(G1)● 11月28日東京10R 芝2400m、国際、定量、指定 11月27日更新 変更点 本体の変更はないが、WSJS同週施行、当週平場戦馬名入りに変更
【 過去9年経歴 】
【 考察 】 <1.30th Anniversary> 今年で30回目を迎えるが、WSJSを例年から1週繰り上げて東京で施行、平場戦に歴代のJC勝ち馬のネーミングを入れるなど、 他のG1では見ないような大々的な宣伝を行っている。 わざわざ、第1回JC、第1回WSJS優勝騎手のC.アスムッセンが来場することも含めて考察を行いたい。 JRA自身の周年記念行事で思い浮かぶのが、JRAの50周年、天皇賞の100周年くらい。 書き方は失礼だが、たかが30回で大々的な宣伝をするならば、23年後に来る「第100回日本ダービー」のときは前後の週の重賞を全部集めて1日5重賞、しかも3つがG1というような大フィーバーでもするつもりなのだろう。 そんな先の話をしても仕方ないので本題に。 では、そのようなことをする意義は何か。 裏返せば、本来なら何もない今年のJCを再現不能な一種の「記念競走」として施行したい意図があると考えられる。 同じようなことは、JRA創設50周年の記念行事としてJCダートと同日で施行した04年があった。 その年の勝ち馬は天皇賞秋を制したゼンノロブロイだが、それ以来、同年天皇賞秋の勝ち馬はJCを勝っていない。 ゼンノロブロイと同じ「4歳天皇賞秋1着馬」としてJCに参戦するブエナビスタ。 この馬に再現不能な「Jpn1」桜花賞、オークス1着歴もあることを考えると、この馬が席巻するJCとなるのではないだろうか。 (ここまで11月23日更新) <2.外国招待馬> 30周年としてかどうかは定かではないが、当初は枠いっぱいの9頭を招待したこのレース。 招待馬のド本命ともされた当年の英愛オークス馬スノーフェアリーがエリザベス女王杯だけにとどめたので8頭となったが、この頭数は例年と比べても多い。 その招待馬8頭で過去をあたるが、残念ながら手元にある95年以降では7頭、9頭はあるが、8頭という年はない。 参考:外国招待馬が連対したジャパンC(97年以降)
これを見る限り、自身に2400のG2上で勝っているか、同枠に3歳馬がいる必要があるだろう。 今年の招待馬で該当するのはジョシュアツリーのみという出走予定馬を見る限り、重視はできない。 <3.菊花賞馬の不在> 菊花賞を制したビッグウィークが、早々にこのレースを回避した。 当年の菊花賞組が出走しやすいように日程を組み替えた過去があるので、菊花賞馬不在は何らかの影響を及ぼすものとして考えたい。 参考:01年以降、菊花賞馬不在年のジャパンC
海外遠征歴/外国人騎手のどちらか(もしくは両方)を求めてくるのではないか?と考えられるが、流れだけを見るなら、海外遠征歴のある日本馬VSローズキングダム(3冠全出走の3歳馬)の枠となるだろう。 3冠すべてに出走した3歳馬の枠に出番が来ているが、この該当馬をローズキングダムだけにするためにエイシンフラッシュが菊花賞を回避したというのなら、お見事と言わざるを得ない。 一方、古馬はゼンノロブロイ以外は前走負け。 ゼンノロブロイといえば、先に出したが、一種の記念行事で11R化したジャパンCを制している。 やはり、最初に出した記念行事の扱いが気になるところです。 (ここまで11月24日更新) <4.この秋の古馬G1> この秋のG1はこれまでに4戦行われたが、ワンパターンの傾向といえばそうなる。
外国馬が参戦したレースは、外国馬か直前加算が指定戦1着歴のどちらかを持つ馬にしか出番が来ていない。 外国馬は8頭いるが、自身に当年のG2上勝ち。同枠馬に年内の指定戦1着歴を求めている。 G1で2着までという馬が2頭いるので、このあたりの判別に迷うが、「勝っていない」点は事実。 そう考えると、残るはジョシュアツリー、マリヌス、シリュスデゼーグルといったところ。 ちなみに、日本馬で直前加算指定戦1着歴を持つのはヴィウクトワールピサ、ジャガーメイル、ブエナビスタの3頭。 <5.結論> 冒頭に書いたが、「30th Anniversary」として施行する点が気になる。 再現不能のレースとするのならば、この秋のスプリンターズS、天皇賞、女王杯のように、「海外歴&直前加算指定戦1着」を求めてくるだろう。 外国馬、日本馬を合わせて該当するのが8枠のみ。 さらには、4歳天皇賞秋1着馬の前回勝利がJRA50周年記念の年(04年)。 これらを考えると、やはり天皇賞秋1着馬で外国人騎手が騎乗するブエナビスタを外せない。 人気だが、この馬から入りたい。 相手筆頭はその04年が枠連ゾロ目決着(2着3歳公営在籍馬コスモバルク)となったことから、同枠外国馬のマリヌス。 当年3冠すべてに出走した馬と考えるならば、唯一の該当馬ローズキングダムを抜くわけにはいかない。 ブエナビスタを軸とする以上、何かのコピーか再現不能戦の勝ち上がりでまとめ上げてしまうことも考えられる。 そのため、宝塚記念、天皇賞秋のコピーとなるナカヤマフェスタ、ペルーサ。 最後の押さえに3歳馬では唯一となる「対古馬歴あり、加算歴なし」ヴィクトワールピサを。 【 買い目 】 馬連、馬単1着軸流し 計10点 【 結果 】 1着 ▲ 06 ローズキングダム 2着 ◎ 16 ブエナビスタ (降着) 3着 × 02 ヴィクトワールピサ ----- 17着 ○ 17 マリヌス (1位入線 ◎ 16 ブエナビスタ 2着降着 ) ( 馬連 710円 ) ( 参考:馬単 1880円、3連複 4940円、3連単 25110円 ) 【 再考 】 外から差し切り1位入線を果たした◎ブエナビスタが2着降着。 繰り上がりで▲ローズキングダムが1着となったため馬券は的中したが、後味の悪い結果となった。 実馬券は馬単1着流しに妙味が全くなかったので(前日に気付けよ)、馬連とブエナ、ローズ2頭軸で3連複を4点。 的中してますが、いい気分ではありませんね。 考察で取り上げたことを含めて再考を。 まずは、勝った▲ローズキングダム。 考察で「海外遠征歴のある日本馬vsローズキングダムの枠」と書いたが、この通り。 当初から菊花賞馬ビッグウィークが回避したうえに、エイシンフラッシュが直前になって菊花賞の出走を取りやめ、3冠全戦に出走した唯一の3歳馬となったことが功を奏した。 この時点で出番あり。 おまけに1回限り(再現不能)のレースとなった今年。 ブエナビスタは最後の「Jpn1」桜花賞、優駿牝馬を制したことがプラスになる、とブログで触れたが、この馬も最後となる「Jpn1」朝日杯FSの勝ち馬。 それを上位に見なさい、ということだったのでしょう。 一方、降着となった◎ブエナビスタだが、連は確保した。 同じように降着戦となった天皇賞秋を4歳馬で制し、海外歴あり。 04年のゼンノロブロイの再現を期待したが、降着となったことを見ると、3歳時にG1を勝っていたことが邪魔したとしか思えない。 ただ、連を守れたのは、今秋の傾向といえる「海外遠征歴+直前加算指定戦1着歴」を持つ馬で組まれた8枠に入ったからでしょう。 1着、2着が逆になったのは痛いですが、予想通りともいえる結果。 ゾロ目、コピー決着にこだわって、マリヌス、ナカヤマフェスタ、ペルーサを入れたのは失敗ですが、こればかりは結果論です。 |