●東京優駿(第77回 日本ダービー)(G1)● 5月30日東京10R 芝2400m、3歳、国際、牡牝、定量、指定 5月29日更新 変更点 国際化、Jpn1→G1、優先枠数変更(青葉賞 3→2、プリンシパルS 2→1)
【 過去8年経歴 】
【 考察 】 いよいよ競馬の祭典・東京優駿がやってきましたが、その週中考察を。 まずは、2冠を目指すヴィクトワールピサだが、買いの材料はそろっている。 というのも、2冠馬が誕生した年はダービーの設計に何らかの変更が行われている。 ダービーの設計変更年
出番の来た馬とこなかった馬との差は一目瞭然。 皐月賞トライアルとして行われたレースで、若葉Sを通っていない上に別定戦勝ち歴がある。 弥生賞と京都2歳Sを勝ったヴィクトワールピサにはプラス材料だろう。 そして、それを後押しするのが当日の番組変更。 最終レースとして行われる目黒記念に、なぜか目黒記念とは無関係なウオッカの名が入った(副題ウオッカメモリアル)。 ただ、勝ち馬は3歳になってからの別定歴がある。 これを持たないヴィクトワールピサには1つの不安材料となる。 5頭立の京都2歳S勝ちから始まったヴィクトワールピサのキャリア。 何も当日になければ出番がなさそうにも見えるが、当日の最終レースを番組発表後にプレミアム化するという裏技で変えてきたことは引っかかる。 つまり、ここまでを1セットにしたい、という意思の表れではないだろうか。 (ここまで5月25日更新) さて、今年からダービーも国際化され、皐月賞、青葉賞、プリンシパルSから発行される優先権の数が9から7に変更された。 想定されるのは、青葉賞3着、プリンシパルS2着といったギリギリで出走権を得たような馬には賞金を加算してくることが必要になったということなのだろう。 裏返せば、今年は問題なかったがコスモファントムのような京都新聞杯2着馬を出走させることが目的だったのではないだろうか。 そして、この改正により、新時代の到来となるだろうが、今年のダービーは時代の変遷期で、ローズキングダムを代表するように、2歳Jpn戦の加算歴、出走歴を持つ馬が出ている。 似たようなダービーとなると、3歳に馬齢表記を変えた01年。 当時の「3歳S」時代しか出番のなかったテイエムサウスポーは綺麗に馬場を歩いて終わった。 今年も優先権を持ってダービーに出てくるものの、2歳戦しか加算歴を持たないローズキングダムは最高でも3着までで、実際は何もなく終わるのとみたい。 本来ならここでNHKマイルCを勝って挑むダノンシャンティについて触れるところだが、この馬が取り消したことで、17頭立にもかかわらず7枠に3頭、8枠に2頭というありえない枠構成となったレースにダービーは変貌した。 これで、当日の番組変更(最終の目黒記念に副題付与)だけでは弱いと見ていたヴィクトワールピサの2冠達成が現実味を帯びることになる。 皐月賞は当日の最終レース名を番組発表後に変更した。 同様に最終レースを変更した桜花賞、優駿牝馬は1着同着があったもののアパパネがまとめたことから考えても、今年の3歳G1路線を1頭の馬に任せることが必要だったのだろう。 その候補が2頭いては問題が起きる。 さすがに2週連続の1着同着なんてことはできないとみてダノンシャンティが取り消したのならば、残るG1馬(今秋の毎日王冠に出ても増量されないローズキングダムは違いますよ)となるヴィクトワールピサの2冠達成とみたい。 10Rに変更された02年以降、番組の設計に変更があった年には資格賞金1位馬が来る歴史があるが、それは継承されることにつながるのではないだろうか。 資格賞金1位馬の東京優駿(10R化した02年以降)
賞金1位馬が沈んだ04年と昨年はレース設計の変更はなかった。 今年はまさにヴィクトワールピサの出番だろう。 あとは相手馬だが、皐月賞、青葉賞、京都新聞杯の勝ち馬の入った枠にしか出番は来ていない。 こうなると、皐月賞をパスしたうえにヴィクトワールピサとの対戦歴がない青葉賞馬ペルーサは消せない。 一方、京都新聞杯を勝ったゲシュタルト。 京都新聞杯が番組発表後に使用芝コースを変更したレースということもあって、こちらにも出番はありそうだが、同枠馬に優先権を持った馬がいないのは大きなマイナス材料だろう。 この1点で終わるように見えるが、押さえとして同様に優先権枠が削減されたプリンシパルSを制したルーラーシップと、皐月賞のコピーとなるヒルノダムールをあげる。 低配当確実と見て、馬券も絞りたい。 【 買い目 】 馬単流し 計3点 【 結果 】 1着 -- 01 エイシンフラッシュ 2着 -- 08 ローズキングダム 3着 ◎ 07 ヴィクトワールピサ ----- 6着 ○ 09 ペルーサ 9着 ▲ 12 ヒルノダムール 【 再考 】 |