●第50回 アメリカJCC(G2)● 
    1月25日中山11R 芝2200m、国際、別定

    1月24日更新
    変更点 J2→G2
12 キングストレイル 57 田中勝 03 ネヴァブション 57 横山典
02 アルナスライン 57 武豊 08 ドットコム 56 藤田

【 過去7年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
43回 02年 1東8芝22、混、別 代替東京   フサイチランハート
44回 03年 1中8芝22、混、別 馬単・3連複発売、代替戻り   マグナーテン
45回 04年 1中8芝22、混、別     ダンツジャッジ
46回 05年 1中8芝22、混、別 3連単発売、賞金減額(6400→6000)   クラフトワーク
47回 06年 1中8芝22、国、別 国際化   シルクフェイマス
48回

07年 1中7芝22、国、別

8日→7日、別定規定変更、G2→Jpn2   マツリダゴッホ
49回

08年 1中8芝22、国、別

7日→8日、別定規定変更   エアシェイディ
50回

09年 1中8芝22、国、別

Jpn2→G2    
 
【 考察 】
 国際グレードとして承認されないJpn格付で2年間行われたAJCCは今年からG格付を手に入れ、新たなる歴史のスタートを切る。

 さて、ここで考えられることは2つ。

 1つは、新たなるレースとなる以上、そういうキャリアを持ちそうな馬を起用する。
 もう1つは、旧来の勝ち馬でまとめ上げてしまい、新生AJCCのアピールを1年間先送りする。

 前者でもっとも手早いのが「上がり馬」の起用だろうが、AJCCの歴史を見ると、過去1年間にオープンでの賞金加算歴を持たない馬が勝ったのは02年と07年。2着に入ったのが04年、05年だが、上表にも記載したとおり、02年、07年は再現不可能な1回限りのレース。

 04年、05年は1600万下勝ちを直前加算に持つ馬が突っ込んだが、ともにハンデ戦勝ちで1600万下を卒業しているうえに、「混合」としては最後の2年間だった。

 その2年をまとめ上げる馬たち、と考えれば、新生したこのレースでの出番はないだろう。

 一方、逆に1年間先送りするケースとなれば、再現不能戦の王者ドリームジャーニーを筆頭に候補は数多く出てきたこのレース。
 (昨年勝ったレースが「Jpn」最終の小倉記念、1回限りの2日目施行となった朝日CC)

 ここでの解釈1つでどうとでも転ぶのだが、「新生」という面で考えたい。

 そこで、今回は前走の中山金杯でしくじってくれたが再度、キングストレイルを◎とする。
 この馬だけが、翌年据置で施行されるレース(オールカマー)の加算歴が直前加算であることを評価した。
 
 相手には1年間寝ていた重賞既勝馬ネヴァブションとJpn戦を勝ちきれなかったアルナスライン、条件戦組みの出番がなさそうだが、段階を踏んで上がってきたドットコムまで。

【 買い目 】 単複12、馬連 12-2.3.8 計5点
 

【 結果 】
1着 ○ 03 ネヴァブション
2着 -- 06 エアシェイディ
3着 -- 07 トウショウシロッコ
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5着 ◎ 12 キングストレイル
6着 ▲ 02 アルナスライン

【 再考 】
 初となる古馬「Jpn」格付を前年にもつレース。

 1年以上にわたって賞金加算歴を持たなかったネヴァブションが勝ち、2着に前年1着馬エアシェイディ。
 終わってみれば、ともに直前加算は存在しない「Jpn格付の古馬重賞」。

 そして、勝ったグレードに応じて増量される規定となってからは始めての「58K(増量馬)」の出走、そして連対。

 この点を見ておくべきレースだったということだろう。

 去年からそれまでの賞金別定を改めグレード別定に衣替えしたG2格のレースは3つ。

 AJCC、京都記念、中山記念だが、昨年の京都記念、中山記念では増量馬が出走し、そのうちの1頭はきっちりと連に絡んでいた。

 となると、規定変更後は始めての増量馬を迎える形となった今年のAJCCでもそれ(唯一の増量馬エアシェイディの連対)は至極当たり前の流れだったということなんだろうか……。
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