●第59回 農林水産省賞典 安田記念(G1)●(アジアマイルチャレンジ最終戦)
     6月7日東京11R 芝1600m、国際、定量、指定

     6月6日更新
     変更点 なし
03 ウオッカ 56 武豊 18 サイトウィナー 58 プレブル
01 スズカコーズウェイ 58 後藤 06 ディープスカイ 58 四位
× 12 トウショウカレッジ 58 内田 × 13 スーパーホーネット 58 藤岡佑

【 過去7年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
52回 02年 4東6芝16、国、定、指 (地TR都大路S日程変更) 枠連ゾロ目 アドマイヤコジーン
53回 03年 2東6芝16、国、定、指 馬単・3連複発売   アグネスデジタル
54回 04年 3東6芝16、国、定、指 (地TRマイラーズC国際化)   ツルマルボーイ
55回 05年 3東6芝16、国、定、指 3連単発売
(地TR都大路S→谷川岳S)
8R⇔9R アサクサデンエン
56回 06年 3東6芝16、国、定、指 賞金増額(9400→10000)
(地TR京王杯、マイラーズCの別定規定変更)
使用芝コースA→B ブリッシュラック
57回 07年 3東6芝16、国、定、指 (地TRマイラーズC外回りに変更、
同 谷川岳S別定規定変更)
使用芝コースA→C ダイワメジャー
58回 08年 3東6芝16、国、定、指 アジアマイルチャレンジ最終戦組込   ウオッカ
59回 09年 3東6芝16、国、定、指      

【 考察 】
 3連単が発売されてからのこのレースでは、毎年香港馬のいる枠が連対している。
年、成績 馬名 チャンピオンズマイル出走馬(赤字左記載馬) 非同枠連対日本馬 過去1年海外戦
05年 2着同枠(3着) サイレントウィットネス 1着、2着、4着 1着 アサクサデンエン (なし)
06年 1着 ブリッシュラック 1着、3着 2着 アサクサデンエン ドバイDF15着
07年 2着同枠 ザデューク 1着、2着、3着、5着 1着 ダイワメジャー ドバイDF3着
08年 2着 アルマダ 1着、2着、3着 1着 ウオッカ ドバイDF4着
 
 今年はチャンピオンズマイル1着馬サイトウイナー、9着のアルマダが出走予定。
 2着馬がいないときは勝ち馬が来ているので、出番が来るなら勝ち馬のサイトウイナーのほうだろう。

 ただし、05年〜08年は上表にあるように毎年何らかの変更を起こしている。
 この点をどう見るかはまた検討したい。

 そして、昨年から競馬番組表に付記されるようになった「アジアマイルチャレンジ最終戦」となったのだが、このシリーズが4レース化した06年以降(創設は05年で、この年だけがチャンピオンズマイルと安田記念の2レース)は、「ドバイ遠征の日本馬」vs「チャンピオンズマイル出走の香港馬」の枠と決まっている。

 これだけなら、「ウオッカの枠」vs「香港馬の枠」という枠連2点で片付くレースだが……。
 (以上6月1日更新)

 さて、ここでこの春に行われた古馬G1を振り返りたい。
レース名 変更点 1着馬名 前走 2着馬名 前走
フェブラリーS   サクセスブロッケン 川崎記念3着 カジノドライヴ アレキS準1着
高松宮記念 10日→6日 ローレルゲレイロ 阪急杯2着 スリープレスナイト スプリS1着
天皇賞春 祝日施行、JRAプレミアム マイネルキッツ 日経賞2着 アルナスライン 日経賞1着
ヴィクトリアマイル Jpn1→G1 ウオッカ ドバイDF7着 ブラボーデイジー 福島牝馬S1着

 勝ち馬はいずれも前走負けだが、「Jpn」格付重賞での加算歴を持っているうえに指定ステップ戦に出走した場合は2着に連対している。
 (ヴィクトリアマイル1着同枠に阪神牝馬S2着のザレマがいた。)

 一方の2着馬は「前走指定戦1着」。
 同じようなキャリアを持つ馬を並べてきているが、これは古馬国際化プログラムの正式な完了は来年で、今年は1年スルーする年ではないか?と考えられるため、同系キャリアでまとめたいのだろう。

 ちなみに前者該当馬はトウショウカレッジ(08年函館SS2着→京王杯2着)、後者該当はウオッカ、スズカコーズウェイ、スーパーホーネット、ホッカイカンティ、ローレルゲレイロの5頭。
 (以上6月2日更新)

 さらに、古馬の国際化を完了した今年、興味深い内容もある。
レース名 馬名 海外出走歴 重賞
フェブラリーS 2着 カジノドライブ ピーターパンS 1着など ピーターパンS
高松宮記念 1着 ローレルゲレイロ 香港スプリント 8着 スワンS2着、阪急杯2着
天皇賞春 2着同枠 ジャガーメイル 香港ヴァーズ 3着 AR共和国杯2着
ヴィクトリアマイル 1着 ウオッカ ジェヴェルハッタ 5着など 天皇賞秋、安田記念

 海外出走歴を過去1年以内に持つ馬が最低1頭は連対枠入りしている。
 このレースも海外を意識したのなら、同じコトをすると考えることも出来るだろう。

 こちらの該当馬はウオッカ、スーパーホーネット、トウショウカレッジ、ローレルゲレイロの4頭。
 これらの視点からだけでは同じ馬しか出てこない。
 (以上6月4日更新)

 さて、長々と考察を書いてきましたが結論を。
 最初に書いたように「アジアマイルチャレンジ最終戦」ということで、ドバイ遠征歴を持つ上にステップ戦の1つとなるヴィクトリアマイルを勝ったウオッカの「連覇あり」と見て、ここから入りたい。
 
 前年の勝ち馬が出てきたときの06年、そしてアジアマイルチャレンジ創設後に出てくる香港馬からチャンピオンズマイルを勝ったサイトウイナーを相手本線。

 その後は「ステップ戦」勝ち馬が全て出てきたことを踏まえ、05年と同様に上がり馬で京王杯SC勝ちのスズカコーズウェイに加えて、対古馬戦未勝利だが、3歳重賞勝ち歴を過去1年内に持つ4歳馬ディープスカイ、マイルG2勝ちのスーパーホーネットを拾いたい。
 押さえにステップ戦2着歴、海外遠征あり、Jpn戦加算歴ありのトウショウカレッジを。

【 買い目 】 馬連 3-1.6.12.13.18 5点


【 結果 】
1着 ◎ 03 ウオッカ
2着 △ 06 ディープスカイ
3着 -- 04 ファリダット
-----
6着 ○ 18 サイトウィナー
12着 ▲ 01 スズカコーズウェイ
( 馬連 290円 )( 馬単 460円 )

【 再考 】
 終わってみれば人気馬での決着。

 軸にドバイ帰りの日本馬ウオッカを据えたのは正解。
 やはり、今年が中途半端な国際化で、それを示唆しているような結果を古馬G1戦線で見せているうえに、「前年1着馬」としてのこのレースでの立場。

 そういったものが影響したのだろう。
 
 一方、2着に入ったディープスカイ。
 これを見る限りは谷川岳S勝ち馬が出走してきた05年と同じコトをやってきた。
 05年2着のスイープトウショウは対古馬未勝利の4歳馬で3歳Jpn1勝ち歴あり)

 同枠にそのホッカイカンティが入ったことも何らかの縁だったということか。

 出番のなかった香港勢。
 やはり、1着、9着の馬だけでは厳しく、2着馬などが出走してこないとダメということなんでしょう。
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