●第4回 ヴィクトリアマイル(G1)●
     5月17日東京11R 芝1600m、牝、国際、定量、指定

     5月16日更新
     変更点 Jpn1→G1
10 ムードインディゴ 55 内田 06 ウオッカ 55 武豊
12 ジョリーダンス 55 四位 02 ブラボーデイジー 55 生野
× 01 ショウナンラノビア 55 柴田善 × 14 カワカミプリンセス 55 横山典

【 過去3年経歴 】
回数 年、日程、条件 変更点 当日変更 1着馬名
1回 06年 1東8芝16、牝、国、定、指 新設   ダンスインザムード
2回 07年 1東8芝16、牝、国、定、指 表記G1→Jpn1 枠ゾ万 コイウタ
3回 08年 1東8芝16、牝、国、定、指     エイジアンウインズ
4回 09年 1東8芝16、牝、国、定、指 Jpn1→G1    

【 考察 】
 昨年までのJpn1からG1となったが、今年の古馬G1には1つ気になることがある。
レース名 変更点 1着馬名 直前加算 2着馬名 直前加算
フェブラリーS   サクセスブロッケン
(同枠 フェラーリピサ)
JBCクラシック2着
(根岸S1着)
カジノドライヴ アレキサンドライトS1着
高松宮記念 10日→6日 ローレルゲレイロ
(同枠 アーバニティ)
阪急杯2着
(オーシャンS1着)
スリープレスナイト スプリンターズS1着
天皇賞春 祝日、10R化
JRAプレミアム
マイネルキッツ 日経賞2着 アルナスライン 日経賞1着

 1着馬は直前加算が2着、2着馬は前走勝ちというワンパターン。
 前者該当馬はアルコセニョーラ、カワカミプリンセス、ザレマ、ムードインディゴ、レジネッタと5頭(ただし、指定戦と考えるのならレジネッタを除いた4頭)、後者該当馬はショウナンラノビア、ジョリーダンス、ブラボーデイジーの3頭(ただし、重賞勝ち歴を持った馬と考えるならショウナンラノビアを除いた2頭)。
 
 ただし、ステップ戦1着馬が連対枠にいるので、これらの馬の中でも特にジョリーダンス、ブラボーデイジーのカク地ステップ戦1着馬には注意を払っておきたい。

 そして5/13付でブログにも記載したのだが、このレースの歴史を見ると、これまた気になる点が。
  変更点 1着馬名 前走 2着馬名 3歳牝馬G1格連対歴
06年 新設 ダンスインザムード 5歳 マイラーズC2着 エアメサイア 4歳 秋華賞、優駿牝馬2着
07年 表記G1→Jpn1 コイウタ 4歳 ダービー卿2着 アサヒライジング 4歳 秋華賞2着
(優駿牝馬1着同枠)
08年   エイジアンウインズ 4歳 阪神牝馬S1着 ウオッカ 4歳 東京優駿、桜花賞2着
(秋華賞2着同枠)
09年 Jpn1→G1        

 2着は全て4歳馬。しかも牝馬限定クラシックは2着まで。
 さらに、桜花賞かオークスのどちらかと秋華賞で連対枠に入っている。

 出走馬ではムードインディゴが4歳馬、優駿牝馬2着同枠、秋華賞2着現物、対古馬未勝利と、ここまでを見事に満たす。
 しかもJpn1化した初年の2着馬アサヒライジングと同じで重賞未勝利馬。

 さらにムードインディゴを後押しする材料がもう1つ。

 このレースは今年から「G1」を再度名乗ることになったが、ステップ戦となる阪神牝馬Sも今年から10R化した。
 そこで、本体、ステップ戦双方に変更のあったレースを考えたい。

 スタートをどこにするかで変わるが、今回の変更がパートT国参入に伴うJpn格付導入によるもの(07年のJpn変更)を受けたと考えて、07年以降としたい。

 本体、ステップ戦双方に変更のあった古馬G1(07年以降)  
年、レース 変更点 上1着、下2着馬 前走 変更ステップ戦 内容
07年 ヴィクトリアマイル G1→J1 コイウタ
アサヒライジング
ダービー卿2着
阪神牝馬S8着
福島牝馬S 国際化
08年 マイルCS 祝日、6日→5日 ブルーメンブラット
スーパーホーネット
府中牝馬S1着
毎日王冠1着
富士S
スワンS
6日→5日
8日→7日
09年 高松宮記念 10日→6日 ローレルゲレイロ
スリープレスナイト
阪急杯2着
スプリンターズS1着
オーシャンS J3→G3
09年 天皇賞春 祝日、10R化
JRAプレミアム
マイネルキッツ
アルナスライン
日経賞2着
日経賞1着
大阪杯 11R→10R
09年 ヴィクトリアマイル J1→G1     阪神牝馬S 11R→10R

 そして、それぞれの連対馬を見ると気になることが。

 アサヒライジング……オークス1着同枠。
 スーパーホーネット……ダービー1着同枠。前年同レース2着。
 ローレルゲレイロ……NHKマイルC2着。
 アルナスライン……菊花賞2着。

 連対馬の片棒は3歳限定のG1(Jpn1)で連対枠入りした前科を持っているが、最高でも2着までで、勝ちきれていない。
 そういった馬もムードインディゴしかいない。

 となると、狙いは十分にたつこともあり、この馬から入りたい。

 相手筆頭には一本被りとなった人気のウオッカ。
 直前の賞金加算が8日目に戻ったうえにセン馬にも出走資格を開放した天皇賞という新時代のレース。

 「新たなる時代にも出番はある」と受け取ることもできるので、この馬を残す。

 その後は前走を勝ったジョリーダンス、ショウナンラノビア、ブラボーデイジーに加え、過去1年間2着までで勝ちきれない馬からオークス馬カワカミプリンセスを。

【 買い目 】 複勝10、馬連10-1.2.6.12.14 計6点


【 結果 】
1着 ○ 06 ウオッカ
2着 △ 02 ブラボーデイジー
3着 × 01 ショウナンラノビア
-----
5着 ▲ 12 ジョリーダンス
11着 ◎ 10 ムードインディゴ
( 参考:馬連 5310円、馬単 6410円、3連複 19770円、3連単 80580円 )

【 再考 】
 圧倒的な人気となった前年2着馬ウオッカが7馬身差の大楽勝をおさめ、馬券はタテ目決着に終わった。

 まず、勝った○ウオッカについて。

 牡馬相手に昨年の安田記念と天皇賞秋を制したことで、競走能力は牝馬では相手にならない怪物級を示していたが、その勝ったレースを精査すべきだった。

 昨年の安田記念は副題として「アジアマイルチャレンジ最終戦」と記載されるようになった初年度(本年も記載あり)、天皇賞秋は本文でも書いたが「セン馬開放元年」と変化を起こした初年に勝ちをおさめている。

 ならば、「G1」と記載されるようになった初年の今年は、「出番がなければおかしい」と考えることも出来ただろう。

 この馬が過去1年で連から外れたG1は昨年のジャパンC(3着)があったが、そのジャパンCは取消戦。
 それを考えても、ここは出番だったかと。
 3歳限定のG1(Jpn1)で東京優駿勝ちを嫌ったのもあるが、牡馬混成戦であり、牝馬限定戦では桜花賞2着、秋華賞2着同枠だったことで牝馬限定戦では勝っていない、ということや、ピンクカメオの回避で牡馬相手にG1格を勝ったのがこの馬だけになったことも見ておく必要があったということなのだろう。

 となると、◎としたムードインディゴとの対比になるが、本文中でサンプルとした3頭を厳しく見ると「牝馬クラシック未勝利」かつ「3歳牝馬限定Jpn1で1着枠入り歴あり」となる。

 4歳馬で前年のクラシック連対枠入りということで評価をしたが、優駿牝馬、秋華賞はともに「2着枠まで」で、1着枠に入ってないことがマイナスに働いたのだろう。
 同枠に前走ステップ戦福島牝馬Sビリ負けのセラフィックロンプが入った時点で嫌な予感がしたが、そういったときは見直せ、ということか。

 一方で2着に入った△ブラボーデイジー。
 こちらは今年の伝統を守って、前走「指定」戦1着歴を持ち込んだ。
 同枠のショウナンラノビアとともに前走1着歴の馬のみで構成された枠というのもプラスだったと受け取りたい。
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