●第4回 ヴィクトリアマイル(G1)● 5月17日東京11R 芝1600m、牝、国際、定量、指定 5月16日更新 変更点 Jpn1→G1
【 過去3年経歴 】
【 考察 】 昨年までのJpn1からG1となったが、今年の古馬G1には1つ気になることがある。
1着馬は直前加算が2着、2着馬は前走勝ちというワンパターン。 前者該当馬はアルコセニョーラ、カワカミプリンセス、ザレマ、ムードインディゴ、レジネッタと5頭(ただし、指定戦と考えるのならレジネッタを除いた4頭)、後者該当馬はショウナンラノビア、ジョリーダンス、ブラボーデイジーの3頭(ただし、重賞勝ち歴を持った馬と考えるならショウナンラノビアを除いた2頭)。 ただし、ステップ戦1着馬が連対枠にいるので、これらの馬の中でも特にジョリーダンス、ブラボーデイジーのカク地ステップ戦1着馬には注意を払っておきたい。 そして5/13付でブログにも記載したのだが、このレースの歴史を見ると、これまた気になる点が。
2着は全て4歳馬。しかも牝馬限定クラシックは2着まで。 さらに、桜花賞かオークスのどちらかと秋華賞で連対枠に入っている。 出走馬ではムードインディゴが4歳馬、優駿牝馬2着同枠、秋華賞2着現物、対古馬未勝利と、ここまでを見事に満たす。 しかもJpn1化した初年の2着馬アサヒライジングと同じで重賞未勝利馬。 さらにムードインディゴを後押しする材料がもう1つ。 このレースは今年から「G1」を再度名乗ることになったが、ステップ戦となる阪神牝馬Sも今年から10R化した。 そこで、本体、ステップ戦双方に変更のあったレースを考えたい。 スタートをどこにするかで変わるが、今回の変更がパートT国参入に伴うJpn格付導入によるもの(07年のJpn変更)を受けたと考えて、07年以降としたい。 本体、ステップ戦双方に変更のあった古馬G1(07年以降)
そして、それぞれの連対馬を見ると気になることが。 アサヒライジング……オークス1着同枠。 スーパーホーネット……ダービー1着同枠。前年同レース2着。 ローレルゲレイロ……NHKマイルC2着。 アルナスライン……菊花賞2着。 連対馬の片棒は3歳限定のG1(Jpn1)で連対枠入りした前科を持っているが、最高でも2着までで、勝ちきれていない。 そういった馬もムードインディゴしかいない。 となると、狙いは十分にたつこともあり、この馬から入りたい。 相手筆頭には一本被りとなった人気のウオッカ。 直前の賞金加算が8日目に戻ったうえにセン馬にも出走資格を開放した天皇賞という新時代のレース。 「新たなる時代にも出番はある」と受け取ることもできるので、この馬を残す。 その後は前走を勝ったジョリーダンス、ショウナンラノビア、ブラボーデイジーに加え、過去1年間2着までで勝ちきれない馬からオークス馬カワカミプリンセスを。 【 買い目 】 複勝10、馬連10-1.2.6.12.14 計6点 【 結果 】 1着 ○ 06 ウオッカ 2着 △ 02 ブラボーデイジー 3着 × 01 ショウナンラノビア ----- 5着 ▲ 12 ジョリーダンス 11着 ◎ 10 ムードインディゴ ( 参考:馬連 5310円、馬単 6410円、3連複 19770円、3連単 80580円 ) 【 再考 】 圧倒的な人気となった前年2着馬ウオッカが7馬身差の大楽勝をおさめ、馬券はタテ目決着に終わった。 まず、勝った○ウオッカについて。 牡馬相手に昨年の安田記念と天皇賞秋を制したことで、競走能力は牝馬では相手にならない怪物級を示していたが、その勝ったレースを精査すべきだった。 昨年の安田記念は副題として「アジアマイルチャレンジ最終戦」と記載されるようになった初年度(本年も記載あり)、天皇賞秋は本文でも書いたが「セン馬開放元年」と変化を起こした初年に勝ちをおさめている。 ならば、「G1」と記載されるようになった初年の今年は、「出番がなければおかしい」と考えることも出来ただろう。 この馬が過去1年で連から外れたG1は昨年のジャパンC(3着)があったが、そのジャパンCは取消戦。 それを考えても、ここは出番だったかと。 3歳限定のG1(Jpn1)で東京優駿勝ちを嫌ったのもあるが、牡馬混成戦であり、牝馬限定戦では桜花賞2着、秋華賞2着同枠だったことで牝馬限定戦では勝っていない、ということや、ピンクカメオの回避で牡馬相手にG1格を勝ったのがこの馬だけになったことも見ておく必要があったということなのだろう。 となると、◎としたムードインディゴとの対比になるが、本文中でサンプルとした3頭を厳しく見ると「牝馬クラシック未勝利」かつ「3歳牝馬限定Jpn1で1着枠入り歴あり」となる。 4歳馬で前年のクラシック連対枠入りということで評価をしたが、優駿牝馬、秋華賞はともに「2着枠まで」で、1着枠に入ってないことがマイナスに働いたのだろう。 同枠に前走ステップ戦福島牝馬Sビリ負けのセラフィックロンプが入った時点で嫌な予感がしたが、そういったときは見直せ、ということか。 一方で2着に入った△ブラボーデイジー。 こちらは今年の伝統を守って、前走「指定」戦1着歴を持ち込んだ。 同枠のショウナンラノビアとともに前走1着歴の馬のみで構成された枠というのもプラスだったと受け取りたい。 |