●第139回 天皇賞(春)(G1)● 5月3日京都10R 芝3200m、国際、定量、指定 5月1日更新 変更点 祝日施行、11R→10R、JRAプレミアム
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 ステップ戦とされる阪神大賞典、日経賞、大阪杯の勝ち馬が揃って出走することになりそうだが、彼らの出番はあるのだろうか? こんな書き出しから始めてしまったのだが、02年以降でそういった3レースの勝ち馬が揃って天皇賞に出てきた年は悲惨な結果が待っていることが多い。
連対できたのは07年1着馬のメイショウサムソンのみ。 祝日施行という点は今年と同じ07年に59Kで大阪杯を勝って天皇賞に挑んでいることはプラスだろう。 ちなみに、04年にネオユニヴァースが同じように59Kで大阪杯を勝って天皇賞に挑んで失速しているのだが、同じ2冠馬のサムソンとネオの違いは「天皇賞祝日施行」というのなら、今年の3頭(アサクサキングス、アルナスライン、ドリームジャーニー)にはどう出るのだろうか? ちなみに、ステップ戦を増量されて勝った馬が2頭以上になった07年はそのうちの1頭を使ったが、1頭以下のときは全滅。 今年は後者であり、単純に考えれば不安。 一方、これらの年は4歳馬が連から漏れていない。 この点は、出走するヒカルカザブエ、モンテクリスエスにはプラスだろうが、「3歳指定戦連対歴」を1頭は持っている。 今回は両馬とも持っておらず、この点は不安。 そして、今年は「JRAプレミアム」という形で行われるが、そういったG1はこれまでに2つ。昨年の東京優駿と有馬記念があった。
ちなみにこの4頭には「当日番組変更日」の勝ち歴を持っているという共通点が見られる。
ちなみに該当するのは、07年神戸新聞杯連対組のドリームジャーニー、アサクサキングス、07年恵庭岳特別勝ちのマイネルキッツの計3頭。 恐らく来年は外れるだろうから1回限りのレースとなる。 そうなると前述した3頭にはプラスだろうが、JRAプレミアムを既に勝った経験のあるモンテクリスエスをどう使ってくるのだろうか? そして、昨年の天皇賞春以降の古馬G1を見ると気になることが1つ。 香港のアルマダ(安田記念2着)以外は連対馬で「重賞未勝利馬」という馬がいない。 しかも過去1年間未勝利という馬もカワカミプリンセス(女王杯2着)、カネヒキリ(JCダート)の2頭だが、この2頭は3歳時にG1を既に勝ったキャリアを持っている。 となると、「過去1年内の重賞勝ち馬」とデルタブルースで十分勝負になりそうだ。 とはいえ、これだけでも10頭程度いるので「さらに」となるわけだが、買ってみたい馬はホクトスルタン。 この馬だけが最新の重賞勝ちが昨年の目黒記念と「Jpn格付戦」となっている。 過去1年内の古馬G1を見ると意外に多い「直前加算Jpn戦」。 今年までしかない「Jpn戦」での勝ちクラをここに結び付けてくるのだろうか? 一方、本体設計に目を移すと、今年から大阪杯と同様に10R化された。 このように、本体とステップ戦の一部だけが変更されたG1となると、今年の高松宮記念が考えられる。 勝ったのは据置ステップ戦阪急杯2着のローレルゲレイロ、2着にG1勝ちのあるスリープレスナイトが入った。 1着枠にステップ戦(阪急杯、オーシャンS)の馬券対象馬が揃った枠となっていることと、勝ち馬に07年NHKマイルC2着歴があることに注目したい。 こうなると、07年の7日目菊花賞という奇妙な設計戦を制したアサクサキングスが嫌でも浮かんでくる。 おまけに「10Rプレミアム戦」となると、昨年の東京優駿、有馬記念があるが、前走で連対した3歳Jpn1勝ち馬が制している。 該当するのはアサクサキングスのみ。 そこで、この馬は今年は「消せない」と判断して、この馬から入ることにしたい。 相手筆頭はステップ戦59K出走歴を持つ、取消戦JC馬スクリーンヒーロー。 他には、Jpn格付最終戦となった目黒記念の勝ち馬ホクトスルタン、既にJRAプレミアム戦の既勝歴を持つモンテクリスエス、Jpn戦2着歴を持つ馬が揃った2枠から日経賞勝ちのあるアルナスライン、再現不能なJpn小倉記念、2日目朝日CC勝ちなどのキャリアを持つドリームジャーニーを押さえたい。 【 買い目 】 馬連 17-4.10.12.15.16 計5点 【 結果 】 1着 -- 02 マイネルキッツ 2着 × 04 アルナスライン 3着 × 12 ドリームジャーニー ----- 9着 ◎ 17 アサクサキングス 12着 ▲ 15 モンテクリスエス 14着 ○ 16 スクリーンヒーロー 【 再考 】 再現不能なレースの勝ち馬を起用することでJRAプレミアム戦となった天皇賞を棚上げしてくる、という見方をしていたが、終わってみれば日経賞連対馬を裏返しての決着。 久々のフルゲート18頭になったが、過去に3回行われたフルゲート戦はステップ戦1着馬が全滅。 これも影響しているのだろうか。 18頭立で行われた天皇賞(春)
また、今回の出走馬で資格賞金1位馬(ポップロック)がステップ戦をパスしてきた。 そういった天皇賞春は05年以来のことだが、このときも前走は同じレースに出走した馬でまとめてきた。 さらには国際化後では初めてのカク地馬の受け入れ、前走海外戦の日本馬出走と一筋縄で行かないレースだったことも事実。 とはいえ、あらゆることが複合的に組み合わさった形での結末であり、これは読みづらいというか、私自身は全く見えなかった結末。 時代が解消するレースなのかもしれません。 |