●第14回 秋華賞(G1)● 10月18日京都11R 芝2000m、3歳、牝、国際、馬齢、指定 10月14日週中考察更新 変更点 国際化、J1→G1
【 過去7年経歴 】
【 考察 】 ブエナビスタが03年のスティルインラブ以来となる「牝馬3冠」に挑みます。 その可能性の有無を探りながらの予想となるでしょう。 さて、秋華賞は桜花賞、優駿牝馬よりも1年早く今年から国際化されるが、同様に国際化されたステップ戦ローズSが同じように国際化されたG1ステップ戦NZTと似ていることに注目したい。
・ 3着までに優先権を与える別競馬場でのトライアルレース。 ・ 勝ち馬は、前走4着馬でG1ステップ戦を4着に負けたキャリアを持つOP特別加算歴保持馬。 ここまで勝ち馬の共通項が並ぶと、当然、国際化初年のG1として「NHKマイルC」=「秋華賞」と考えることができるだろう。 そのNHKマイルCをサンカルロがぶっちぎってくれればブロードストリートの頭で話は早いが、そうはいかず、サンカルロは1着同枠馬のポジションにとどまったうえに、自身が降着するというオチが待っていた。 09年、第14回NHKマイルC連対枠
一目で気づくことは、「1着枠に優先権保持馬が同居した」ことと、「指定戦での賞金加算歴保有歴」を持っていること。 こうなると、トライアル組が重視されることになるが、紫苑Sは「混合」戦で条件は据え置かれた。 それを考えると、ここはローズSで優先権を取った3頭(ブロードストリート、レッドディザイア、クーデグレイス)を重視せざるを得ないだろう。 そして、2着枠を見る限り、ここで大本命となるであろうブエナビスタは前述3頭と同枠に配置されない限り、先行きは暗いのではないだろうか。 そして、それを裏付けるかのような話も1つ。 同年に創設されたため開催回数が同じNHKマイルC。 このレースとの不思議な兼ね合いがある。 というのは今年のNHKマイルC2着はスプリングS2着のレッドスパーダ。 皐月賞への優先権を得たにもかかわらず、反故にしてまでNHKマイルCに出向いた馬だったが、そういった馬がNHKマイルCで連対したときの秋華賞はローズSで連対した馬が入った枠に出番が来ている。 96年と02年のNHKマイルCと秋華賞
今年はスプリングS2着のレッドスパーダが皐月賞を回避してNHKマイルCで2着に力走したことを考えれば、順番ならローズS組の年となるのだが……。 (ここまで10/13記載) さて、そんな中でふと思ったのが「なぜ2冠馬ブエナビスタが出走するのか(できるのか)」ということ。 凱旋門賞に行くことでここをパスするのが妥当と思っていただけに、その点が腑に落ちない。 しかし、裏返すと1つ気になることがある。 それは、スティルインラブと類似点が多すぎるということ。 「馬単発売初年だが、内国産限定最終年」という1回限りの桜花賞から優駿牝馬も突き抜けたスティルインラブ。 「10R化初年だが、無冠戦最終年」という1回限りの桜花賞から優駿牝馬も突き抜けたブエナビスタ。 消えると思っていたが、そうはいかないかもしれない。 出馬構成を確認すると、前述した96年は桜花賞馬が不在、02年は桜花賞馬も優駿牝馬勝ち馬も不在だった。 桜花賞、優駿牝馬と同一年ながら制度が変わった秋華賞といえば、馬齢化された03年と3連単発売の04年とあるが、03年はスティルインラブの3冠達成、04年は優駿牝馬勝ち馬不在の中、桜花賞、優駿牝馬の2着馬どうしの枠で決まった。 それを考えると、ブエナビスタが出てきた時点で「出番(連対)あり」を意味するものかもしれない。
ここから先は枠を見て確認することになるので、今回はここまでとします。 最終結論は土曜日に。 (ここまで10/14記載) 今年が、クラシックは無冠戦、秋華賞だけが国際戦という中途半端な形式となっており、ブエナビスタ1頭にその時代を任せることも考えられる。 しかし、桜花賞、優駿牝馬1着で秋華賞への「隠れ優先権」を持っているものの、実際に権利を獲得できた馬と組まなかったことで評価を下げたい。 そこで、単なる囮で引っかかっているのかもしれないが、今年が国際化初年でもあり、同じように国際化されたローズS1着馬ブロードストリートから入りたい。 前述したNHKマイルCでクラシックステップ戦連対馬が来た96年、02年はともに6枠が連対したこと、さらには今年で消滅するJpn重賞連対歴を持っていないのはプラスだろう。 相手筆頭はローズSで相手を務めたレッドディザイア。 その後は、フェアリーSではじめて「3歳、牝、国際」のレースを勝ったうえに、3歳牝馬3戦を全て7枠で出てきたジェルミナルと紫苑S組で固めた4枠から勝ち馬のダイアナバローズ。 Jpn1とG1の混成時代をまとめ上げる可能性も考えられるので、本当は切りたかったブエナビスタを残し、最後に「牝、混合」で条件を勝ちあがったモルガナイトの入る8枠から10R化された忘れな草賞を勝ったデリキットピースを押さえたい。 【 買い目 】 単複12、馬連 12-3.5.7.14.18、5-14 計8点 【 結果 】 1着 ○ 05 レッドディザイア 2着 ◎ 12 ブロードストリート 3着 × 03 ブエナビスタ(2着降着) ----- 6着 ▲ 14 ジェルミナル ( 複勝 200円、馬連 1340円 ) ( 参考:馬単 1840円、3連複 640円、3連単 4640円 ) 【 再考 】 2着入線のブエナビスタが3着に降着したため、馬連は本線での決着となった。 一時代をまとめてしまうかも?と考えて押さえたブエナビスタだったが、同枠のミクロコスモスがトライアル優先権なしが痛かったのでは?と考えている。 とはいえ、「ブエナビスタ3冠への道は暗い」と書いたことがあっていたので一安心。 トライアルをパスしたことに加え、国際化されたものの代替開催のため「2回札幌8日目」という1回限りの日程下で行われた札幌記念2着歴や、これまた再現不能な「Jpn1」格付(来年から消える)の桜花賞、優駿牝馬を勝ったことは新たに国際化され、「G1」となったこのレースには邪魔だったのだろう。 レッドディザイア−ブロードストリートの決着はローズSの1.2着を裏返した形でしたが、国際化初年のNHKマイルCと同様に、トライアルG2連対枠での決着。 1.2着を裏返したのは、1着枠だけが2頭とも「牝、国際」という今年から生まれた新基準での賞金加算歴を持っていたから、と受け取りたい。 |